株式会社Ryefull 様
ゲーム・アニメを中心としたライブストリーミング制作を軸に、YouTube、イベント配信など、幅広い案件を手がける株式会社Ryefull。配信品質と現場運用の安定性、そして配信の確実性が強く求められるなか、同社では、カメラシステムの刷新として、XDCAMメモリーカムコーダー『PXW-Z300』(以下、Z300)、『PXW-Z200』(以下、Z200)、さらに、ワイヤレスマイクロホンシステム『UWPシリーズ』まで含めたトータル運用を構築しています。同社代表取締役 由良 大樹 様に、『Z300』『Z200』『UWPシリーズ』の魅力を伺いました。
当社は、ゲーム・アニメのライブストリーミングを中心に、動画制作、イベント配信、プロモーションなどを行っており、新橋と五反田にスタジオを構えています。新橋スタジオでは比較的大規模なマルチカメラ配信が可能で、背景セットを組むことも少なくありません。五反田スタジオでは、比較的小規模、具体的には演者さんが5人以下の撮影・配信が主で、クロマキー合成なども行うことがあり、外部ロケを含めてフレキシブルに運用しています。配信制作が事業全体の約8割を占めており、案件によっては最大8カメラ編成になることもあるため、安定して“現場を回せる”業務用カメラが不可欠でした。こうした背景から、長年使用してきたNXCAMカムコーダー『HXR-NX5R』(以下、NX5R)からの更新を検討し、導入したのが『Z300』(4台) 、『Z200』(4台)です。
導入の決め手となったのは、何と言っても、高画質であることです。高輝度 LCD モニターの視認性・操作性も申し分なく、業界内での評判が良いことも聞いていました。8カメラ編成の大規模な配信にも対応できるよう、『Z300』『Z200』 を4台ずつ、計8台揃えました。

株式会社Ryefull
代表取締役
由良 大樹 様
『Z300』は、主に外部案件や要となるカメラポジションで活用しています。慣れ親しんだ3連リングを採用している点は『Z300』の大きな魅力で、ライブ中にフォーカス・ズーム・アイリスを直感的に操作できることは、業務用途においてはやはり重要であると感じています。1/2型4K ExmorR 3CMOSイメージセンサーによるほどよい被写界深度や、3板式ならではの高い色分解性能も美点です。クロマキー合成時の髪の毛の抜けがよく、色かぶりなどの破綻も押さえられていると感じ、素直に感動しました。スタジオとロケ、双方で使えるバランスのよさ、オールラウンダー性が、『Z300』を“主軸カメラ”として位置づける理由となっています。また、複数台運用時でも安定した操作性を維持できる点は、マルチカメラ運用の現場において大きな安心感につながっています。

『Z200』は、スタジオ内でのマルチカメラ配信を中心に使用しています。1.0型 Exmor RS CMOSイメージセンサーならではのボケ味をいかした画作りが可能で、『Z300』だけでなく、以前から所有しているCinema Line カメラ『FX6』と組み合わせて、大小さまざまな規模のライブ配信を行っています。また、高品質な4K映像を撮影できる『Z200』は、引きの画角も24mmまでカバーでき、安定感があります。『Z300』と同様にオートフォーカス性能も優秀で、複数台運用時も安心してカメラにフォーカスを任せることができます。『Z200』は2連リングですが、フォーカスをオートに設定できるうえ、アイリスについても、電子式可変NDフィルターを搭載しているので、露出オートで運用上はまったく問題ありません。フォーカス、露出、被写体検知性能などが秀でていて、安定した運用を支える完成度の高さを実感しています。『Z300』と組み合わせることで、シーンに応じた画作りの幅が広がりました。

スタジオ撮影にしても、ロケにしても、大判センサーのカメラはレンズを複数種用意して、現場によって使い分ける必要がありますが、ハンディカムコーダーの場合はレンズ一体型のため、寄りから引きまで1筐体で完結できます。とりわけ、ロケでは、ワイドコンバージョンレンズを付けると重くなってしまうところ、レンズ一体型の『Z300』を中心に、『Z200』も含めて軽快に取り回すことができ、画作りに集中できます。

音声面では、『UWPシリーズ』を使用しています。アナログB帯を使用していて遅延が極めて少ないうえ、UHF帯なので、障害物にも強い。そうした安定感はもちろんですが、技術スタッフからは、「音声はやはりソニー製がいい」と言われます。カメラと音声を同じメーカーで揃えられる安心感もありますし、いい製品を探していった結果、『UWPシリーズ』に辿り着きました。演者さんが多く、多チャンネルを使用する場合でも、音声の混線などで大きなトラブルは発生していません。

ライブストリーミングを取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しました。有観客イベントの増加、YouTubeをはじめとする配信予算の拡大、さらには、ライブコマースなどの新しい表現手法も登場しています。こうしたなかで、『Z300』や『Z200』を活用し、よりリッチで“現場感”のある配信を実現するとともに、リアルイベントと連動した大型案件にも力を入れていきたいと考えています。今まで業務の依頼が重なると、機材やスタッフの数が足りず、お断りせざるを得ないこともあったのですが、今後は、機材もスタッフも増やして、対応していきたいと考えています。
ソニーのカメラに期待するのは、「操作性や画づくりはもちろん、マルチカメラ運用の現場をカメラ主体でまとめられるような進化を遂げていくこと」です。『Z300』を中核としながら、『Z200』や『UWPシリーズ』と組み合わせた現在のシステムは、当社のライブ配信ビジネスを支える、なくてはならない存在となっています。

※本ページ内の記事・画像は2026年5月に行った取材を基に作成しています