XDCAM
映像制作機材 "XDCAM"

株式会社 毎日放送 様

放送局

2014年2月掲載

ネットワーク報道制作システムSonaps導入で、取材・編集・送出・アーカイブのファイルベースワークフローを完成。

株式会社 毎日放送 様


ネットワーク報道制作システムSonapsを導入し、運用を開始したNVセンター。

株式会社 毎日放送様は、ネットワーク報道制作システムSonaps導入により、報道制作におけるファイルベースのトータルワークフローを構築され、2013年4月より本格運用を開始されました。

同社 技術局 制作技術センター マネージャー 田原照久様、技術局 制作技術センター ニュースシステム担当 兼 技術計画推進部 部次長 高田 仁様に、システムの概要や特長、採用の決め手、現在の稼働状況と運用の成果を伺いました。

なお、記事は2013年10月上旬に取材した内容を、編集部でまとめたものです。

XDCAM HD422フォーマット
採用事例(2011年導入)はこちら

段階的に報道制作のファイルベースワークフローを完成

当社の報道制作は、2011年にXDCAM HD422をフォーマットに採用し、XDCAM HD422カムコーダーPDW-700、フィールドステーションPDW-HR1、XDCAM Stationなどを導入することで、取材・撮影のファイル対応を実現しました。これと並行して、編集・送出・アーカイブに至るトータルワークフローにおいてもファイル化、ネットワーク化を進めるために、システム構築の検討を開始しました。

まず、懸案となるのが従来のリニア編集からノンリニア編集への移行です。ここがスムーズにいかないと、ファイル化が業務に混乱を招くことにもなりかねません。そこで、比較デモを行い、XDCAMとの親和性はもちろん、リニア編集の操作性も継承しているノンリニア編集システムXPRI NSを選定、2012年4月に、XPRI NSを3式と素材共有システムを先行導入しました。まず、素材やプロジェクトを共有するメリットを実感してもらい、同時に運用を通して習熟度を上げる訓練期間としました。

こうしたプロセスを経て、今回、NV センターにネットワーク報道制作システムSonapsを導入しました。上位の報道支援システムやアーカイブシステム、ニュースサブの送出サーバーとファイル連携を実現することで、報道制作の取材・編集・送出、そしてアーカイブに至るトータルファイルベースワークフローを構築しました。

XDCAMとの親和性、機能の充実を評価してSonapsを導入


インジェスト8系統、インポート端末8系統を装備。8台のPDW-HD1500でバックアップ収録にも対応。


マシンルームの素材共有サーバー(HD 1,000時間)。報道支援システムともファイル連携を実現。

Sonaps選定の決め手の一つは、機能面でのポテンシャルの高さです。インジェスト、インポート端末をそれぞれ8系統設け、ベースバンド、ファイル取り込みを行っています。また、プロフェッショナルディスクによるバックアップ収録にも対応しています。さらに、回線収録のタイマー運用や、収録途中でも素材の追っかけ編集が可能である点、加えてメタデータによる検索やプロキシAV データを活用したプレビュー端末など、柔軟な報道制作をサポートする機能が充実しています。

編集端末はXPRI NS10式で、素材共有サーバーの素材を共有して効率的な編集ができるようになっています。撮って出し運用やテロップ編集を想定して残しているリニア編集を、システムの一部として有効に使える点も魅力です。さらに、当社の要望としてあげた、他社製の報道支援システムとファイル連携を実現する、ソニーのシステムインテグレーションも評価しました。

こうした多彩な機能、細かな要求仕様を標準システムの中で実現したことも採用の大きな決め手です。そして、今回のシステム選定に際して、もう一つの重要な要件としたのが、安定性・信頼性の確保です。安全で安定した、信頼性の高いオンエア、これは放送業務に必須です。ここでもソニーの実績、柔軟なサービス対応、サポート体制を評価しました。

性能・機能・操作性に優れ、安定性・信頼性の高さにも満足


オンエア登録端末( 写真・左) と、XDCAM Stationを使ったベースバンド素材のファイル化/登録システム。


ノンリニア編集システムXPRI NS10式の編集端末でリニア編集からファイル化に着実に移行。

4月に運用を開始して以来順調に、想定通りの成果を上げつつあると評価しています。たとえば、当初の懸案事項だったファイルによる編集も、一定の習熟期間を設けたこともあり、戸惑いやストレスを感じることなくニュース編集が行われています。むしろ素材共有サーバーを使うメリットや、編集作業のスピードアップを実感しているスタッフ、オペレーターが増えています。完パケ後のオンエア登録が簡単にできる点など、効率的なワークフローが大変好評です。

報道デスクなど記者サイドの評判も上々です。特に、素材共有サーバーにインポートされた素材を、プロキシAVデータを活用したプレビュー端末で簡単に確認できる点が好評です。原稿化に際しての内容確認や再チェックが、自由にできるので、安心感につながっています。

アーカイブにおいてもメタデータの活用による検索性の向上だけでなく、インポート時にバックアップ収録されるプロフェッショナルディスクを、必要に応じてそのまま棚管理でアーカイブできる点もメリットだと思っています。

必須の要件としたシステムの安定性、信頼性については、これから時間をかけて、経年的な要素も鑑みながら検証していくことになりますが、現段階の運用経験から想定通りの成果をあげてくれるものと期待しています。

今後の本格運用で、よりスピーディーで丹念な報道制作を実現へ


プロキシAVデータを活用したプレビュー端末をNV センター内、報道デスクに配備して、効率的な報道制作をサポートしています。

現段階では、制作や技術のスタッフ、オペレーターが、今回導入したシステムの性能、機能をフルに使いこなしている訳ではありません。これから日々の報道制作に活用し、さらに習熟度を上げ、スキルアップしていくことで、より大きな成果を上げられると思います。

一番の期待は、改めて言うまでもなく、ファイルベーストータルワークフローによる報道制作の効率化です。効率化は、スピードアップだけではなく、より柔軟な制作対応を可能にします。たとえば、追っかけ編集により、つねに最新のニュース映像を視聴者に提供していくこともその一つとなるでしょう。

また、効率化によって生じる時間的な余裕を、より分かりやすく、見やすい画づくりに向けるといったことも可能になるかもしれません。いずれにしても、今回導入した報道制作システムがさらに充実した報道制作、オンエアへと結実することを期待していますし、是非、そうしていきたいと考えています。

株式会社 毎日放送 技術局 制作技術センター マネージャー 田原照久様

株式会社 毎日放送
技術局 制作技術センター マネージャー
田原照久様

ファイルベース化によって、報道制作のスピードを上げること、そして視聴者に、より早く、より多くの情報を正確に伝えることが、大きな目的です。同時に、ネットワーク化の中では、安定性・信頼性の確保も重要なテーマとなります。運用を開始して間もない段階ですが、この2点がともに満足できるレベルであると評価しています。

株式会社 毎日放送 技術局 制作技術センター ニュースシステム担当 兼 技術計画推進部 部次長 高田 仁様

株式会社 毎日放送
技術局 制作技術センター ニュースシステム担当 兼 技術計画推進部 部次長
高田 仁様

今回のシステム導入の決め手の一つが、2011年に報道フォーマットに採用したXDCAMとの親和性の高さです。たとえば、XDCAMで打ったショットマークがそのままシステムに反映されます。また、当社の要望や仕様を、標準システムの中で実現してくれたことで安定性に優れたシステムを構築できたと思っています。

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