撮影の基礎知識
露出と露出補正
露出とは
露出とは、写真を撮るときに取り込まれる光の量のことを言います。光の量は絞りとシャッター速度で決定され、それにISO感度を組み合わせた結果、写真の明るさが決まります。
適正露出が同じになる絞り値(F値)とシャッター速度の組み合わせは何通りもあります。
例えば、ISO感度が同じ場合、F4と1/250秒、F8と1/60秒、F16と1/15秒それぞれに設定した場合の露出は等しくなります。

AUTO、P、A、Sモードでは自動露出機能(AE)が働くため、カメラが最適な露出を判断し、それに合うような絞り・シャッタースピード・ISO感度を決定します。このAE機能で撮影すれば、自動でカメラが判断する適正な明るさの写真が撮れます。
しかし、状況によってはイメージしていた明るさと、カメラが適切だと判断した明るさが異なる場合があります。このような場合は、露出補正を使いましょう。
露出補正
露出補正とは、カメラが判断した適正露出を、自分のイメージどおりの明るさに近づけるための調整です。より明るくしたい場合は+(プラス)側に、より暗くしたい場合は一(マイナス)側に設定しましょう。
例えば、自動露出で撮影した写真Bは雲と建物の中間の明るさになりました。撮影者が入道雲を強調して見せたいならCのように暗めの写真の方が適切ですし、一方で建物の形をはっきり見せたければAのように明るい写真のほうが適切だと言えます。
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A 露出補正:+0.7
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B 露出補正:0
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C 露出補正:-0.7
撮影シーン、または撮影者の好みに応じて撮りたい写真の明るさは変わってきます。デジタルカメラは撮影結果がその場で確認できるので、何度か露出補正を行い、好きな明るさに調整していきましょう。
