法人のお客様リモートカメラシステム事例紹介 中讃ケーブルビジョン株式会社様

中讃ケーブルビジョン株式会社 様

放送局/ケーブルテレビ局

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本社ビル屋上にドーム型ハウジングとの組合せでBRC-H700を設置。
スタジオサブからの遠隔操作で、日々のお天気や市内の様子をハイビジョン撮影。

中讃ケーブルビジョン株式会社 様

香川県丸亀市天満町
http://www.cvc.co.jp/

お客様のプロフィール
中讃ケーブルビジョン株式会社(CVC)は、香川県・丸亀市を拠点に1989年に開局したケーブルテレビ局。丸亀市、多度津町の約14000世帯に地上/地上デジタル/BS/CSのケーブルテレビ、インターネット、IPフォンなどのサービスを提供する一方、開局以来自主放送にも力を注ぎ、地域のニュースや話題を視聴者に提供しています。

また、2006年12月に香川県でスタートする地上デジタル放送に合わせて、2007年春を目標に自主放送を行うコミュニティチャンネルのデジタル化、ハイビジョン化を計画されています。2006年9月には、スタジオサブを更新し送出サーバーも導入されています。そして本社ビル屋上に、リモートカメラシステムBRC-H700をお天気カメラとして設置、スタジオサブからの遠隔操作でハイビジョン撮影を開始されました。

導入の背景


本社ビル屋上にお天気カメラとして設置されたBRC-H700

本社ビル屋上に屋外用ドーム型ハウジング(別売)との組合せで設置されたBRC-H700は、日々のお天気情報や番組のタイトルバックとして運用される予定です。また、夏に丸亀市、多度津町で行われる花火大会など地域のイベント中継にも威力を発揮すると期待されています。そしてもう一つ、自然災害などの際に緊急情報を的確に市民に提供する役割も重要です。CVCのサービスエリアは、瀬戸内海、市内の中心を流れる土器川、そして多数のため池がある水辺空間でもあり、水害に弱い地域ともいえます。実際、2004年には台風が2度上陸して、市内にまで浸水するなど大きな被害が出ています。これまでCVCにはお天気カメラがなかったため、台風などの時は会議室の窓を開けて撮影する一方で、ロケ隊が現地に向かっていました。今回、BRC-H700をお天気カメラとして設置したことで、エリア内の広範囲の状況をスピーディーに、しかも的確に市民に提供することが可能になりました。現在は、ハイビジョン映像をダウンコンバートしたSD運用ですが、ハイビジョン化により高精細な映像情報を提供することができます。

導入のメリット


スタジオサブに設置されたRM-BR300でBRC-H700を遠隔操作

お天気カメラとして屋上に設置されたBRC-H700は、5階にあるスタジオサブのリモートコントロールユニットRM-BR300で遠隔操作されています。フォーカス・シャッター・アイリス・ゲインといったカメラの調整や、パン/チルト/ズームの操作も手元で簡単にできます。セッティングやオペレーションがワンマンで可能で、制作ワークフローの改善に大きく貢献しています。塩飽水軍の島として知られる本島、広島などの瀬戸内海、日本一高い石垣で有名な丸亀城、讃岐冨士の別名を持つ飯野山など、撮影ポイントをあらかじめプリセットしておけば、簡単に切り換えることもできます。用途や目的に合った運用ができることで、コンテンツ制作の幅も広がっています。また、ハイビジョンの高精細な映像はダウンコンバートした状態でも生きており、高画質化にも寄与しています。2007年春に予定通りハイビジョン化が実現すれば、より高精細な映像を視聴者に提供できるようになります。2007年夏の丸亀市、多度津町の花火大会をハイビジョンで放送する計画も検討されています。

中讃ケーブルビジョン株式会社
報道部 番組制作グループ
グループ長 長本志朗様

リモートカメラシステムBRC-H700の最大の魅力は、雲台付きの3CCDハイビジョンカメラでありながら低価格を実現したコストパフォーマンスの高さにあります。当社はいま、2007年春を目標に設備のデジタル化・ハイビジョン化を進めています。その一環として初のお天気カメラをハイビジョンカメラで導入できたのも、BRC-H700があったからです。コンパクトでスマートなデザインながら、画質的にはハイビジョンならではの高精細な映像で申し分ありません。リモートコントロールユニットRM-BR300との組合せによる使い勝手の良さや、プリセットポジションをはじめとする充実した機能群も魅力です。実はお天気カメラとして設置したほかに、2台のBRC-H700を導入して議会の中継・収録システムとして運用しています。最大16ポジションのプリセットをフル活用することで、効率的な中継・収録を実現しています。

また議会中継以外に、講演会や囲碁大会の収録にも有効に活用しています。今後はスタジオでの顔出しや、BRC-H700と同時に導入したXDCAM HDカムコーダーPDW-F350Lとの併用でミニ中継などにもBRC-H700を運用していきたいと考えています。囲碁大会の大盤解説や講演会といった、撮影ポイントが決まった撮影ではBRC-H700は特に威力を発揮してくれます。アプリケーションの幅を広げ、ノウハウを蓄積していくことで、ハイビジョン放送時代にスムーズに移行できるのではないかと期待しています。