大阪所在の最高級外資系ホテルのブライダルビデオを制作しているのが、西日本最大級のケーブルテレビ局、株式会社ベイ・コミュニケーションズ様の「ハービス・スタジオ」です。2006年10月、それまでSD設備で運用してきた同スタジオを、プロフェッショナルディスクシステムXDCAM HDを採用することでHD化されました。XDCAM HDカムコーダーPDW-F350L/F330Lを6式導入、ハイビジョン撮影・収録を披露宴撮影のスタンダードとして運用しています。
また、式場の一つであるチャペルに旋回型HD 3CCDカラービデオカメラBRC-H700を3式設置して式の様子もハイビジョン撮影し、スタジオ内に設置したXDCAM HDレコーダーPDW-F70に収録されています。
- 株式会社ベイ・コミュニケーションズ様
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2004年10月、阪神シティケーブル(1989年設立)とシティウェーブおおさか(1991年設立)が合併して誕生した西日本最大級のケーブルテレビ局。大阪市の一部、尼崎市、伊丹市、西宮市をサービスエリアとして、約62万世帯に地上/地上デジタル/BS/CSのケーブルテレビ、インターネット、 IPフォンなどのサービスを提供するとともに、コミュニティーチャンネルで行政情報や地域情報を中心とした自主制作番組も放送しています。また、映像コンテンツ制作のノウハウを活用してイベント映像やブライダルビデオの制作でも活躍されています。

株式会社ベイ・コミュニケーションズ
コンテンツ営業部 部長
永濱 昭和 様
株式会社ベイ・コミュニケーションズ様は、同社の「ハービス・スタジオ」でブライダルビデオを制作されています。このスタジオの機能と、XDCAM HDにより設備をHD化された目的を、同社 コンテンツ営業部 部長 永濱昭和様に伺いました。
「当社はケーブルテレビ局として各種の放送・通信サービスを地域のお客さまに提供しています。また、自主制作番組を放送するコミュニティーチャンネルに注力しており、地域情報や行政情報など地域に密着した番組を制作し放送しています。同時に、そうした映像制作のノウハウを活用して、イベント映像やブライダルビデオなどの分野でも事業を展開しています。今回、スタジオ設備をHD化したのは、従来使用していたSD設備が更新時期を迎えていたこと、高画質化を基本とした商品魅力の一層の向上を図ること、そして近い将来の本格的なハイビジョン時代にスムーズに移行するための先行投資といった背景や狙いがあったからです。」
「ハービス・スタジオ」所長を兼任されているコンテンツ営業部 課長 後藤宏史様は、今回のHD化の背景にはお客さまからの要望もあったとお話になっています。
「ここ数年ハイビジョン対応についてお問い合わせをいただくことが増え潜在的にハイビジョンへのニーズがかなり高くなっていると感じていました。地上デジタル放送が始まり、ご新婚家庭にも薄型・大画面テレビが置かれる時代ですから、ある意味では時代の要請といえるのかもしれません。ホテルの婚礼販売ご担当の方々にもHD化による商品魅力の向上、あるいは差別化といった点を評価いただき、販売面においても順調に推移することができました。」
ブライダルビデオのハイビジョン撮影がスタートしたのは、2006年10月です。「ハービス・スタジオ」に、XDCAM HDカムコーダーPDW-F350Lが3式とPDW-F330Lが3式の合計6式が導入され、披露宴撮影に稼働しています。また、式場として人気の高い「チャペル」にHD対応の旋回型HD 3CCDカラービデオカメラBRC-H700 3式が設置され、結婚式の様子を遠隔操作によりハイビジョン撮影しています。

ブライダルビデオのハイビジョン撮影に稼動中のXDCAM HDカムコーダーPDW-F350L/F330L(写真・左)。「ハービス・スタジオ」のコントロール卓に収納されたXDCAM HDレコーダーPDW-F70(写真・右)。チャペルの映像を2式のPDW-F70で収録し、もう1式はノンリニア編集機への素材送りなどに使われています。
運用を開始して間もない段階ですが、XDCAM HDによるハイビジョン撮影・収録はお客さまやホテル側から高い評価を得ており、永濱様、後藤様ともに確かな手応えを感じておられるようです。
「現状、お客さまにはDVDでお納めするのが主体ですから、最終的にはダウンコンバートしなければなりません。それでも画質は確実に向上していると思います。また、常に国内のトップグレードに位置するこのホテルのブライダルビデオでは、人物と一緒に趣のある館内で背景や周囲が映っていることがポイントの一つなのですが、16:9のワイドな画角はそうした点で非常に魅力的です。重厚な雰囲気やインテリア、豪華な什器や生花が背景や周囲に映ることで、大変に好評をいただいています。XDCAM HDは、週末に結婚式・披露宴の撮影、平日には編集作業と、ほぼ毎日運用しており稼働率の点でも満足しています。」

結婚披露宴の収録にフル稼働中のXDCAM HDカムコーダーPDW-F350L
スタジオのシステムを担当されたコンテンツ営業部 主任 新谷克也様は、XDCAM HD導入の決め手として優れたトータル・コストパフォーマンスをあげてくださいました。
「結婚披露宴は、通常3時間前後行われますので、長時間のハイビジョン撮影が可能であることが第一条件となります。それと共に、信頼性・耐久性に優れたメディアであることも重要です。プロフェッショナルディスクを使うXDCAM HDは、この二つの条件を満たしています。1枚のディスクで最長2時間以上のハイビジョン収録が可能であり、またディスクメディアならではの機能性・耐久性は大きな魅力です。こうした特長と、ランニングコストを含めたコストパフォーマンスの高さがXDCAM HD導入の決め手といえます。他社製では真似できない群を抜いたコストパフォーマンスの高さを評価した結果です。」
新谷様は、XDCAM HDの機能面や、ディスクメディアならではの特性についても高く評価なさっています。
「当社が制作するブライダルビデオは、結婚式・披露宴のすべてを収録することを基本にしており、原則としてカムコーダー2式で披露宴の撮影を行っています。そこで、披露宴は長時間記録可能なLPモードで撮影、それほど長時間にはならない式場(チャペル)のBRC-H700の映像はPDW-F70でHQ モードで収録しています。用途や目的に合わせて、記録ビットレートをLPモード(可変・上限値18Mbps)/SPモード(固定・25Mbps)/HQ モード(可変・上限値35Mbps)の3モードから選べるので、アプリケーションの幅も拡がります。くわえて、2式のカムコーダーで撮影しているため、素材量はトータルで7時間から8時間の長尺になりますが、その素材確認やコンフォームといった作業では、ディスクメディアならではのランダムアクセス性が威力を発揮しており、後処理を含めたワークフローを改善することができました。
また、ワークフローの改善という同様の観点から、プロキシAVデータを活用したXDCAM HDとノンリニア編集機のオペレーションについても運用してみたいと考えています。」
PDW-F350L/F330L、PDW-F70の各機器についても、新谷様はハイクオリティーな画質などを高く評価してくださいました。
「一番の魅力は、やはりHDならではのクオリティーの高い画質です。撮影を担当するカメラマンからも同様の声を聞いています。また、PDW- F350L/F330Lの使い勝手についても、バランスの良さや、液晶パネルの利便性などが好評です。PDW-F350Lのスロー&クイックモーション機能は使っていませんが、今後 機会があればテストを含めて活用してみたいと思っています。PDW-F70については、高画質という点だけでなく、16ビット/48kHzの高音質であることも大きな特長であり魅力です。」
現在は、ハイビジョン撮影した映像をダウンコンバートした状態で商品化しており、XDCAM HDの魅力をフルに活用している訳ではありません。その点で、永濱様は民生用ブルーレイの普及に大きな期待を寄せておられます。
「4:3から16:9の画角の移行は、確かに見た目に分かりやすく、お客さまにも好評ですが、やはりハイビジョンの高画質をそのままお客さまへお渡しできるのが理想です。民生用ブルーレイなどが普及してくれば、それが可能になります。」
後藤様も同様の期待を表明されており、今回のXDCAM HDの導入は、本格的なハイビジョン時代に向けた対応の第一ステップであるとお話になっています。
「お客さまの中には、どうしてもハイビジョンのまま残しておきたいとHD完パケしたプロフェッショナルディスクのコピーをお求めになる方もいます。将来、民生用ブルーレイなどHDのフォーマットが浸透してからフォーマット変換するためです。そういったご要望のお客様に関しては最終段までHDで編集しています。
一生の思い出をきれいに残したいというニーズはそれだけ高く、今回のXDCAM HDの導入は、そうした時代に対応する第一ステップだと思います。早めに導入することで、高画質化・ワイド化など商品の差別化を計れるだけでなく、近い将来の民生用ブルーレイの普及に伴う本格的なハイビジョン時代に、よりスムーズに移行できると考えています。」
永濱様や、コミュニティーチャンネルでの自主制作番組のシステムを担当されているコンテンツ営業部 課長補佐 白井健一様には、ブライダルビデオ制作でXDCAM HDをフル稼働することにより蓄積される、HD制作のノウハウへの期待もあるようです。
「スタジオのスタッフは、コミュニティーチャンネルの制作チームでもあります。ブライダルビデオの制作でXDCAM HDを運用することにより、HD制作のノウハウを蓄積し共有化できる意義は大きいと考えています。現在、コミュニティーチャンネルは送出系の一部を除いて、DVCAMフォーマットで運用しており、2010年を目標にHD化していく計画になっています。フォーマットやシステムなどの選定は、まだ先のことですが、このスタジオで得たノウハウや経験は必ず役立ってくれるものと期待しています。

コンテンツ営業部 課長 後藤宏史様(右)、コンテンツ営業部 課長補佐 白井健一様(左)、コンテンツ営業部 主任 新谷克也様(中央)