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α × Music Video Director on UVERworld

Keep on praying Trailblazer Believe in you Keep on running Praying run Don`t give up and stay on your way wow wow Be strong Check it out Trust yourself Praying run

α×Music Video Director on UVERworld

2015年夏、満を持して登場したα7シリーズのハイエンドモデル「α7R II」
搭載された数々の新機能は、数ある撮影ジャンルの中でも
その性能が厳しく試される音楽映像シーンに於いて、実力を発揮することができるのだろうか。

日本のロックシーンに変革をもたらした先駆者として、常に新しい風を吹かせ
走り続けるアーティスト「UVERworld」が、結成15周年、デビュー10周年を迎えた2015年。
彼らの全国ツアーが始動することに合わせ、ミュージックビデオ制作現場や
ライブ会場に「α7R II」が参戦し、動画・静止画の両面で、その実力を発揮する
機会を得ました。彼らに併走した記録の跡をご覧ください。

Session 01:Music Videos

Professional Video Director × α7R II Uverworld「I LOVE THE WORLD」Music Video 映像監督 大喜多正毅氏インタビュー > OPEN

35mmフルサイズセンサーでは世界初となる裏面照射型の有効4240万画素CMOSセンサーを搭載するなど、画期的な新技術を凝縮させたミラーレスカメラα7R II。
399点の像面位相差AFセンサーによる精確で高速なAF、さまざまなレンズで威力を発揮するボディ内手ブレ補正機構といった、α7シリーズの中でもハイエンドとなる静止画機能が自慢だ。
それに加えて、シリーズでは初となる本体に4K動画を記録可能など、動画撮影においても飛躍的な進化を遂げている。

今回、実際にプロの映像制作現場に導入された本機。
導入したのは、UVERworldをはじめ、多くのアーティストのミュージックビデオを手がけてきた映像監督・大喜多正毅氏である。

そんな大喜多氏に、今回αを実際に使ってみて感じられたことや、映像制作に関わる様々なこと、UVERworldとの関わりなども絡めながら大いに語っていただいた。

大喜多(以下は敬称略):いきなり現場の機材の具体的な話からなんですが、複雑な移動ショットを撮影する時、今の主流はMoVI(Freefly社のジンバル)を使用します。
ジンバルはカメラバランスを取るのにセッティング時間を要します。
今回、僕が現場で最初に良いと思ったのは、α7R IIのコンパクトさです。
機動力って、現場では本当に重要なことです。
最初に結論を言うようでなんですけど、ジンバルの中でもコンパクトな『MoVI M5』にα7R IIを組み合わせたシステムが、僕が現在考えられる最強の機動力を持ったシステムだと思っています。

また今回の撮影現場で、とても重宝したことがあって、それはレンズを装着した時の全体の重量的なボディバランスが抜群に良いという点でした。
ミュージックビデオの制作って、ケースバイケースですが、だいたい1日か長くても2日くらいで撮り切らなければいけないので、やらなければいけないことは多岐に渡ります。
そんな中での撮影なので、機材セッティング時間は一秒でも短いほうが助かります。
でも使用するカメラが重いと、このジンバルの調整に思いの外、多くの時間を割かれます。
レンズを交換するたびに前重になったり等々……。
そのたびにバランスを取り直すための調整をしなければいけない。調整しているってことは、つまりその間は撮影が出来ないってことですからね……。

ところがα7R IIは、それが本当にちょっと微調整するだけで済んでしまったんです。これは大きかったです。
UVERworld『I LOVE THE WORLD』のミュージックビデオ制作では、α7R IIとMoVIのシステムを入れて臨んだわけですが、映像内で観客の周りをカメラが駆け抜けていくことで撮れてるシーンが多数あります。
この時に僕がカメラマンに要求したのは疾走感です。
その疾走感を出すためには、当然ながらカメラマンは撮りながらも思いっきり走らなくてはいけないわけですが、もしも他の機材でやっていたとしたら、機材が重過ぎて、とてもあのスピードで移動ショットを撮れなかったでしょう。
映像を見ていただけたらお分かりのように、存分に疾走感が出ていますよね! つまり僕のこれまでの記憶にはないくらい、あの日、カメラマンはこのカメラで動きまくってくれてました(笑)。

それから、このビデオが撮られた場所は充分な余剰スペースがないクラブだったのですが、そこにUVERworldのcrew(UVERworldのファンの総称)の人達にも大勢参加してもらっての撮影だったので、現場はかなり密集した状況となり、撮影も人垣の中を縫うような感じになってしまいました。
そのためカメラマンは機材をほぼ真上に担ぎ上げながら撮らねばならなかったんです。
α7R IIの軽さがなかったら、恐らく2テイクくらい撮り終わったあたりで、カメラマンが根を上げてしまったんじゃないかなって思います。
こういった疾走感のある画を撮る際にも威力を発揮するカメラなんだなと、感心しました。機動力って大事です。

それと凄いなって感じたのが、5軸手ブレ補正機構のパワーです。
MoVIのジンバル機能との組みあわせで、通常あのスピードでの移動ショットを撮影した場合、多少ポストプロダクション(撮影後に行なわれる映像の編集・補正)でスタビレーション(手ブレしている画を修正するための編集作業)補正をするのですが、このビデオでは一切必要ありませんでした。
ひょっとしたら、MoVIに付けずに、このカメラ単体でもいけるんじゃないのか?という話がスタッフから出ていて、だったら試してみようということで、実際、先週α7R IIだけで建物をトラックアップする移動ショットを撮りました。結果は、十分いけるです!(笑)
今後、もっと面白いことにも挑戦したくなりますね。

α7R IIに、映像制作現場での様々な可能性を見出している大喜多氏。クリエイティビティを刺激されるカメラに出会えたことに悦びを感じているという。

α7R IIが今回の撮影で発揮したポテンシャルについて、さらに監督に訊いてみた。

大喜多:ボーカルのTAKUYA∞から「クラブみたいな場所でやりたい!」というリクエストが最初にあったので、あの場所を選びました。

演出面で、その場に集まったオーディエンスの高まる熱量を画として表現することに注力してみたくて、そのためには照明がすごく重要で、照明のプランはかなり練り込んで現場に臨んでいます。
照明の役割をしているLEDパネルの映像も制作して、音とのシンクロを狙いました。
その凝った照明ですが、その点でもα7R IIは優秀でしたよ。物凄くダイナミックレンジが広いんですよ、このカメラ。
ミュージックビデオを見ていただければ一目瞭然ですが、レーザー光線が飛び交いながら天井も柱も、とにかく相当めまぐるしく照明を切り替えているので、特に上(ハイライト部)が飛んでしまって、ディテールが失われてしまうリスクが高い状況だったんです(苦笑)。

それでα7R IIがどうだったかというと、当日は感度をISO800くらいでS-Log2で撮ったんですけど、カラーグレーディングで調整できてしまった! つまりハイライト部もしっかり美しく残っていたんです。
このミュージックビデオではα7R IIの他に、シネマカメラも入れているんですが、編集していてシネマカメラとの違いが全くわからなくて、あれ? って、真面目に焦りました(苦笑)。
『I LOVE THE WORLD』を観たら、僕以外の映像監督も「えっ?」って言うと思いますよ。

※ハイライト部からシャドウ部まで見事に記録されていることを実感いただくために、
本映像は、意図的にカラーグレーディング前のS-LOGで記録されたデータを、そのまま掲示しております。そのためコントラストが極端に低く見える等につきまして、ご了承願います。

今回のような機動力を要する現場ではカメラの背面のモニターがチルト式だということも重要です。
インパクトのあるアングルが欲しい時に、無理のある体勢で撮ることになるので、α7R IIのようにモニターに角度をつけて撮れることは大切な機能です。
実際に、背面液晶が動くカメラを使いたいという理由で、わざわざカメラとしては性能が低いものを敢えて選ぶことも過去にあったほどですから。

UVERworld

これまでもUVERworldの数々のミュージックビデオを手掛けている大喜多氏に、今後、彼らとの映像制作でどのような試みをしようと考えているのか? たとえば特異な映像演出などを積極的に取り入れようと考えていたりするのか? 率直に問いかけたところ、監督は静かに首を横に振った。
それはUVERworldのメンバーとの共通認識として、過度な強調や作り物の演出はせず、彼らの“生”の姿を届けていきたいという基本姿勢があるからなのだという。

実はそんな認識がメンバーと監督の間で生まれる契機となったのが2011年の東日本大震災だったとのこと。
監督もメンバーも、深く考えさせられ何度も話し合ったという。
音楽に携わる自分たちが届けられるものとは一体何だろうかと。そして辿(たど)り着いた答えは、ただ煌(きら)びやかなだけの見せかけの画との決別であり、ありのままのUVERworldを飾らずにストレートに伝えていくことだったという。

アーティストの情熱、映像監督の創造力、制作チームの技術とノウハウ、そしてそれらに応えるカメラ。
これらが一つに結集して初めて、ミュージックビデオという映像作品が生まれるのだと言えるのだろう。
そこで改めて、大喜多氏がUVERworldとの映像作品作りにおいて、大切にしていることを訊いてみた。

大喜多:「LIVE at Avaco Studio」シリーズというミュージックビデオがあります。
あれがまさに震災後にメンバーと話し合った後の最初のビデオになります。
それ以降は基本的に飾らない、ありのままのストレートな映像を撮っています。
最近はそこにcrew(UVERworldのファン)も一緒に参加してもらう流れになっていて、最新曲となる『I LOVE THE WORLD』は、そうした参加型シリーズとしては第3弾になりますね。

それから彼らとの撮影で心がけていることは、むやみにテイク数を重ねないことです(笑)。
何のことかと言いますと、彼らは一発目から全力で来るんですよ。
1テイク目は肩慣らしとか、そんな考えは彼らには一切ありません。最初から全力勝負です。
だから無駄なテイクは重ねられない。結果的に、ほとんどのシーンは1、2テイクの撮影時で終われます。
逆に言えば、我々はそんな彼らの全力を、絶対に少しも漏らさず、彼らが発する想いの全てを逃さないようにすることだと思っています。
彼らとの撮影は良い意味で一発勝負的な緊張感があります。
撮影に入る前、企画の段階からメンバー全員と色んな話をします。
TAKUYA∞だけじゃなく、彰、克哉、信人、真太郎、誠果、みんなと話し合いますし、彼らも一人一人が意見してきます。
だから撮られる側と撮る側が、現場で当日になってお互いに探り合いをしながら進めていく必要なんてまるで無くて、そんなことは撮る前にもう終わっているんです。(普通は探り合うんですよ(笑))

というわけで、1テイク目から全力全開で来るような彼らですから、彼らの発する想いがストレートに出てくるようにすることに僕は徹底して集中します。
そうすることが結果して、観てくれる人の心に深く届く映像になるのだと信じています。
だから、敢えて彼らに過剰な演出は付けるようなことはしません。
そんな必要は無いと言った方が正しいかもしれませんね。

『I LOVE THE WORLD』では、ボーカルのTAKUYA∞から映像の途中に生音(コール&レスポンスの現場音)を入れて欲しいとリクエストがあって、どう入れ込むか色々と考え、ここしかない! というところで切り替えています。
通常のミュージックビデオでは、同録の音を仕様出来ないので、存在感、リアリティを出すのが難しいのですが、今回は楽曲のピークのところで同録の生音に切り替えることで、あの時、あの場所のUVERworldとcrewが一体となった熱気をリアルに感じてもらいたいと思いました。
途中で時間が止まったかのように映像が停止するシーン等の見せ場もありますが、一番の盛り上がりをcrewの歓声や手拍子、歌声を入れた生音の部分に合わせるようにしています。

確固たる哲学でミュージックビデオを作り込んでいく大喜多氏。
そんな彼がUVERworldのミュージックビデオで思っているもう1つのポリシーが、ひとつの作品を単発のものと捉えないようにすることだという。
「彼らとは短いスパンではなく、大きな流れの中で考えるようにしているんです」と言う彼は、もしもその大きな流れを大切にするという理由からなら、監督やカメラマンが変わっても構わないと言う。
「もちろん彼らが演奏する映像だったら僕に任せて欲しいけど、そうでない映像がもし必要だと言うなら、それはそういうのが得意な人に任せていいと思う。
むしろ、色んな人がUVERworldに参加してもらわないと面白くないよね。もっともっと彼らには、長く大きく広がり続けて欲しいですからね。」
監督が彼らを心から大切に想っていることが伝わってきた。

α

最後に、そんな大喜多氏が今回のミュージックビデオ制作で、そのポテンシャルに大いに感心し、プロの現場で使えると確信したαに今後期待していることを改めて訊いてみた。

大喜多:α7シリーズという、この小型なカメラの大好きなところは、良い意味で“おかしなところ”です(笑)。だって、ISO409600って!!!
“おかしなところ”っていうのは、たとえば他のカメラメーカーが「4K」とか「ハイスピード動画」とかを前面に押し出している時に、α7Sは「高感度」に行ったじゃないですか。
あれは本当に驚きました。あの頃、機材の進化の方向が、4Kとかハイスピードとかだったのですが、αだけは、トレンドの4Kは抑えつつも推し出すベクトルが違っていて思いっきり意表をつかれた。
でもそこがめちゃくちゃ面白いし魅力的。僕の周りの映像制作関係者もあれでαに注目する人が増えましたよ。

α7S IIを持って、微笑む監督

さっき知りましたけど、新型が今日発売(収録は10/16に行われました)したんですよね? α7S II。
いきなりですけど、映像作家なら誰もが一度は撮りたいって考えるけど、思うような描写で撮れていないのって何か知っていますか?
それは「月光下での撮影」です。
月明かりって、人間の目では見えているのに、カメラには映らない魅惑的な光なんです。
でもこのα7S IIなら、きっと撮れるんですよね。凄いよなぁ。
つまりそうしたユニークなところが、クリエイティブに携わる我々には刺さるんですよ。
もちろん制作現場できちんと画としての結果を残してくれることは大前提です。
だけどね、ただそれだけじゃツマラナイんです。だって僕たち映像作家は、常に次の扉を開けてゆく先駆者の役目を担っているんだと思っていますから。

α7SR IIを持って、微笑む監督

αはこれからも、プロが使うに足る能力を持っていながらも、ただ綺麗に撮れますよ! って機械じゃなくて、僕らクリエイターを尖った機能で刺激し続けてくれるようなカメラであって欲しいですね。
それは僕たち映像のプロにとって、このうえなく魅力的なカメラということですから。

MV 「I LOVE THE WORLD」

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Session 02:Live Photos

> OPEN Live Photographer 小山裕司氏インタビュー

LIVE PHOTOGRAPHER × α7R II

Live Photographer 小山裕司(Sony Music Records)

7月よりスタートした結成15周年、デビュー10周年のAnniversary Tourを含む、UVERworldの全国ツアー。北は北海道から南は沖縄まで、約6カ月に渡るこの旅路をα7R IIで撮り続けている人物がいる。
ソニー・ミュージックレコーズの小山裕司だ。彼は2007年以降、UVERworldの活動をサポートするチーフ・ディレクターでありながら、“UVERworldに最も近いカメラマン”としても活動してきた。

現場に立つとき、ただ腕を組んで彼らを見つめているのは性に合わないと感じた小山氏は、今では音楽メディアにも撮った写真が大きく掲載されるまでになっている。
そんな彼に、レンズを通してみるUVERworldの魅力と、今回のツアーで初めて導入したというα7R IIの印象を聞いた。

小山(以下は敬称略):最近のコンパクトデジカメや携帯電話は、非常に良くできていて、誰でも簡単にそこそこの写真を撮ることができます。
ただ、その便利さゆえに“雑”になってしまうことがあると感じていました。
以前に読んで感銘を受けたブランディングの専門書に「プロがお粗末なことをやるべきではない」と書かれていて、どうせやるならカメラをとことん追求しよう、と。
一見、スマホでパパッと撮ってTwitterにアップしましたというようなカットなんだけど、実はきちんと手間をかけて撮影していて、よく見るとクオリティが違うというのは格好良くありませんか? そんなことがきっかけで、一眼レフを導入しステップアップしていくうちに今に至りました。

UVERworldという最高の被写体が間近にいて、ライヴ会場に行けば助言をくださるプロのカメラマンさんがいる。
この環境は私にとって幸運でしたね。デジタルだから好きなだけ試行錯誤できたというのも大きかったと思います。

そんな中、小山氏はα7シリーズに出会う。
当初は借りて使っていたが、α7S、α7 IIと乗り換えていき、現在はα7R IIを愛用中。
それまで使っていた35mmフルサイズセンサー搭載の一眼レフカメラと比べてさまざまな点で気付きがあったという。

小山:撮れる写真の質が低くなったのでは意味がありません。
しかし、それが無駄な杞憂であることは使い始めてすぐわかりました。
それまで使っていた一眼レフの描写は少し柔らかめだったのですが、α7 IIは見たものをそのままクリアに再現、エッジ感に優れ、輝度差のあるところでも締まりのある黒を表現してくれます。それと、その軽さゆえに片手でも撮れてしまうことがすばらしい。

また必要な操作が右手の3本の指だけで行なえるようになっていることも現場では重宝しています。
両手で持つことを前提に設計されている他社の一眼レフとは異なり、ボタンの機能割り振りもきちんと考えられていて、めまぐるしく状況が変わるライヴの撮影では必要不可欠な仕様ですね。個人的にはCFでは無く取り回しに優れたSDメモリーカードに記録できるというのも大きなメリットだと考えています。

あとは、オートフォーカスが速くて賢いことにも感心しました。
今までは基本的にマニュアルフォーカスを使っていたのですが、α7R IIに乗り換えてからはほとんどオートで撮るようになりましたね。
ものすごい高性能なんだけれど、それをコンデジのような感覚で使えるのがα7シリーズの良いところだと感じています。

しかし、いかにα7シリーズが使いやすいとは言え、常に薄暗い上に、照明によって大きなコントラストも発生し、しかも被写体が激しく動き回るライヴステージはカメラ撮影のシチュエーションとして最悪の部類の1つ。
一眼レフを導入したばかりのころは苦労したのではないだろうか?

小山:そこは毎日彼らに帯同しているので、失敗したらそれを次の日の課題にするということにしています。
後は、やはりライブの前にきちんと考えるようにしています。
UVERworldを格好良く撮りたいということを第一のテーマに、「今回は輪郭だけが浮かび上がっているような写真を撮ろう」とか、その日ごとの目標を定めるようにしています。
ステージの演出や照明の転換などについてもあらかじめ知っているわけですから、その日だけ入るカメラマンさんにはできないことができますよね。
MCのパートは動画で撮るなど適材適所で静止画・動画を切り替えて撮っているのも、他のプロとは違うところ。α7R IIはそれを手元でサッと切り替えられるし、なにより4Kで残しておくことができます。

なお、現在はα7R IIをメインに、α7 IIを併用していて、広角単焦点レンズと、望遠ズームレンズを装着し、それを切り替えながら撮っています。
2台合わせても1台分くらいの重さしかないのがα7ならでは。液晶モニターがチルト式なので、変わった角度から撮りたいと思った時にも画面を確認しながら撮ることができました。

ちなみに最近、少し意図して撮り始めたのが、曲と曲の間のわずかな空白。
演奏中に彼らが格好良いのはもちろんなんですが、演奏が終わったあとのしぐさって、その人の“型”が出るんです。
UVERworldのように10年以上もステージに立ち続けているアーティストだと、そのさまが実に洗練されてくる。
たとえばベースの信人が楽器のチェンジのために後ろに下がろうとバックステップするようすなどがすごく美しいと感じています。

そして、その“型”の美しさこそが、プロのアーティストとして最前線に立ち続けてきたUVERworldの“自信”の現われでもあるのだと小山は言う。
今や、UVERworldは、ただありのままを撮っただけでもさまになる。ステージ上においては言うまでもない。

小山:私が彼らと行動を共にするようになった8年前は、まだ彼らの活動の大半を僕らがサポートしていました。
それがある時から半分になり、今ではステージ上のことに関して我々が口を挟む余地がありません。撮りためた写真を改めて確認するとそれがすごくよくわかる。
自然なままの、野生に戻った状態のUVERworldがそこに映っているんです。

今後は、そういった見方のできる、つなげていくとストーリーになるような写真を積極的に撮っていこうと考えています。
年代ごとに異なり、月日が経つにつれますます洗練されていく彼らの“型”を残していきたい。
それと、これからはライヴの写真だけに特化せず、ステージの外の彼らももっと記録していこうと考えています。

そう考えた時、α7R IIの大きさがありがたい。持ち歩くことすら躊躇してしまう大きな一眼レフは、やはり日常を押さえるのには向いていません。
何かあったときにサッと持って行けるこの機動力が、何よりも素晴らしいα7シリーズの美点だと思います。

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UVERworld 15&10 Anniversary Live Photo Gallery

To Be Announced UVERworld 15&10 Anniversary Live Movie

※激しい光の点滅にご注意下さい

※本動画は音声は出ません

CP+2016 ソニーブースへ多数のご来場誠に有難うございました!

森監督には、CP+2016ソニーブースのステージにて
会場限定のLIVE映像と共に、大いにαについて語っていただきました。
当日、会場までお越しいただいた皆さま、本当に有難うございました。