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ライティングトラブルを低減する、ソニー独自のCD-R/RW記録制御テクノロジー「Power-Burn」
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これまで記録速度の設定や記録中のホストPCの使い方によっては、バッファアンダーランエラーが発生して書き損なう場合がありました。特にドライブの記録速度が速くなり、バッファアンダーランが発生する可能性が高くなっています。しかしPower-Burn(TM)搭載のドライブでは、バッファアンダーランエラーが防止されるうえ、書きつなぎの精度が高いため読み取りエラーの少ないディスクが書き上がります。またドライブは自動的に対象のディスクに最適な記録条件を設定しますので、安心して高速の記録を行うことができるのです。
 
Power-Burnの特長
バッファアンダーランによる書き込みの失敗を防止。
■バッファアンダーランエラー発生のしくみ
CD-R/RWへの書き込み中に発生する問題の多くは、「バッファアンダーランエラー」です。例えばCD-R/RWに通常の音楽CDあるいはCD-ROMフォーマットでデータの書き込みを行うとき、まず書き込みデータはインターフェースケーブルを通してホストPCからドライブに転送されます。この時、ホストPCはCD-Rに書き込みを行うタスク(仕事)の他にも様々なタスクを細切れに実行するため、データの転送も通常断続的になります。一方ドライブは受け取ったデータを「バッファメモリ」と呼ばれる半導体メモリに、一時的に蓄積します。蓄積されたデータを使ってCD-R/RWディスクには一定の速度で連続的に記録を行います。
spacer 通常
ホストPCから送られたデータは、バッファメモリに蓄積。CD-RWドライブは、バッファメモリに蓄積されたデータをディスクに記録。
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spacer バッファアンダーラン
ホストPCからのデータ転送が遅くなり、バッファメモリが空になってしまうと、CD-RWドライブは記録を継続できなくなる。
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ここでもし、ホストPCからデータが転送される速度に比較してドライブの記録速度が早かった場合、バッファメモリのデータを使い切ってしまってこれ以上記録を継続できなくなる状況が起こります。この状況を、バッファのデータが不足状態になるという意味で、「バッファアンダーラン」と呼び、これまでのドライブでは記録を断念してエラーをホストPCへ報告します。データ転送が実質的に遅くなる原因としては、記録される元のデータが読み出されるCD-ROMドライブが遅い、元データが分散していて実質的な読み出し速度が遅い、ホストPCが他の処理に忙しくてデータ転送を中断してしまうことが多い、などがあります。そこでバッファアンダーランエラーを減らすためには、直接元CD-ROMから読み出しながら記録するオンザフライ書き込みを止めるとか、一旦ハードディスクにイメージファイルを作成してから記録するとか、逆にドライブ側の記録速度を落とすといった方法が効果的でした。記録を途中で止めてしまった場合、これまでのドライブでは書きつなぎができないため、使い道のないCD-Rディスクになってしまったり、CD-RWでも消去して最初から記録を行わなければなりませんでした。
■Power-Burn(TM)によるバッファアンダーランエラー防止
Power-Burn(TM)が搭載されたドライブでは、バッファアンダーランにより書き込むデータが途絶える直前に一旦記録を中断し、中断時点でのデータ処理状態や記録条件、記録位置の情報を保持して待機します。パソコンから再びデータが転送されてバッファメモリにデータが十分に蓄積されると、正確に中断した場所から続きのデータの記録を再開します。
spacer 通常
ホストPCから送られたデータは、バッファメモリに蓄積。CD-RWドライブは、バッファメモリに蓄積されたデータをディスクに記録。
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spacer 通常のデータ書き込み spacer
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spacer バッファアンダーラン
ホストPCからのデータ転送が遅くなり、バッファメモリが空になってしまうと、CD-RWドライブは記録を中断。
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spacer バッファアンダーランエラー発生 spacer
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spacer 記録再開
バッファメモリが空になり書き込むデータが途絶えた途端、CD-RWドライブは記録を中断し、中断した場所を記憶。再びバッファメモリにデータが蓄積されると、中断した場所から記録を再開。
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spacer 記録再開 spacer

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優れた書きつなぎ精度。
Power-Burn(TM)のバッファアンダーランエラー防止機能では、記録の中断/再開制御の精度が格段に高くなっています。優れた書きつなぎを行うために、記録を中断したディスク上の正確な位置から次の記録を開始することと、記録を中断した直後のデータのタイミングに書き始める必要があります。まずバッファアンダーランが発生する直前に、次の記録を開始するのに適したタイミングに記録を中断します。記録を中断した瞬間の記録条件や記録位置、あるいは記録データのCIRC(Cross Interleaved Reed-Solomon Coding、エラー訂正コード)のエンコードやEFM(Eight-to-Fourteen Modulation、CDの記録波形の変調方式)の変調の処理の状態を、そのまま保持します。バッファに再びデータが蓄積されて記録を再開できる状況になると、記録を中断した点から少し前のトラックに移動し、直前に記録していたデータを読み取りながら、全ての記録処理を一斉に再開するタイミングを計り、内部クロックとフェーズを合わせます。記録を中断した点でタイミングが取れていれば、その点から記録を再開します。
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リンク部分のRF信号(4倍速再生時)
リンク部分で書きつなぎ前後の隙間あるいは重なりはありません。
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上の図は、CD-Rディスクで書きつなぎが行われた点の前後を再生した時のRF波形(ディスクから反射されたレーザ光の強度に比例したアナログ信号)です。波形の低い部分が記録された低反射率(暗い)のマーク部、高い部分が高反射率(明るい)のランド部に相当します。書きつなぎは図中央のタイミングで行われていますが、前後の波形がスムーズにつながっている様子が分かります。書きつなぎ点での位置とタイミングのずれの誤差は、CD規格(Red Book)で許容しているディフェクト(ディスク製造時に発生したデータ欠損部分)の仕様に比較して十分に小さいので、作成したCDの書きつなぎ部での読み取りエラーもほとんどありません。

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衝撃などで記録が中断しても書きつなぎ可能。[CRXP-90MU、CRX85MA、CRX85Aのみ搭載]
Power-Burn(TM)では、記録の中断を行うまでの時間が非常に短いので、バッファアンダーラン以外にも記録を中断しなければならない状況に対応することができます。コンパクトな外付けドライブのMPD-AP20U、CRXP-90MU、CRX85MA、CRX85Aは、外部から加わる衝撃に対応しました。
spacer 衝撃による記録中断 spacer
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spacer 記録再開 spacer
MPD-AP20U、CRXP-90MU、CRX85MA、CRX85Aには衝撃センサーが搭載されており、ドライブに加わる様々な機械的衝撃を検出します。記録の途中で記録品質に影響がある大きさの衝撃を検出すると、直ちに記録の中断を行います。ドライブが安定した後、記録を再開して書きつなぐことができます。
* 衝撃の強さ・種類によっては、エラー回避ができない場合があります。

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様々なディスクに対して最適な記録条件を自動設定。
市場では様々な種類、メーカーのCD-R/RWディスクが販売されています。それぞれ最適な記録条件や対応できる記録速度が異なるうえ、偏芯や偏重心、あるいは変形していることさえあり得ます。これまでのソニー製ドライブと同様、まず挿入された未記録ディスクについては、メディアの製造時に記録された情報を元に、最初に採用する記録速度や記録ストラテジ(記録時レーザ光パルス波形の調整方式)、記録レーザパワーなどの記録条件を選択します。この条件を元にいくつかの条件でPCA (Power Calibration Area)に試し書きを行い、そのディスク特性に最適な記録条件を見つけます。また偏芯量の大きさを計測して、記録品質に影響があるほどの偏芯の場合には、記録速度を低速に選択し、記録途中でのエラーを未然に防止します。
また従来のドライブと同様に、Running OPC(Optimum Power Control)により、記録を進めながら最適の記録レーザパワーに自動調整されます。

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