本間様:インスタントリプレイサーバー『HawkREPLAY』のフィールド検証を行った現場は、ピックルボールというスポーツ競技の国際大会の公式映像制作です。4日間の会期中、毎日12時間にわたって競技が行われたメインコートの中継で『HawkREPLAY』を使用しました。

国際スポーツ大会の本番環境で『HawkREPLAY』を検証
直感的な操作性と応答性、高い安定性を実感
TBSグループの番組制作会社である株式会社TBSスパークル様。近年、放送以外にも多様化するスポーツ中継制作における高度なリプレイニーズの高まりを受け、インスタントリプレイサーバー『HawkREPLAY』を、ピックルボール競技の国際大会「PPA アジア 500 Sansan 東京オープン2026 Produced by TBS」においてフィールド検証を実施されました。『HawkREPLAY』選定の経緯から、検証の評価や感想を伺いました。

株式会社TBSスパークル
クリエイティブテック本部
番組制作映像部
本間 明人 様

株式会社TBSスパークル
スポーツ本部
スポーツ中継二部
横関 伸也 様

株式会社TBSスパークル
クリエイティブテック本部
情報番組編集部
奥村 遼 様

株式会社TBSスパークル
クリエイティブテック本部
ニュース編集部
市嶋 洸太郎 様
国際大会の運用に
求められた安定性と操作性

本間様:地上波など放送でのスポーツ中継におけるリプレイやハイライト編集では、業界で広く使われてきた海外メーカーのビデオサーバーを使用していました。しかし、こういった製品は、予算面や、専門の熟練したオペレーターの配置、現場での設置環境の制約を考えると、ネット配信など放送番組以外の用途では採用が難しい面がありました。そこで私たちは、安価に導入でき、慣れているスタッフも多い、PC用の映像編集ソフトをベースとしたリプレイシステムをそれらの用途に使用してきました。しかし、そのPCベースのシステムでは、本番中にフリーズが発生するなど、不安定さがありました。バックアップとして、別のリプレイ専用機も併用していましたが、こちらは画質がオンエア品質としては十分ではなく、これらに代わるソリューションを求めていました。
本間様:これまで関わってきたスポーツ競技に比べ、ピックルボールという競技は試合運びがとても速いことが特徴です。先のシステムは、素早い操作にも難があり、リプレイ出しに手間取ってしまっている間に、次のプレイが始まってしまう恐れもありました。今回の案件は、国際大会の公式映像制作であることを考えると、先のシステムを使うことには不安がありました。
本間様:そこで、専任の熟練したオペレーターを必要としない「直感的な操作性で簡単に使え、属人的になりにくい」ことや、「コストパフォーマンスに優れる」「高い安定性」「速い応答性」「高画質」といった条件を掲げて行き着いたのが、『HawkREPLAY』でした。
横関様:『HawkREPLAY』の源流となる『Hawk-Eye』は、さまざまなスポーツ競技のビデオ判定などで使われている実績は知っていましたので、『HawkREPLAY』にも高い期待がありました。

左奥には並んでスイッチャー卓などが続く
期待通りだった、リプレイ機としての「操作性」や「安定性」
本間様:今回、『HawkREPLAY』のオペレーションを担当した4名は、操作トレーニングを1日受けただけでの現場でした。元々スポーツ中継のスローやリプレイのオペレーターではなく、日頃は制作をやっていたり、PC上の編集ソフトで、情報番組や報道番組の編集を行っていたりします。加えて、ピックルボールという競技も初めての挑戦でした。こういった環境でも問題なくリプレイが行えるかを確かめることが、今回の目標でした。
本間様:今回の検証では、『HawkREPLAY』に求めた、リプレイ機としての「高い安定性」や「扱いやすさ」「十分な画質」という面は期待通りの結果となりました。今回の現場に適した機材だったと思います。
奥村様:その場での「すぐにリプレイ」といったオペレーションは、レスポンスも良く、これまで使ってきたPCベースのシステムと比べても、とてもやりやすいと感じました。
横関様:今回は、初めて経験した競技であることに加え、わずか1日のトレーニングで本番に臨んだこともあり、例えば「ジョグの操作感」の設定の追い込みなど、『HawkREPLAY』の全ては引き出しきれなかった印象もあります。今後習熟できたら、もっと手足のように使えるようになるのではないかという期待を感じます。リプレイ機としてのポテンシャルはかなり高いと思います。『HawkREPLAY』は今後、技術の部署だけでなく制作の部署でも、幅広いスタッフが扱いやすい機材になる可能性を感じています。
市嶋様:『HawkREPLAY』はリプレイだけでなく、ハイライト編集にも使用しました。日頃、情報番組や報道番組の編集用に使っているアプリケーション上でやっているようなことを、『HawkREPLAY』上ではどのようにやったら効率的か、といったような面は、今後も追求をしてみたいと感じました。
本間様:複数のコントロールパネルを使い、リプレイとハイライト編集を2人で分担する方が良いのか、1人で使い分けるのか。あるいは『HawkNEST』と合わせて活用して、外部のPCと連携しながら、日頃使っているアプリケーション上で編集をするのが良いのか。それらは競技の種類や編集の作り込み方によっても変わってくると思います。次のスポーツ中継のタイミングでは、そうしたシステム構成の勘所や、『HawkNEST』との連携についても、さらに模索してみたいと考えています。
※『HawkNEST』は、映像素材やクリップ、プレイリストを管理するアセットマネジメントサーバーです。同一システム内の素材の一元的な管理に加えて、『HawkNEST』上で直接映像素材を編集できる機能や、効率的な素材管理と二次利用を実現する「スケジュールトランスコード機能」、「ルールコンフィギュレーター機能」などに対応します。
※本ページ内の記事・画像は2026年7月に行った取材を基に作成しています
奥の可搬型ラック下半分(2U)に『HawkREPLAY』本体が搭載されている