法人のお客様リモートカメラシステム事例紹介 日本綜合テレビ株式会社様

日本綜合テレビ株式会社 様

ブライダル

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挙式場としても格式あるシャロンゴスペルチャーチ高崎の礼拝堂に旋回型HD 3CMOSカラービデオカメラBRC-H900を3台導入し、好評運用中。

日本綜合テレビ株式会社 様

迎賓館「ザ・ジョージアンハウス1997」に併設する英国式教会

ブライダルビデオ制作大手、日本綜合テレビ株式会社様は、2012年8月、結婚式でも人気を集めるシャロンゴスペルチャーチ高崎様の礼拝堂に、旋回型HD 3CMOSカラービデオカメラBRC-H900を3台設置し、厳粛なセレモニーの収録に本格運用中です。

同社 東京本部 高崎事業所 マネージャーで、カメラマンとしても活躍する中嶋憲夫様に、BRC-H900導入の経緯、採用の決め手、運用状況や成果などを伺いました。

礼拝堂の厳粛かつ荘厳な雰囲気を壊さず高精細なハイビジョン撮影ができるカメラとしてF10の高感度で、カメラとズームレンズ、旋回台を一体化したコンパクトなBRC-H900を選択


東京本部 高崎事業所 マネージャーで、カメラマンとしても活躍する中嶋憲夫様

当社は、地上デジタル放送の開始に合わせて、2004年から制作設備のハイビジョン化を積極的に推進してきました。高崎支社エリアでも撮影用にXDCAM EXカムコーダーPMW-350/320、NXCAMカムコーダーHXR-NX5Jなどを運用して、高精細なハイビジョン撮影を行なっています。シャロンゴスペルチャーチ高崎様の礼拝堂ではこれまで、業務用ビデオカメラDXCシリーズとスポット照明機材を旋回台に取り付けて挙式撮影を行っていました。これを設置条件に適合するカメラでハイビジョン化することが課題となっていました。

最も重要な条件は、設置環境への適合です。この礼拝堂は、厳粛で荘厳な英国教会がコンセプトになっており、ステンドグラスやパイプオルガン、椅子などの調度品がすべて英国のアンティークで構成されています。厳かなセレモニーを行うのに最適の雰囲気で結婚式を挙げるカップルの人気を集めています。しかし、撮影という観点からしますと、照明は雰囲気を崩さないように蝋燭灯などが少しある程度と、非常に厳しい環境と言えます。もちろん、カメラマンが立ち入り照明を使った撮影などは許されません。礼拝堂の雰囲気を壊すことなく、高感度で高精細なハイビジョン撮影が可能で、さらにコストパフォーマンスに優れたリモートカメラが不可欠となります。

こうした条件を満たしてくれたのが、2012年春にソニーが発表したリモートカメラBRC-H900でした。放送業務用カメラと同等の1/2型イメージセンサーを使用することで高精細・高解像度の画質を実現。そしてこれが採用の一番大きな決め手と言えますが、F10の高感度、最低被写体照度4luxという明るさです。礼拝堂に設置するリモートカメラとして最適であると判断し、2012年8月に導入、本格的に運用を開始しました。

聖壇側に設置された2式の旋回型HD 3CMOSカラービデオカメラBRC-H900

明るく、高精細な映像で入場、指輪交換やベールアップなどの厳粛なセレモニーを収録し記録用としてはもちろん、即日編集のエンドロールなどで大好評


リモートコントロールユニットRM-BR300で3台のBRC-H900をコントロール


19世紀ヴィクトリア王朝時代をテーマとした厳粛かつ荘厳な教会

礼拝堂での挙式は、開式・奏楽から新郎新婦退場までおよそ30分行われます。この間、礼拝堂に隣接するコントロールルームでリモートコントロールユニットRM-BR300を使って収録を行います。聖壇の左右上部と、入場口側上部に設置した3台のBRC-H900の映像をそのまま収録しつつ、結婚式のハイライトと言える新婦とお父様がバージンロードを歩くシーン、指輪の交換、ベールアップからのウェディングキスシーンなどをスイッチングでXDCAM EXレコーダーPMW-EX30に収録します。

この素材は、教会の近くにある当社の編集室で即日編集を行い、披露宴で上映するエンドロールに使われます。納品用のブルーレイディスクすべてをハイビジョンの高精細な映像で残すことができると、お客様にも高く評価されています。

BRC-H900は、教会側からも好評を得ています。コンパクトで目立たないデザインなので、荘厳な礼拝堂の雰囲気を壊さない点、また静音設計なので、不要な音で列席者がカメラに目を向けたり、神経を遣ったりすることなく厳粛なセレモニーに集中できる点などが評価されているようです。導入後、すでに数多くの結婚式が礼拝堂で行われ、その様子を記録するBRC-H900もフル稼働しています。この間トラブルなどは一切なく、安定した運用を続けています。撮り逃しが絶対に許されない、一生の思い出を残す仕事だけに、この信頼性の高さも心強い材料です。

記録から記憶に残る映像表現を提案する「シネマティックウェディング」に合ったBRC-H900による挙式撮影の構成・演出・撮影テクニックも今後検討していきたい

BRC-H900の特長の一つに、16ポジションのプリセットメモリーがあります。パン/チルト/ズーム位置やカメラ調整状態をプリセットできることで、より効率的な収録が可能になる大変便利な機能ですが、現在はあえてこの機能は使っていません。やはり撮影・収録する側も列席者と同様の気持ちで式次第に臨機応変に対応し、臨場感に富んだ画づくりをしたいとの思いからマニュアルで操作しています。ただ、プリセットポジション間の移動が非常にスムーズで、速度も7段階で調整できるなど、非常に高精度なので、今後の商品展開の高付加価値化に貢献する可能性の一つとして検討、検証していきたいと思っています。

当社の今後の商品展開の一つとして提案しているのが「シネマティックウェディング」です。ウェディング映像を1本の映画のように仕上げていくもので、記録から記憶に残る感動を表現することを目的としています。大判カメラを使ったシネマトフォグラファーによる撮影などが手法となりますが、結婚式の収録でもこれまでとは異なる画質や演出、撮影方法が求められると考えています。BRC-H900に搭載された前述のプリセットメモリーの効果的かつ斬新な使い方や、さまざまな色調整機能、豊富なガンマカーブなども有効な手段になるのではないかと期待しています。

今回、礼拝堂にBRC-H900を導入したことで、課題となっていた結婚式の映像も高精細なハイビジョン映像で記録することが可能になりました。新郎新婦の笑顔、ご両親の喜びの涙、ご親族・ご友人など列席者の感動の表情を、よりきれいな映像で残すことが出来るようになったことが一番の成果と言えます。しかも感動的なシーンの数々は、ブルーレイやDVDで残すだけでなく、披露宴でのエンドロール上映、スマートフォン配布などを通して、より多くの方々に新たな感動を呼び起こし、永遠の記念すべき思い出になります。シャロンゴスペルチャーチ高崎様の礼拝堂でのそうした感動創造を、今後もBRC-H900をツールにお客様に提供し続けていきたいと思っています。

日本綜合テレビ株式会社

1976年に創業したブライダルビデオ制作会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:脇山典隆)。全国のみならず海外においても、ウェディングビデオの撮影・制作、演出映像の制作・上映、音響・照明演出などブライダルビデオ事業を幅広く手がける大手企業。「感動創造企業」をコーポレートメッセージに掲げ、2004年にいち早くハイビジョンブライダルビデオ撮影に取り組むなど、つねに最新の高画質・高音質撮影技術を採用しています。2012年には大判カメラとシネマトフォトグラファーによる「シネマティックウェディング」を国内でもリリース。映画のような映像・構成・演出のウェディング映像を提案して注目を集めています。

http://nstpictures.jp/

シャロンゴスペルチャーチ高崎

レストラン・ブライダル・パーティー&ケータリングなどの外食サービス業を手がける株式会社レストラン スワン(本社:群馬県前橋市、代表取締役:荻原康充、http://www.swanweb.co.jp )が1997年に、高崎駅前に設立した迎賓館「ザ・ジョージアンハウス1997」に併設する英国式教会。19世紀ヴィクトリア王朝時代をテーマとした厳粛かつ荘厳な教会で、パイプオルガンや椅子、調度品などもイギリスから運ばれたアンティークが使われています。結婚式場としても非常に人気が高く、献堂以来すでに約7,000組近いカップルがここでウェディングセレモニーを行っています。専属の牧師による礼拝や聖歌隊コンサートなども行われ地元の人々に親しまれています。

http://www.georgian.jp/