国立大学法人 宮崎大学医学部様では、新設された総合研究棟内に医療情報を中心とする各種情報の受発信基地となるコンテンツ制作室、マルチメディアスタジオ、調整室を設置されました。この最新の設備を運用される医療情報部 メディア企画室様は、取材・収録機としてプロフェッショナルディスクシステムXDCAM、編集設備にノンリニア編集システムXPRIを採用され、2005年1月より健康情報番組や医療コンテンツ、各種プロモーションビデオの制作を開始されています。
- 国立大学法人 宮崎大学医学部
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昭和49年開学の宮崎医科大学を前身とし、平成15年10月に宮崎大学との統合により誕生。平成16年の国立大学法人化に伴い国立大学法人宮崎大学医学部となりました。医学科と昭和52年開院の附属病院、平成13年に設置された看護学科により構成されています。平成16年の総合研究棟完成後は、各種コンテンツの制作・配信なども担い、同大学からの医療・健康など各種情報の受発信基地になっています。

XDCAM、XPRIをご採用いただいたポイントおよび導入後の評価についてお話しいただいいた、仁鎌様(左)、荒木教授(中央)、佐伯様(右)
メディア企画部 荒木賢二教授は、総合研究棟内に新設されたコンテンツ制作室、マルチメディアスタジオの取材・収録機としてXDCAMカムコーダーPDW -530/510を採用した理由を、「いま考えられる最高水準の画質・音質を求めた結果がXDCAMだった」とお話くださいました。「大学内にスタジオを作った目的は、従来部局単位で必要に応じて行っていたビデオ制作を、今後は本格的にしっかりしたものにしたいという狙いです。また、現在NHK宮崎放送局で夕方に放送している「いっちゃがワイド」という番組で月に1回、当医学部の教授が健康情報を地域の視聴者に提供するコーナーがあります。学内のスタジオとNHK宮崎放送局を、宮崎県の光ファイバー網<宮崎情報ハイウェイ21>で繋ぎ、ここから放送しています。必然的にテレビ放送にも耐え得る画質なり音質が求められます。」
また、今後は制作した各種コンテンツを商品として販売する計画もあり、荒木教授はこうした観点からもXDCAMの高画質・高音質が有効と判断されたようです。「附属病院がありますので、医療安全や感染対策といった実務的なマニュアルビデオを今後作っていく予定です。百聞は一見に如かず、いろいろな資料を使い実演を交えながら動画で作った方が、より分かりやすいマニュアルになります。シリーズで制作して商品として販売していくことも検討していますので、高画質・高音質は不可欠の要素だと思っています。」ほかにも、大学から外部に向けたプレゼンテーション、デモンストレーションを行うこともスタジオの機能の一つになっており、間もなくXDCAMを使って医学部の受験生向けプロモーションビデオを制作される予定です。

ビデオ制作用の収録で使用されているXDCAMカムコーダーPDW-530/510
荒木教授は、大学に設けられたスタジオ設備と、そこへ導入したXDCAMやノンリニア編集システムXPRIが、今後に果たす役割を非常に重要視されています。「医療は日進月歩ですから、その知識や知恵はタイムリーに的確に提供していかなければ、すぐに古くなり役立ちません。その意味で、ここには本格的なスタジオがあり、XDCAMやXPRIなど最新鋭の機材が揃い、バックボーンとして医学部があり大学の教授や教員、スタッフがいますから、どんどん新しい知識や知恵を引き出していくことができる環境が整っているといえます。Webや静止画と文字の組み合わせよりも、動画の方が明らかに説得力がありますし、見る側も楽で分かりやすいと思います。正確で分かりやすい情報は商品価値も高く、ビジネスチャンスになるのではないかと考えています。」

XDCAMカムコーダーを顕微鏡に装着して使用
XDCAMカムコーダーPDW-530/510は、大学内外の取材、スタジオ収録、あるいは顕微鏡に装着して細胞などの微細な動きを撮影する際など幅広く活用されています。現在は記録レート25Mbpsで運用されていますが、これは従来機のDVCAMカムコーダーDSR-PD170と同じ記録レートで運用することで効率性を上げる狙いが基本にあります。
オペレーションを担当されている佐伯和佳子様、仁鎌照絵様は、XDCAMの高画質に満足しつつPDW-530のMPEG IMX 50Mbps記録の運用にも関心を示されています。佐伯様は、「XDCAMは25Mbpsでも充分に高画質ですし、実際に撮影していてきれいだと実感しています。ただ、PDW-530には50Mbpsというより高画質の記録レートがありますので、今後は用途や目的によって使い分けていきたいと考えています。たとえば、手術の様子を撮影するといった場合には有効かもしれません。」と、期待を寄せられています。週に1回は取材やスタジオ収録で運用されていますが、PDW-530/510のサムネイル表示をはじめとした機能や使い勝手の良さも好評のようです。仁鎌様も「DSR-PD170より大型のカムコーダーですが、バランスが良いので、女性でも使いやすいカムコーダーだと思います。」と評価されています。

XDCAMで収録された素材をXPRIで編集
ノンリニア編集システムXPRIについては、お二方ともに、編集機能の高さを大きなメリットとしてあげておられました。佐伯様は、「それまではパソコンで編集していましたが、XPRIになって格段に作業が速く楽になりました。リアルタイムエフェクトの種類も豊富で、より高品質な編集を気軽にできるようになった点も魅力です。」と評価されています。仁鎌様は音質面でのメリットもあげておられます。「音の良さもありますが、編集したときの音の繋がり方が非常にスムーズで違和感がないのが魅力です。この高画質・高音質、優れた操作性で編集時に従来感じていたストレスが解消されました。」
2005年1月に運用を開始して以来、XPRIはほぼ毎日稼働しています。トラブルがない安定性や信頼性を荒木教授は高く評価されています。「従来のパソコンを使った編集システムでは、長時間の素材を取り込む際などに何かの拍子で素材が消えてしまうといったことがありました。XPRIではそういうことがありません。XDCAMを含めてですが、プロユースにふさわしい信頼性・安定性を確保できたことは大きなメリットだと評価しています。」
今後は、プロフェッショナルディスクシステムXDCAMの特性をフルに活用した本格運用を検討課題とされています。先に佐伯様があげられた「PDW- 530のMPEG IMX 50Mbpsを使った、より一層の高画質化」もその一つとなります。顕微鏡に装着して細胞や細菌の働き、あるいは血管や内臓などの微細な色、さらには手術の様子などを記録する上で大いに威力を発揮すると期待されています。
50Mbpsで運用することになれば、XPRIとのMXFファイル転送オペレーションが有効に機能します。約50倍速で取り込むことができるプロキシAV データで編集を開始し、編集中にバックグラウンドで高解像度データに置き換えていくといったワークフローも可能になり、一層の高画質化と編集作業の効率化を両立させることができます。また、プロキシAVデータやMXFファイル転送、あるいはメタデータなどを活用することで、アーカイブとして素材情報の管理や検索性が格段に向上します。佐伯様は、アーカイブについて「現在、本数が少ないこともあり、ファイルに分けてサーバーに入れていますが、今後はプロキシ AVデータやメタデータを活用することで、必要な素材の検索・再利用を簡単に行えるアーカイブシステムを検討していきたいと考えています。」と語っておられます。
こうしたXDCAMならではの魅力と<宮崎情報ハイウェイ21>などのインフラとネットワークを活用することにより、県内の大学や病院、研究機関へ最新の医療情報やコンテンツをMXFファイルとして配信するといったことも可能になり、宮崎大学医学部様からの最新の医療・健康情報の発信がさらに充実したものになることが予想されます。