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Lシリーズ

01 コンセプト ホームエンターテインメントの中心としてLシリーズに触れてもらう時間を増やす

毎日できるだけ長い時間使ってもらいたい――その思いが、液晶テレビのように手軽に楽しめて、インテリアともスマートに調和する1台を生んだ。

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スグにつくテレビを搭載したかった

――さまざまなAV機器の機能を1台に集約したオールインワンモデルであるLシリーズですが、最新モデルではどのような機能を追加したのですか。

小竹:

私はtype L時代からずっとLシリーズを担当していますが、2世代前のモデルからHDMI入力端子を付けるなど、ニーズを先取りするような新しい機能をどんどん追加してきました。そういった流れのなかで、今回のLシリーズでは何をプラスしようかと模索した結果、最初に固まったのが「すぐに立ち上がるテレビをもう1個追加しよう」という企画。つまり、リモコンを押したらすぐにテレビがつく「スグつくTV」という新たなテレビ機能です。

野村:

「スグつくTV」は、一体型パソコンに関わる開発メンバー全員の、念願の機能でした。アナログ停波目前の今、「テレパソ」という名称で一体型パソコンがお客さまに受け入れられている時代に、もっともお客さまに喜んでいただける機能のひとつだと思い、ダメもとで設計陣にリクエストした機能でした。ところが、予想外にいい返事がきてびっくりしたのを覚えています。

小竹:

実は、Lシリーズのだいぶ前からテレビが見られるモデルはあり、テレビチューナーを動かせる既存のソフトウェア「Giga Pocket Digital」等の進化に伴って起動にかかる時間は徐々に速くなってきてはいるのです。けれど、まだまだ完全に液晶テレビのように使える、とは言い切れない速さでしたので今回の「スグつくTV」開発を進めました。

――「スグつくTV」搭載の理由にもつながるのでしょうが、新Lシリーズが目指したスタイルやテーマを教えてください。

小竹:

「お客さまの1日の生活時間の中で、Lシリーズに触れてもらう時間を増やす」、これが目標です。持ち運べるノートPCなどはユーザーの方に使っていただける時間がとても長いのですが、一体型のデスクトップPC、私たちはボードPCと呼んでいますが、どうしても本体が大きいのでデンと据え置きしていただくわけで、立ち姿としてはやっぱりジャマな感じです。それをお客さまに積極的に使っていただき、リビングや寝室にあるテレビを含めどんなAV機器よりも「あってよかった!」と思ってもらえるような存在にするのが、私たちのミッションだと思っています。

その目標を実現する機能として搭載したのが、さきほどの「スグつくTV」や「Quick Web Access」、「Edge Access」もそうですね。たとえば、朝起きて「スグつくTV」でテレビを見ながら朝食をとったり、出かける前に天気や占いなどちょっと気になる情報を「Quick Web Access」でチェックしたり。特に「スグつくTV」は液晶テレビのように違和感なくお使いいただけると思いますので、ホームエンターテインメントの中心としてお客さまがLシリーズに触れる時間を各段に増やすことでしょう。

Lシリーズ開発責任者の小竹。商品企画からのリクエストに先立って「スグつくTV」の基礎研究に着手していた。

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テレビ機能やタッチ操作を進化させ、デザインも一新した新Lシリーズ。

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インテリアの一部として絵になるデザインを意識

――今回、ボディカラーの「白」に強くこだわっている印象を受けます。

野村:

前回のLシリーズのデザインも好評だったのですが、ダークなカラーがベースで、どちらかというと「男性的なデザイン」というイメージが個人的にありました。インテリアのトーンによっては、なじむというよりは存在感があるモデルだったのかなと思います。
今回は女性にも使ってほしい、という意識もありますが、日本の家庭では白を基調としたインテリアや壁紙が多いので、そういったお部屋に溶けこんで「インテリアの一部として絵になる」モデルにしてほしいとデザイナーに依頼しました。結果、カラーラインアップはホワイトとブラックの2色です。
それとテレビが今回のキーワードなので、テレビを見ているときに画面まわりで余計なものが気にならないように「ノイズレス」というコンセプトでデザインされています。

――旧Lシリーズからの改善点は、マーケティングに基づいたリクエストがきっかけになったのでしょうか。

野村:

もちろん、お客さまのご要望をまとめたマーケティング情報も参考にしましたが、今回のLシリーズを企画するにあたり、実際に自分でテレビとして一体型パソコンを使い倒してみようと思い、自宅にテレビを置かずに旧Lシリーズをメインのテレビにしています。その上で操作性など普通のAV機器とくらべて物足りないと感じたところ、やりたいことをすべて設計陣にリクエストしました。自宅に帰ったらすぐにテレビをつけて「音」がほしいタイプなので、「スグつくTV」についてはとくに強く推しました。

――1ユーザーとしての視点が新Lシリーズに生かされているわけですね。

野村:

はい。企画・マーケティング視点で、実際の設計上の難易度の高さなどを無視して、私は無邪気に「白モデルはもっと白くしてください」「あの機能も入れてほしいです」って(笑)。技術上の理由で難色を示されたりもしましたが必死に取り組んでくれて、やりたいことを全部かなえてくれたので感謝しています。

商品企画担当の野村。ひとりのユーザーとしての率直な要望が企画に反映された。

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白を基調としたインテリアに自然と溶けこむ白モデル。

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