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ソニーが満を持して発表した新しい<ベガ>を、ちょっとだけお先に体験する機会をいただきました。プラズマと液晶、ずらっとラインアップが並んでいる様子は壮観です。説明してくれたのは、ソニーマーケティング(株)の<ベガ>マーケティング担当、酒井さんと小笠原さんのお二人。まず、新しい<ベガ>の特長から、聞いてみましょう。 鷲頭あや子(以下W) この新しい<ベガ>はどんなことに重点をおいて作られたのでしょうか? 酒井 薄型テレビも普及が進んで、最近では「テレビはインテリアの一部である」というようなうたい文句もあふれています。しかし、ソニーが定めた方向性は、やはり「テレビは画像と音を楽しむもの」ということなのです。テレビ本来の性能、つまり画質の美しさ、音の良さ、そしてテレビの用途が多様化した現在でも快適に使いこなせる機能性、こうした性能を今まで以上に徹底的に追究して結集させた製品が、今度の<ベガ>です。
W まるで実物を見ているように画像がクリアですが、これは何か技術的な秘密があるのですか? 酒井 簡単に言うと、デジタル信号をそのまま使用するのではなく、「ベガエンジンHD」で高精細処理することで、よりクリアな画像を作り出しています。このシステムはこれまでの「ベガエンジン」にも搭載されていましたが、今度の<ベガ>に使われている「ベガエンジンHD」ではハイビジョンの信号も同様に処理しているのです。ハイビジョンはもともと信号が細かく、画像がきれいなので、今まではいかにその信号を損ねず伝えるかということに重点が置かれていました。「ベガエンジンHD」はその考え方を一歩進め、ハイビジョンをさらにきれいな画像に作り替えているのです。
W テレビのスピーカーだけなのに映画館にいるように、後ろからも音が迫ってくる。音に包まれるという感覚ですね。テレビ本体についているスピーカーだけからの音には、どうしても聞こえません。 小笠原 画像がより美しくなった分、それに負けない音作りにこだわりました。40V型のテレビの場合、左右に3個ずつのスピーカーと、背面に2個の低音域スピーカーが搭載され、音声出力を100ワットまで上げているので、高画質・大画面の迫力にふさわしい立体的なサウンドが楽しめます。
W 放送でなく、DVDを見たりするときも、もちろんこの<ベガ>の画質と音質は活きてくるんですよね。 小笠原 映画や音楽はとても映像や音にこだわって作っているものなので、 その映像や音をしっかりと再生できる高品位なテレビを選んだほうが断然楽しめますよ。 映画では効果音ひとつとっても今はとても緻密に作られていますから、 迫力が全然違います。また、ゲームにもDVDが使われるようになり、とてもリアルに 作られているので、もっと楽しめるのではないでしょうか。
W もちろんデジタル放送用チューナーも内蔵されているんですよね? 酒井 ダブルチューナー機能を持つ地上・BS・CS110度デジタルチューナーを搭載しています。多くのチャンネルがあるデジタル放送がこれから普及していくと、2つの番組を同時にチェックしたり、番組を見ながら他の番組のデータを更新することが必要になります。2011年にはアナログ放送が終了し、映像もほとんどの番組でハイビジョン になっていく予定ですので、せっかく信号が届いても見られないのはもったいないですね。 テレビは10年使うものですから、これから買うのであればデジタル放送やハイビジョン対応 がおすすめです。
W やはり新しい<ベガ>を実際に見ないと、この興奮は伝わりきらないと思うのですが、店頭でチェックするポイントは? 小笠原 「画質・音質・操作性」の3点にこだわり抜いて作ったものなので、まずは画と音の違いを感じてほしいです。店頭ではぜひ「画」を比較するのはもちろんのこと、音量を上げてみて「音」もぜひ体感していただけるとうれしいですね。 W いろいろとお話、ありがとうございました。 取材に行く前、「テレビの性能の違いはほとんどないのでは?」などと思っていた私が浅はかでした。今まで見えなくて当たり前だと思っていた画像のディテール、リアルな色、すべてが新しい<ベガ>にはありました。音は立体的で豊かなサウンド。もし我が家にこの<ベガ>があったら、映画を思い切り楽しめるだろうなぁ・・・音楽CDを聴くときもこの<ベガ>で聴いてしまいたいぐらいです。テレビひとつで生活自体が変わりそうな、革命的なテレビ。私にとっては、それ位のインパクトがある<ベガ>です。 |
![]() ホームネットワーク プロダクツマーケティング部 ディスプレイMK課 プラズマ担当 マーケティングマネージャー 酒井 博史 ![]() ホームネットワーク プロダクツマーケティング部 ディスプレイMK課 液晶担当 マーケティングマネージャー 小笠原 啓克 |
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聞き手 ![]() フリーライター 鷲頭あや子 編集プロダクションを経て、99年からフリーライターに。ファッション誌、女性誌、マネー雑誌などで執筆しているほか、書籍の企画・編集・執筆も行っている。 > |
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