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音楽CDと同等の高音質を実現したリニアPCM対応が新しい録音の世界を広げる

ICD-SX900

ビジネスで大活躍するICレコーダーに新たに搭載されたリニアPCM録音。音楽CDを超える高音質録音を可能にしたICレコーダーの開発意図とは。音楽の世界にまでフィールドを広げたICレコーダーの可能性について、開発スタッフが熱く語った。

リニアPCM録音を可能にすることで使用シーンが広がる

橋本: ICレコーダーも最近内蔵メモリーが大容量になってきているので、リニアPCMという非圧縮の高音質モードでもある程度長時間録音できるようになってきました。これまではICレコーダーというと会話や打ち合わせなど人間の声の録音が主だったんですけれども、SXシリーズはICレコーダーのフラッグシップ機なので、より高音質な録音を必要とする楽器録音にも用途にも広げていこうという意図で企画が始まっています。
ソニーとしてはPCM-D1やPCM-D50といったリニアPCM録音できる機器があるのですが、以前からリニアPCMレコーダーをもっと手軽に欲しいというユーザーの声はありましたので、今回ICレコーダーもリニアPCMに対応させようということになりました。
上位機種のPCM-D1やD50などに比べて本体サイズが圧倒的に小さいので、いつでも携帯して気軽に録りたいときに高音質で録音ができます。音楽録音はもちろんですが、人の声を録るにしても複数の声を聞き分けることができるくらい高音質でクリアに録れるので、ビジネスユースの方にも有用であると思います。
リニアPCMレコーダーのユーザーはもともとプロも含めた音に特別なこだわりを持つ方と位置づけていましたが、今回のICレコーダーではMP3という圧縮フォーマットでも録音できますので、一般の方でも様々な用途で使いやすいものになっています。ソニーのICレコーダーの集大成と言っても良いと思います。

橋本高明設計担当:歴代レコーダー

設計担当 スタッフエンジニア 橋本 高明

設計担当 スタッフエンジニア 橋本 高明

ポータブルDATの1号機をきっかけに、音を記録するレコーダーの電気回路設計を数多く担当。ここ数年はリニアPCMレコーダーPCM-D1、PCM-D50に続き、今回のICD-SX800/900の電気回路設計を監修。