法人のお客様ラージセンサーカメラ 事例紹介 JICA「CREATIVITY in MOTION」

事例紹介一覧

JICA「CREATIVITY in MOTION」
"MADE IN ETHIOPIA" ブランディング プロモーション映像

株式会社 電通 様/株式会社 東北新社 様/株式会社 ブレイカー 様/株式会社 THE OCTOPUS 様

小型・軽量、ハイスピード撮影、Log 収録・4K/RAW 撮影などPXW-FS7の機能を駆使して「エチオピアの魅力」を世界に伝える

独立行政法人 国際協力機構(JICA)がエチオピアに対して行っている輸出振興政策支援の一環で、ユニークで上質なエチオピアの産品が持つ魅力を、美しい景色やエチオピアの人々の姿とともに広く世界に伝えるプロモーション映像「CREATIVITY in MOTION」が、動画共有サイトYouTubeなどで公開され、大きな話題となっています。テレビCM/広告の制作チームが手がけたことで、一般的な政府機関や団体のPR映像とは一線を画したクオリティーと独特の雰囲気を醸成する映像は、XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-FS7」が持つ、小型・軽量、ハイスピード撮影、Log収録、4K/RAW撮影などの機能や特長を駆使して撮影されました。制作にあたった株式会社 電通の宮下良介様(アート・ディレクター)と菅野弘様(営業)、株式会社 東北新社の上家浩司様(プロデューサー)と稲田史也様(プロダクション・マネージャー)、株式会社 ブレイカーの竹林亮様(ディレクター)、株式会社 THE OCTOPUSの近藤哲也様(撮影監督)に、同コンテンツ制作に至る経緯やPXW-FS7を選択したポイント、成果などについて伺いました。

エチオピアという国の名刺を作るプロジェクト

今回のプロジェクトはJICA の受託事業であると同時に、エチオピアの方々と一緒にもの作りをしていくプロセスが重要だった

宮下氏JICAが進めている、エチオピアの有望な産業を世界に向けてアピールしていく「チャンピオン・プロダクト・アプローチ」というプロジェクトを、縁あって電通がお手伝いすることになりました。打ち合わせを重ね、エチオピアを視察し、現地の皆さんのお話を聞くにつれ、様々なエチオピアの産業を伝えるだけでなく、エチオピアという国のイメージをポジティブなものに変える"旗印"になるようなプロモーション映像を作ることになりました。

菅野氏今回の映像制作は、一言でいえば、「エチオピアという国の名刺を作るプロジェクト」と言えるのではないかと思います。どんな要素を入れるか、背景をどうするか、フォントや色、紙質はどうか、エチオピアらしさやカッコよさ、ユニークさはどこで出すのか……そうしたことをエチオピアの人たちや制作スタッフとともに話し合い、国の看板としての「1枚の名刺」を作りあげる作業であると言えると思います。

竹林氏エチオピアの産業をブランディングするにあたり、従来の飢餓や干ばつといった少しネガティブなイメージを払拭するためには"信頼性"の回復が重要です。そこで、エチオピアの"人"や"職人技"などを沢山見せることによって、クオリティーに対する心配や不安を払拭したいと思いました。コンセプトは「エチオピアの生き生きした躍動感が伝わるような映像」。膨大なカットをつなぎ、ハイスピード映像を効果的に織り混ぜながら、リズム感や独特なスピード感がありつつ、できるだけスムーズな流れで、エチオピアのすべてが伝わるような映像を目指しました。テレビCMや広告のクリエイターならではの映像作品にするためにも、いいモノに仕上げることだけを追求しました。

宮下良介様
株式会社 電通 第5CR プランニング局
デジタル・クリエーティブ 5 部
アート・ディレクター

PXW-FS7がなければこの企画は成立しなかった

コーヒーが水面に滴り落ちるシーンでは、2K RAW による240 コマ/秒のハイスピード撮影が行われた

近藤氏ハイスピード撮影を多用する内容だったので、予算なども含めてカメラの選択を悩んでいた時、PXW-FS7 が「小型・軽量である」「毎秒180 コマまでのハイスピードが撮れる」「Log収録や4K/RAW 撮影ができる」と聞き、まさに今回の撮影にマッチしているのではないかと。ただ、ロケ地の状況は完全に読めないし、スタッフの数も限られている。「機動性」と「クオリティー」が両立できるのか、すごく心配でした。ですが、PXW-FS7 のおかげですべて撮りきることができました。今回の撮影は、DJI の3 軸安定化ハンドヘルドジンバルシステム「RONIN」に載せた撮影が中心だったので、PXW-FS7 の小型・軽量というメリットは大きく、撮り回しも非常に良かった。また、基本的にノーライトの撮影だったので、PXW-FS7 の持つ高感度特性や広いラチチュードはすごくありがたかったですね。

上家氏プロデューサーとしては、今回のように膨大なカット数で、なおかつテンポの速い映像を実現するのは、予算的にかなり厳しいと考えていたので、「PXW-FS7 がなければこの企画は成立しなかったかも」と言えるくらいです(笑)。

「今、撮りたい」と思った瞬間を逃さないカメラ

稲田史也様
株式会社 東北新社 第1CM 制作本部
第1 プロダクションセンター
プロダクションマネージャー

上家浩司様
株式会社 東北新社
第1CM 制作本部 第1 プロダクションセンター
上家チーム チーフプロデューサー

稲田氏エチオピアロケは2015年3月24日から4月6日の約2週間にわたって行われました。現地に向かったスタッフは12人。収録には6枚のXQDカードを使用しました。1日の撮影でXQDに収録した素材はHDDにバックアップをとり、翌日は別のカードを使って収録しました。停電が多いエチオピアで、確実にバックアップがとれるかという不安もありました。ハイスピード撮影を多用したので、1日平均の収録データは約2時間。収録フォーマットはXAVC Intraを使いました。基本的にはS-Log3によるHD収録でしたが、一部のカットでは4K撮影やRAW撮影も行っています。XAVC Intraを選んだのはデータサイズの観点からですが、ポストでのグレーディング耐性は十分でしたね。

近藤氏RONINを使って被写体の周囲を回転しながらの撮影など、後処理でスタビライズをかけそうなカットや、カラーグレーディングで色にこだわるカットについては4K RAWで撮影しました。

上家氏RONINを使った撮影では、特に縦の揺れが懸念されたので、4Kで撮影しておいて、編集時にスタビライズをかけようと考えていました。結果的に揺れはほぼなかったですが、結果次第ではポストでフォローできる点も、4K収録のメリットですね。

近藤氏子供達の表情や動物の撮影では「今、撮りたい」と思った瞬間を逃したくない。PXW-FS7のハイスピード撮影は秒数制限が無いため、撮り逃しの無いことが非常に便利でした。レンズは、RONINを使ったカットでは手持ちのEFレンズを使用した一方、景色や動物など三脚を使用した撮影では付属の「28-135mm F4 パワーズームレンズ」を使いました。軽量で、使い勝手はとても良かった。

上家氏撮影現場では毎日、何かしらの問題が起きていたと言っても過言ではない(笑)。予定していたロケ地が突然NGになり、合計で約30ヶ所にものぼる撮影地の順番を入れ替えていくパズルのような作業……。常に「全部撮りきれるのか?」という心配がありました。

海外の作品を日本人が作る難しさ

竹林氏今回、編集の時間を十分に取れなかったことが一番厳しかった。オフライン編集は4日間。しかも、オフラインとオンライン編集がほぼ同時進行という特殊なワークフローになりました。

近藤氏素材が良かったので、極端なカラーグレーディングは行っていません。シチュエーションごとに多少色味を変えていますが、あまり色を濃くせずに自然な感じを心がけました。

菅野氏帰国後、オフライン編集した映像を見ていただき、エチオピア人の観点からも意見をもらいました。「海外の作品を日本人が作る難しさ」はありましたが、エチオピア側と何度も話し合いを重ね、お互いが納得の行く仕上がりになったと思います。そして、完成後にエチオピア関係者約200人を集めて上映した際には、最前列に座った在日エチオピア大使からスタンディングオベーションをいただきました。

宮下氏世界中に自国のネガティブなイメージが広がっていることを大変気にして、「何とか変えたい」という想いを長く持っていたので、目に涙を浮かべていました。

菅野弘様
株式会社 電通 パブリック・アカウント・センター 営業部

PXW-FS7は作り手の思いに応えてくれる

竹林亮様
株式会社ブレイカー ディレクター

近藤哲也様
株式会社 THE OCTOPUS シネマトグラファー

竹林氏私は元々「NEX-FS700」が大好きで、「ハイスピードを撮るにはNEX-FS700しかない」と思っていました。PXW-FS7はそのNEX-FS700の使い心地を継承しながら、かなりのグレードアップが図られているということで、大きな期待がありました。予算は潤沢になくても、ハイスピード撮影を使いたい、スタビライザーに載せていい動きを撮りたい、カラーも自由にいじりたい……。PXW-FS7はそうした私達の思いに応えてくれるカメラだと思います。

上家氏竹林監督と同様、私の現場でもNEX-FS700をよく使っていました。あるカメラマンは「このトーンが好きなのでノーマル撮影の時にも使う」と言っていました。PXW-FS7はその上位機ということで、今回はロケに行く前から全く心配はありませんでした。実際、現地でモニターを見た時もすごくいいトーンだと感じましたし、完パケを同僚に見せると、「カメラは何を使ったの?」という質問が一番多かった。今後も色々な現場で使っていけるカメラだと思います。

稲田氏NEX-FS700では最終的にAVCHD収録でそれなりに圧縮がかかってしまうという課題を、PXW-FS7ではしっかりと解決しているところが素晴らしい。今回の撮影では、カメラアシスタント的な役割も兼務するケースが多かったのですが、(NEX-FS700と同様に)設定などがすごくわかりやすく、4Kへの切り替えや、コマ数の調整も直感的にできる点が気に入りました。しかも、今回のロケではカメラ自体のトラブルは1回もなかった。バックアップも含めて2台持って行きましたが、結果的に2台ともフルにメイン撮影で稼働しました。

宮下氏制作チームの力、演出の力、カメラマンの力に加え、いいカメラで撮れたことであれだけの作品ができたことに非常に感謝しています。

菅野氏帰国時にはロストバゲッジに遭いながらも、無事に帰ってきた "堅牢さ" にも感謝です(笑)。

近藤氏小型・軽量でハイスピードもでき、Log収録も可能。ラチチュードも広い。PXW-FS7は「基本的なことは何でもできるカメラ」といった印象です。しかも安価なので、色々なパターンやシチュエーションで使ってみたいカメラです。実際、この作品の後にもテレビCMの撮影でPXW-FS7を使っています。これらの撮影ではPLレンズを使っていますが、マウント変換でPLレンズに対応できる点もいいですね。

Staff List

[Japan Staff]Executive Creative Director:樋口景一/Art Director:宮下良介/Copywriter:荒木俊哉、Lilia Silva/Account Producer: 野口嘉一/Strategic Planner:佐々木亜悠、三戸健太郎/Account Executive:田中邦宏、菅野弘/Adviser:永井教之、雨宮こずえ/Creative Producer:早藤修/Producer:上家浩司、仲森由佳/Production Manager:稲田史也/Creative Coordinator:望月亜美/Director:竹林亮/Director of Photography:近藤哲也/Photographer:和田浩/Stylist:飯間千裕/CG:中山真吾/Animation:Drop/Music:片倉惇/Se:高橋直樹/Colorist:大角綾子/Offline:奥山奈緒美、竹林亮/Online:稲葉成人/MA:橋本裕子

[Ethiopia Staff]Project Coordinator/Producer:Dawit Lemma/Assistant Coordinator/Producer:HELLEN/Assistant Director:DOYO/Assistant Cameraman:ESKINDER/Sound Operator:ASHENAFI/Wardrobe Stylist:HELLINA/Hair& Makeup Stylist:MAKY

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