映像制作機材 | Anycast Station
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株式会社 日本ボートサービス 様
平和島競艇場が新しいファンサービスとして全レースの勝者インタビューを場内で放映。 Anycast Station採用により、コンパクトで高機能な収録/中継システムがサポートしています。
平和島競艇場
平和島競艇場(東京都大田区)は、2006年4月から新しいファンサービスとして全レースの勝者インタビューを場内で放映しています。各レースの終了直後に勝者にインタビューし場内に放映するもので、勝敗の決め手や選手の特徴、調子、その日の水上の特性などがよく分かると入場者に大変好評です。
場内の放映業務を担当する株式会社 日本ボートサービス様は、このインタビュー収録/中継システムにAnycast Stationを採用。レース直後の勝利選手の表情や、レース実況映像、スタート時の静止画像などを駆使した臨場感に富んだライブ中継を、ワンマン・オペレーションで実現されています。

レースとレースとの合間に行われるインタビューを効率的に収録/中継するために オールインワン設計のAnycast Stationを採用、コンパクトで高機能なライブ中継システムを構築。
平和島競艇場には、水上の競艇レースを肉眼で観戦できるスタンドのほかに、リアルタイムの映像で観戦・投票ができる東京テレシアター、ベイプラザなどの施設があります。これらの施設には大型映像装置や各種モニターが随所に設置され、選手紹介、展示航走(レース前に行う試走)、オッズ、そしてレース実況などの映像・情報が入場者に提供されています。
こうした場内で放映される映像、情報の制作・中継を行っているのが株式会社日本ボートサービス様で、2006年4月にスタートした全レースの勝者インタビューの収録/中継も同社の新業務となっています。


(株)日本ボートサービス
平和島競艇場TV室
大西洋一様
同社 平和島競艇場TV室 大西洋一様は、今回のインタビュー収録/中継システムを構築する上で最も重要なテーマとなった点にコストパフォーマンスの追求をあげておられます。「勝者インタビューはレース直後、次のレースが始まるまでの短時間で行う必要があり、1日12レースこれを繰り返すことになります。しかも、開催中はレースの公正さを保つため選手は外出禁止となりますから、選手の控え室がある施設内に新規に収録/中継室を新規に作る必要がありました。システム自体は、ビデオスイッチャー、オーディオミキサー、モニターなど、収録/中継に必要な機器を順に揃えていけばできますが、どうして大規模なシステムとなり、必然的にコストアップになってしまいます。ここが最大の悩みでした。」


(株)日本ボートサービス
平和島競艇場TV室
馬野克宏様
同TV室 馬野克宏様は、システム面だけでなく、運用面でも同様にコストパフォーマンスの追求が不可欠だったとお話くださいました。「システムを新規に組むだけでなく、当社にとっては新しい業務として取り組む必要があります。従来からのテレビミキサー室での放映業務はそのままですから、多くのスタッフをインタビューの収録/中継に振り分けることは難しい状況でした。可能な限り少ないスタッフで、理想的にはワンマン・オペレーションが可能なシステムにしたいと考えていました。」


そうした時に大西様の頭の中に浮かんできたのが、InterBEE2005ソニーブースで見学したAnycast Stationでした。「会場で見たときは、ビデオスイッチャー、オーディオミキサー、ディスプレイ群がコンパクトに一体化された非常にユニークな商品という印象は持ったが、業務用として本当に使えるのだろうか、というのが正直な感想でした。ところが、今回のシステムを検討しているときに、オールインワン設計で、しかも外部入力に同期をかけるTBC(タイムベースコンローラー)なども不要なAnycast Stationがあれば、簡単に収録・中継システムが構築できるのではないかと考えました。」
馬野様は、Anycast Stationのイージーオペレーションにも注目されました。「オールインワン設計に加えて、VISCA搭載のカメラをリモートコントロールできるなど、非常に高機能である点も魅力的でした。これなら、一人でオペレーションすることも可能なのではないかと思いました。」とお話くださいました。


こうしてAnycast Stationを中核とした収録/中継システムがインタビュー収録室に完成し、2006年4月から勝者インタビューが場内で放映され、またその一部はCS放送やケーブルテレビの競艇番組でも放送されています。


PinP機能やカメラコントロール機能を駆使したライブ中継をワンマン・オペレーションで実現。 外付けハードディスクを装備してさらに高機能な運用へ。
現在、Anycast Stationにはカメラが2台(旋回型3CCDカラービデオカメラBRC-300、DVCAMカムコーダーDSR-250)、VTRが2台(DVCAMレコーダーDSR-11)、そしてインタビュアー用と選手用の2本のマイクが接続され、運用されています。レースが終了するとともに、1台のVTRにレースの実況映像を収録、もう1台にレース勝者の航走シーンをフリーズ静止画として記録、ほかにタイトル画やスタート写真などの静止画が用意され、スタンバイ完了となります。
当初の運用計画では、Anycast Stationのテロップ作成機能を使ってテロップも作成する予定でしたが、余裕を持ったオペレーションを実現するために、テレビミキサー室で作成し送り返してもらっています。
 
中継スタジオ
 
Anycast Stationを使用して中継


レースの勝者がインタビュー収録室に入り、ライブ中継がスタート。インタビュアーの質問に答える形で勝因分析や勝敗のポイントに応える選手の表情が映し出されます。そしてスタート写真や実況映像を使ったレース回顧が続きます。PinP機能を使って選手の表情を子画面表示するなど画づくりにも工夫が施されています。最後にファンへのメッセージが選手から伝えられて終了、この間約5分。インタビュアーの方を別にして、すべてのオペレーションを一人のスタッフが行っています。


馬野様が期待されたように、VISCA搭載カメラのリモートコントロール機能がワンマン・オペレーションの実現に大きく貢献しています。「ビデオのスイッチング、オーディオのミキシングはオールインワンタイプなので一人で操作できるのですが、問題はカメラ操作です。Anycast Stationは、BRC-300のリモートコントロールも可能なので、ズーム、チルト、パンなどの操作も同時に行うことができ、私たちが当初から希望していたスタッフ一人でのオペレーションが可能になりました。」


全レースの勝者インタビューを行っているインタビュー収録室
システムの今後の課題として大西様、馬野様は、VTRから外付けハードディスクへの置き換えをあげておられます。Anycast Stationはハードディスクを記録メディアとして使うことで、より高機能に活用できるというのがお二人共通のお考えのようです。「CGや静止画の取り扱い易さ、複数の入力素材映像の同時記録やプログラムアウト映像の同時記録、ジョグ/シャトルなどのコントロールによる素材再生などがより簡単、スピーディーにできるようになりますから、さらに魅力的なインタビュー中継が可能になると期待しています。」と、その理由をあげておられます。


Anycast Stationのポータビリティを活かして 将来的には開会式、表彰式、地域イベント会場でのライブ中継も計画中。
勝者インタビューの場内放映は、入場者・ファンに好評で、平和島競艇場独自のファンサービスとして定着しつつあると大西様も感じておられるようです。「施行者さんの評価は上々で、場内でご覧のお客様からも支持されていると感じています。ほかの競艇場でもピット情報を流したり、あるいはビッグレースでの勝者インタビューなどが放映されるなど独自の情報サービスがありますが、全レースで勝者インタビューを行い放映しているのは平和島だけだと思います。平和島オリジナルのファンサービスとして定着していけるように、私たちも頑張っていきたいと思っています。」


勝利者インタビューの模様
インタビューに協力する立場の選手たちの間でも、この勝者インタビュー放映は好評のようです。ファンへのメッセージでも、「また、ここに来てお話ができるように次のレースでも頑張ります。」といった主旨の発言をする選手が多く見受けられます。
ファンとのコミュニケーションの場としてだけでなく、勝利を実感する場として、あるいはレースのリプレイ映像を再確認して次のレースの作戦を立てるなど、モチベーションを高める一助にもなっているようです。


Anycast Stationは現在、インタビュー収録室に常設され運用されていますが、そのポータビリティを活かした持ち出し運用も計画されています。大西様はあくまでも将来的な構想であることを前提に、その計画の一部をお話くださいました。「場内のイベント広場などで行われる開会式や選手の表彰式、あるいは地域の方々への施設開放イベントなどの際、これまでは収録映像を一度テレビミキサー室に送って、そこから場内に放映していました。Anycast Stationを会場まで持っていけば、その場でより臨場感のあるイベント映像を放映できるのではないかと思っています。ぜひ機会があったらテストしてみたいと思っています。」


最後に、Anycast Stationについての評価をお伺いしてみると、大西様はコストパフォーマンスの高さを最大の魅力としてあげてくださいました。「これだけコンパクトなシステムで高機能な収録・中継システムを構築できたのはAnycast Stationがあったからこそだと思っています。ワンマン・オペレーションを実現することもできましたし、当初の目標であったトータルコストの削減に大きく貢献していました。」
また馬野様は、性能・機能・操作性のバランスの良さを評価され、幅広い業務用アプリケーションでの可能性に触れてくださいました。「波形モニターや業務用モニターを使った絶対評価はしていないので明確には言えないのですが、少なくとも実際に運用してみた感じではAnycast Stationのアップコン/ダウンコンによる画質劣化はないように感じました。画質的な面で業務用レベルであるとすれば、幅広いアプリケーションで運用できるのではないかと思います。特に、そのコンパクトさでマルチカメラ収録が可能な点は大きな魅力といえます。幅広い収録/中継/配信業務に威力を発揮するのではないでしょうか。」
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