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デジタル一眼カメラ α(アルファ)で写真撮影を楽しむデジタル一眼カメラ α(アルファ)で写真撮影を楽しむ

  • 「23」夜景を背景に人物を撮影する

    旅行先で出会った美しい夜景での記念撮影。
    「夜景の明るさ」と「人物の明るさ」のバランスを均等に取ることが、夜景と人物を同時に美しく撮影するポイントです。
    環境光を利用したり、フラッシュを使用すれば、夜景と人物両方をきれいに写し撮ることができます。
    夜景を撮るのにぴったりな大口径のレンズで、大切な人との素敵な思い出の一枚を作りませんか。

  • SEL55F18Z:1/125 F1.8 ISO1250

環境光を利用して撮影する

街灯やイルミネーション、窓からの明かりなどが人物を照らす場所をさがして撮影してみましょう。光源と人物の配置を工夫すれば、自然で素敵な一枚に仕上がります。

■光を探すポイント

  • 顔に均一に光が当たる場所を探しましょう。
  • 後頭部に光が強く当たる場所を選べば、髪が光に透けてキラキラし、ふんわりした雰囲気になります。
  • 人物の顔が暗くなる場合は、レフ版などを使って表情に光を足します。

この作例では、丸レフを使用しています。
カメラを片手で構え、もう片方の手で丸レフを持ち、人物に光を集めるように環境光を反射させます。

  • SEL35F14Z:1/125 F1.4 ISO1600

■撮影のコツ

  1. イルミネーションを丸い玉ボケとして表現するために、[Mモード]に設定。レンズの絞りは、開放値近くにします。
  2. 手ブレを防ぐために、なるべく速いシャッタースピードを選択します。一般的に1/焦点距離より速いシャッタースピードだと手ブレが起きにくいといわれています。

    夜景の中の人物を撮影する場合は通常よりもぶれやすいため、目安としては1/レンズの焦点距離×2よりも速いシャッタースピードに設定するよいでしょう。


    例えばSEL35F14ZをAPS-Cサイズのカメラに装着した場合、35mm判換算をすると焦点距離は1.5倍になるので、下記の計算式になります。
    (35×1.5)×2=105

    つまり、1/105よりも速いシャッタースピードを設定すると手ブレは起きにくくなります。
  3. ISO感度は、[ISO AUTO]にします。
  4. 手持ち撮影の場合は、[手ブレ補正]を[入]にします。

■手ブレ補正の効果

【1】【2】は、[手ブレ補正][入][切]の比較です。手持ちで、同じ設定で撮影しています。手ブレ補正を[入]にしてシャッタースピードを速くすれば、三脚なしでもここまで鮮明に撮影できます。三脚を使用する場合は[手ブレ補正]を[切]にします。

  • 【1】[手ブレ補正]:[切]

    SEL70300G:1/25 F5 ISO800

  • 【2】[手ブレ補正]:[入]

    SEL70300G:1/25 F5 ISO800

フラッシュを使用して撮影する

フラッシュを活用することで、環境光が少ない場所でも、夜景と人物の明るさのバランスのとれた写真を撮影することができます。 写真の楽しさも広がるので、フラッシュを使った撮影をぜひ体験してください。

【1】【2】は、同一条件でフラッシュを使用した場合と不使用の場合の比較です。【1】は、フラッシュ「HVL-F43M」をカメラに取り付けて撮影しています。人物に適度に光が当たり、背景の観覧車の光がきれいに丸くぼけています。

  • 【1】フラッシュ使用

    SEL55F18Z:1/125 F1.8 ISO1250

  • 【2】フラッシュ不使用

    SEL55F18Z:1/125 F1.8 ISO1250

■設定方法

  1. カメラにHVL-F43Mを取り付け、電源を入れます。
  2. 夜景の露出をカメラ側で決めます。撮影モードは[Mモード]にします。作例では、観覧車の光を丸くぼかすためにレンズの絞りは開放値近く、手ぶれしない程度のシャッタースピードに設定し、ほどよい明るさになるようISO感度は[ISO AUTO]で露出を決めました。
  3. HVL-F43MのTTL/Mボタンを押し、TTLを選びます。
  4. 一度テスト撮影をします。地明かりの夜景とフラッシュの当たった人物の明るさのバランスを画像で確認しましょう。人物に当たる光量が強すぎないか、あるいは、暗すぎないかをチェックします。
  5. もう少し人物を暗めにしたいなど、人物の明るさを調整したい場合は、[調光補正]でフラッシュの光量を変化させ、人物の露出を調整します。調光補正は、カメラ側、フラッシュ側のどちらからでも設定でき、−3.0EVから+3.0EVの範囲で、フラッシュの発光量のみを調整できます。

ワイヤレスフラッシュ機能を活用する

ワイヤレスフラッシュシステムを利用すれば、フラッシュをカメラから独立させ、光を当てる位置を自由に変えることができます。
被写体の輪郭が際立つ、立体的で陰影のある作品に仕上るテクニックをご紹介します。

この作例は、電波式ライティングシステムを利用して、フラッシュHVL-F43Mをオフカメラフラッシュとして使用しています。

  • SEL55F18Z:1/125 F1.8 ISO1250

■ライティングのコツ

オフカメラフラッシュを設置する位置ですが、この作例では、人物に斜め上から光を照らす位置にフラッシュを立てて撮影しています。 斜め上から光を当てることによって、人物の表情に陰影がつき映画のような雰囲気のある写真になります。

フラッシュは、人物に対して45度くらいの角度に設置します。
この撮影では環境光となじませるため、ファインダーに対して下手(左側)にフラッシュを置いています。

フラッシュはライトスタンドに載せて2mほどの高さまで上げ、人物に光が斜め上から降り注ぐように配置します。

■設定方法

  1. FA-WRC1MとFA-WR1をペアリングします。
    FA-WRC1Mの電源を入れ、MENUボタン⇒[PAIRING]⇒[ADD]を選びます。
    FA-WR1の電源ボタンを7秒以上押し続けます。LINKランプが緑色になったらペアリング完了です。
  2. HVL-F43MにFA-WRR1を装着し、HVL-F43Mの電源を入れます。
    発光モードはTTL、ズーム(照射角)はA ZOOM(オートズーム)にします。
  3. カメラにFA-WRC1Mを装着し、カメラの電源を入れます。
    [フラッシュモード]を[ワイヤレス]に設定し、撮影モードをP、A、S、Mいずれかに設定します。

電波式ライティングシステムを使わない方法もあります。オフカメラフラッシュについて詳しくは下記ページをご覧ください。

今回の撮影で使用したおすすめのレンズ

明るいF値と広角の組み合わせで、夜景と人物を撮影するのに、ぴったりなレンズです。開放値近くで撮影することによって、美しい玉ぼけを表現することができます。

コンパクトでありながら、圧倒的な描写力を持つ本格的なレンズです。風景からポートレートまで使用できる、旅行にぴったりな一本です。

Gレンズならではの美しいぼけ味が魅力です。マクロ撮影だけでなく、ポートレートやスナップなど、さまざまなシーンで幅広く活躍する一本です。

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