OSSってなに?(レンズの手ブレ補正機能) ‐ レンズTIPS 07 ‐

OSSはOptical Steady Shotの略で、レンズ内光学式手ブレ補正機構のことです。
OSS = Optical Steady Shot
光学式の手ブレ補正機構を搭載したレンズの名称末尾には「OSS」がついています。
FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)

このページでは、光学式手ブレ補正機構を搭載したレンズのことを「OSS搭載レンズ」と記載して説明します。

レンズの焦点距離と手ブレの関係

撮影環境にもよりますが、一般的に、レンズの焦点距離分の1よりシャッター速度が遅いと手ブレが発生しやすいと言われています。

1/レンズの焦点距離 ⇒ 手ブレが発生するシャッター速度の目安

例えば、300mmの望遠で撮影する場合は1/300秒以下のシャッター速度でブレやすくなります。24mmの広角で撮影する場合は1/24秒なので、望遠ではブレやすいと言われるのはこのためです。

手ブレ補正機能を有効にすると、この目安よりシャッター速度を遅くしてもブレにくくなります。
手ブレ補正機能を有効にしてもブレてしまう場合は、シャッター速度を上げてみてください。シャッター速度を上げて、ISO感度やF値の調整、露出補正をおこなってもイメージどおりの撮影結果にならない場合は三脚を使いましょう。

露出と露出補正

三脚を使用して撮影する場合は、手ブレ補正機能が誤動作するおそれがあるため、手ブレ補正機能を[切]にします。

手ブレ補正スイッチ(OSSまたはOptical Steady Shotスイッチ)

OSS搭載レンズの中には、手ブレ補正スイッチがあるレンズがあります。手ブレ補正スイッチを搭載したレンズを装着している場合、手ブレ補正機能を使うかどうかをレンズ側で設定します。レンズにはOSSまたはOptical Steady Shotと印字されていて、[ON]と[OFF]を切り換えます。

カメラのMENUから[手ブレ補正]の[入]と[切]を切り換えることはできないため、カメラ側で切り換えようとすると以下のメッセージが表示されます。

このレンズでは無効です
レンズに手ブレ補正スイッチがある場合はレンズ側で切り換えてください

このメッセージが表示された場合は、カメラの背面にある中央ボタンを押してメッセージを閉じ、レンズの手ブレ補正スイッチで[ON]と[OFF]を切り換えてください。

手ブレ補正モード切り換えスイッチ(MODEスイッチ)

手ブレ補正スイッチと一緒に手ブレ補正モード切り換えスイッチ(MODEスイッチ)を搭載したレンズがあります。
MODEスイッチを搭載したレンズは、流し撮りにおすすめです。
レンズには「MODE」と印字されていて、MODE2まで搭載したレンズとMODE3まで搭載したレンズがあります。いずれの場合もMODE2が流し撮り用に最適化されています。

MODEスイッチの使いかた
手ブレ補正スイッチをONにし、MODEスイッチを設定します。

  • MODE1
    主に、通常の手ブレを補正します。(ノーマル)
  • MODE2
    移動する被写体を流し撮りする場合、手ブレを補正します。
  • MODE3
    フレーミングを重視した手ブレ補正を行います。スポーツなど
  • 不規則に素早く動く被写体を追いかけやすくなります。

以下のページで、流し撮りの撮影テクニックと、MODEスイッチを搭載したレンズを紹介しています。

背景を流して撮影する「流し撮り」のテクニックはこちら