株式会社Schooは、「世の中から卒業をなくす」をミッションに掲げ、社会人向けオンライン学習プラットフォーム「Schoo(スクー)」を中心とした教育事業を展開しています。ビジネススキルやテクノロジー、デザイン、思考力など、変化の激しい時代に求められる幅広い分野の学びを、第一線で活躍する講師陣によるライブ授業およびオンデマンド形式で提供しています。また、法人向けには人材育成・組織開発を支援するオンライン動画研修プラットフォーム「Schoo for Business」を通じて、企業の課題や成長フェーズに応じた学習環境の構築を支援しています。私たちはこれからも、年齢や立場に関係なく、誰もが学びつづけられる社会の実現をめざし、個人と組織の持続的な成長に貢献しつづけてまいります。
株式会社Schoo
コンテンツ部門 放送制作ユニット
ユニットマネージャー
宍倉 陽平 様
株式会社Schoo
コンテンツ部門 放送制作ユニット
テクニカルディレクター
佐藤 雅 様
宍倉:以前使用していたスタジオでは、多くの機材が導入から10年間ほど経過しており、そろそろ限界を感じていました。導入していたリモートカメラも複数のカメラで色合わせが難しく、調整に非常に苦労していました。そこで2025年5月のスタジオ移転・新設を機に、これらの課題を解決し、新たな演出に挑戦できる環境を整えたいと考えました。
リモートカメラの選定は、約3ヵ月かけてデモ機での検証を繰り返しました。選定基準としては、画質、操作性、ホワイトバランスの調整のしやすさを重視しました。当初はソニー製の別の機種も検討しましたが、PTZオートフレーミングカメラ『BRC-AM7』は、ホワイトバランスの数値がケルビンで表示される点や、すでに導入を決めていたXDCAMメモリーカムコーダー『PXW-Z200』との色合わせが容易な点に魅力を感じました。実際の検証では、色の再現性やオートフレーミング機能の精度を比較し、『BRC-AM7』が優れていると判断し導入を決定しました。
佐藤:旧スタジオは運用面でいくつかの課題がありました。具体的には、サブ(副調整室)が狭く、スタッフがぎゅうぎゅう詰めでオペレーションを行っていたため、作業効率が低下していました。また、講師の方が待機するスペースもなく、ホスピタリティの面でも改善が必要でした。そこで新スタジオでは少人数での制作ワークフローを実現し、スタジオとサブを往復する手間を減らすことをめざしました。これにより、スタッフの作業環境を改善し、より効率的で質の高い映像制作を行えることを期待しています。
佐藤:導入して驚いたのは、セットアップ直後から安定した画づくりが実現できたことです。最初は本格的な運用までに1ヵ月程度の移行期間がかかると想定していましたが、導入初日からコンテンツの撮影に活用できたことに非常に感動しました。特にフォーカス性能が優秀で、マニュアル操作からフルオートに切り替えた際も、一度も迷うことがありませんでした。また、ブラウザベースでフォーカスや色温度、ゲインなどを調整できるため、設定の追い込みが非常にスムーズになり、時間を大幅に短縮できました。性能の向上により、制作の質が格段に向上したと実感しています。
宍倉:映像品質の向上は、受講生の「学びの質」に直結すると考えています。以前のようなノイズや色の不一致といった視覚的なノイズが解消されたことで、受講生がコンテンツにより集中しやすい環境を提供できるようになったと実感しています。社内のメンバーからも「映像がくっきりとした」、「解像感が上がった」というポジティブな声が上がっており、制作チームの士気も向上しています。映像品質の向上が受講生やスタッフに与える影響は非常に大きいと感じました。
佐藤:技術スタッフの負担軽減は、大きな成果の一つです。以前はカメラ調整のためにサブとスタジオがインカムでやり取りしており、コミュニケーションに時間を要していましたが、BRC-AM7の導入によりその必要がなくなりました。これまで技術スタッフ3名で行っていた運用を2名体制にスリム化でき、1人ひとりの負担を削減しながら増加する撮影に対応できる体制が整いました。
宍倉:新設したスタジオは2室あり、各スタジオにBRC-AM7を2台、計4台を導入しました。現在は主に、講師と受講生代表の2名をそれぞれワンショットで撮影する形で活用しています。今後はより動きのある画づくりや対談形式などにも積極的に活用し、受講生を飽きさせない工夫を凝らしていきたいと考えています。コンテンツが多様化する中で、カメラが柔軟に対応できることは非常に重要です。より難易度の高いスイッチングに挑戦したり演出の幅を広げたりしつつ、制作体制を大きく変えずに済む点は大きなメリットだと思います。このような新しい挑戦が、受講生の学びをさらに深めることにつながると期待しています。
佐藤:PTZオートフレーミング機能の本格的な使用はまだこれからですが、今後のバージョンアップで、プリセットポジションに移動後、自動でフレーミングを開始する機能が追加されると聞いています。この機能が実現すれば、さらに活用の幅が広がると期待しています。例えば、着座での講義からホワイトボード前での解説に移動する際、これまではカメラをもう1台追加して対応していましたが、これが1台で完結できるようになるかもしれません。さらに、フィットネス系のコンテンツなど、体を動かす場面でも自動追尾が活用できれば、少人数の運用でも質の高いコンテンツを効率よく制作できると考えています。新しい機能の導入により、BRC-AM7の可能性をさらに検証し、さまざまなコンテンツでの活用を進めていきたいと思います。
※ 本記事は2026年2月に行った取材を基に作成しています
リモートカメラシステムは、カメラ操作をリモートコントローラーで行うカメラシステムです。少人数でのオペレーションを可能にし、カメラ設置が困難な場所でも効果的に利用できます。特に、ホールや会議室などの広範囲を撮影する際に適しています。オンライン講義やオンラインセミナーの重要性が増している中、リモートカメラシステムは従来の放送設備や映像制作用途にとどまらず、教育設備や各種ホール、会議室、Web会議システム、さらにはライブ動画配信や動画コンテンツ制作など、さまざまな用途での活用が期待されています。