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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [新緑編]プロカメラマンによる撮影テクニック
プロカメラマンによる撮影テクニック 新緑編
山を彩る新緑を撮る
焦点距離: 75mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 1/10秒
残雪の山肌に萌えるブナの若葉を撮影しました。四季折々に豊かな表情を見せる、日本ならではの風景です。
焦点距離: 75mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 1/10秒

順光・サイド光で撮る

ZOOM
  都会の公園でも、街路樹でも、美しい新緑はいたるところにあります。しかし、最もダイナミックな、萌えるような新緑が撮影できるのは、やはり山岳地帯です。春に芽吹いたばかりの山の木々が、初夏の光を浴びてきらめく景観には、花にも劣らぬすがすがしい魅力があります。この季節、本州以北の高い山にはまだ雪が残っていて、緑と白の美しいコントラストを撮影することができるのも魅力です。まずは山全体をながめて、新緑の美しい部分をファインダーで切りとってみましょう。
やわらかな新緑を美しく撮影するためには、光の状態を把握することが大切です。新緑の若々しい色がいちばん鮮やかに表現できるのは、「順光」。太陽を背にカメラを構えて撮影すると、影があまり出ずに明るい仕上がりとなります。また、被写体の左右どちらかから光が当たる「サイド光」もおすすめです。木々の落とす影により、立体感を表現することができます。
図
焦点距離: 11mm / F値: 16.0 / シャッター速度: 4秒

ZOOM ほぼ順光で新緑を撮影しました。若葉が鮮やかな、新緑らしいすがすがしいイメージとなります。

焦点距離: 11mm / F値: 16.0 / シャッター速度: 15秒

ZOOM 同じ時間帯の同じ場所ですが、雲がかかりました。これはこれでしっとりとした雰囲気ですが、上の写真とはかなり違います。

天候による色の変化

新緑の色は、天候によってもガラリと印象を変えます。晴天では、新緑本来のやわらかい黄緑となりますが、くもりや雨の日には、やや青みがかった緑となり、山全体に深みがでてきます。

 

天候や光の質による写真の「青み」は、ホワイトバランスを「曇天(どんてん)」または「日陰」に設定するなどしてコントロールすれば、晴天のような黄緑に近づけることもできます。しかし、それぞれの天候が持つ雰囲気を、そのまま生かす表現もあります。青さを生かすなら、ホワイトバランスは「オート」ではなく、「太陽光」にします。

撮影 ONE POINT!
焦点距離: 13mm / F値: 16.0 / シャッター速度: 20秒

ZOOM ほぼ順光で、残雪の山肌に萌える新緑を撮影。緑が鮮やかに発色し、木の根元に落ちた影で、立体感が生まれます。



ZOOM 曇りの日、同じく残雪の山肌を撮影。新緑が青みを帯びて、山の深みや、繊細な質感がある風景となりました。ホワイトバランスはあえて「太陽光」にしています。

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1.山を彩る新緑を撮る 2.木々に近づいて撮る
3.青空や水との組み合わせ 4.悪天候も撮影のチャンス
  新緑撮影のおすすめ装備
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