法人のお客様Networked Live Networked Liveとは

オンプレミスやクラウド、さなざまな場所にあるリソースを活用
ワークフローの効率化と機敏性・柔軟性をもたらし、
高品質なライブプロダクションを実現する次世代のライブ制作ソリューション

Networked Live
(ネットワークド ライブ)のご紹介

Networked Liveが提唱する
ワークフロー全体像

Networked Liveの3つの提供価値

Networked Liveは3つの要素を組み合わせたソリューションを提供します

ネットワークとリソースの統合管理
複数設備やリソースについて、遠隔での統合監視・一括制御を実現します。制御システムの一元管理が可能なことに加え、各システムは独立して稼働します。このため、ある設備が停止した場合でも、他のシステムは稼働を継続することができるなど、可用性・信頼性に優れたシステム運用が可能です。また、小規模システムから大規模なシステムまで幅広い設計・運用ができます。さらに、システムだけでなく、それらを繋ぐネットワークの経路制御も含めて一元管理でき、ネットワーク規模の柔軟な変更も可能です。
オンプレミス・クラウドのハイブリッド運用
リモートプロダクション向けの、オンプレミス/クラウドシステムを活用したスイッチャープロセッシングエンジンを提供します。プロセッシングエンジンを分散して配置することにより、映像制作スタッフの効率的な配置を行うことができ、柔軟な制作手段を提供します。
メディア伝送
IP伝送規格における業界標準のSMPTE ST 2110-22(JPEG XS)に加え、ネットワーク帯域をより効率的に運用することが可能な低遅延・高画質・高圧縮の新たなコーデックを開発しています。これにより、オンプレ機器間に留まらず、クラウドとの接続性の向上を実現し、コスト削減にも寄与します。

Networked Liveを実現するソニーと
Nevion社の豊富なノウハウ

Networked Liveは、ソニーとNevion(ネヴィオン)社のライブプロダクションとIPネットワーク技術に関する専門知識と経験を融合し実現するソリューションです。

Networked Liveを実現する製品

3つの要素を構成する機器群

ネットワークとリソースの統合管理

VideoIPath
メディアオーケストレーションプラットフォーム
VideoIPath
高度なSDN(Software Defined Network = ネットワークの経路制御の一元管理を可能にするソリューション)技術を駆使し、メディア伝送用ネットワークの高い柔軟性と耐障害性を実現する、SDNコントローラー・ソフトウェアです。新たに追加されたブロードキャストコントローラー機能とFederation(フェデレーション)機能を用いて複数の独立したシステム間での信号ソースの自由なやり取りを実現します。これにより、独立したシステム単体での動作を担保しつつ中継車のリソースを放送局側のIP設備に割り当てるなど柔軟なリーソース共有を実現します。
PWA_LEO1
ライブエレメントオーケストレーター(LEO)
PWA-LEO1
複数の放送設備を一括制御・監視するアプリケーションソフトウェアです。ソニーとSkyline Communications(スカイライン・コミュニケーションズ社)が共同で開発し、同社のDataMiner、エンドツーエンドの管理、およびオーケストレーションソリューションをコアテクノロジーとして採用したソフトウェアです。このアプリケーションは、IP ベースの制作システムの全体的なシステム管理・制御を提供します。

PWS-110NM1
IP Live システムマネージャー(LSM)
PWS-110NM1
ST 2110システムに対応したブロードキャストコントローラーです。
接続デバイスの登録やステータスモニタリング、映像と音声リソースのルーティングなど様々な機能に対応しています。

MKSシリーズ
リモートコントロールパネル
MKSシリーズ
ルーターのクロスポイントの切り替えやライブエレメントオーケストレーターの制御にご利用いただけるハードウェアコントロールパネルです

オンプレミス・クラウドのハイブリッド運用

MLS-X1
ライブプロダクションスイッチャー
MLS-X1
4Uサイズのプロセッサーユニットで、システム規模に合わせて最大5台まで積み重ねることが可能です。積み重ねたユニットを一台の大きなスイッチャーとして使用することも、複数台のスイッチャーとして使用することもできます。ユニットを追加することで、将来的なシステム拡張も容易になります。今後リモート制作だけでなく、オンプレミスでもクラウド上でも、複数システム間のスイッチャーを統合して運用可能にすることを予定しています。

M2-Live_TMV
クラウド中継システム
M2 Live
クラウド型ソフトウェアベースのスイッチャーシステムです。中継現場から、カメラまたは手元のスマートフォン、もしくはエンコーダーから映像信号をクラウドへ伝送するだけでスイッチングができます。パブリッククラウド型のパッケージソリューション(SaaS)として提供されるため、設備構築のコスト、時間を最小限に抑えることができます。ワークフローの効率化、機器活用・人員活用により、新たなビジネス・企画制作へのチャレンジを後押しします。

HDCE-TX50_HDCE-TX30
IPカメラエクステンションアダプター
HDCE-TX50/HDCE-TX30
ST 2110による映像・音声信号を双方向伝送、IPタリー、IPインカム、PTP同期に対応するCCUエクステンダーです。撮影現場にカメラ本体と本機のみを持ちこみ(※1)、ネットワークケーブル1本で各種信号を多重化して伝送する運用(ダイレクトモード)が可能です。
また、JPEG XSコーデックライセンスを適用することでST 2110-22規格に対応した画像圧縮規格 JPEG XSに対応します。
※1:別途、有償のソフトウェアライセンス『HZCE-DIR50』(ダイレクトモード機能)が必要です。

メディア伝送

Virtuoso-MI
ソフトウェアベース IPメディアノード
Virtuoso MI
ST 2110 や、ST 2022-6、JPEG XS、TICO、JPEG2000 、Audio Processingなど幅広い伝送方式および機能に対応しており、様々なシステムで利用可能な SDI/IP および IP/IP ゲートウェイです。用意された豊富なソフトウェアライセンスの中から必要に応じて機能をインストールすることで、用途に合わせて最適なライブ制作システムを構築可能です。
NXLK-IP50Y / NXLK-IP51Y
SDI-IPコンバーターボード
NXLK-IP50Y / NXLK-IP51Y
4K/HD ST 2110に対応したSDI-IPコンバーターです。ST 2022-7によるヒットレスフェイルオーバーやクリーンスイッチングに標準で対応しています。また、システム要件に応じて様々なライセンスを導入いただくことで、オーディオ遅延・マッピング、4K⇔HDへのアップコンバート・ダウンコンバート・カラーコレクション・SDR HDR変換などのフォーマットコンバート、ST 2110-22 JPEG XS など様々な機能に対応します。
NXL-ME80 CBK-RPU7
低遅延HEVCコーデック
低遅延・高画質・高圧縮なコーデックを開発しました。限られた帯域での4Kでの映像伝送や5Gを代表するモバイルネットワークでの配信など様々な用途で活用をすることを目的としています。これによりクラウドへの接続性の向上や、回線費用などのコスト削減にも寄与します。

Networked Liveが実現する多様な制作スタイル

場所や規模を問わず高品質なライブ制作を可能に
ソニーが提案する新たなワークフローは映像制作の効率化をもたらします。例えば、本来は局内向けに構築した制作設備を、中継現場や遠隔拠点と連携してリモート制作を行うことで、格段に制作の効率化を図ることが可能です。
局内のリソース共有によるライブ制作
局内のリソース共有によるライブ制作
IP Live プロダクションシステムでは、スタジオやサブ (副調整室)、および制作機器を局内全体で共有して、制作リソースを効率的に使用することが可能です。スタジオとサブの組み合わせは、ファシリティマネージメントシステムで動的に変更することが可能で、ネットワークの設定変更だけでなく、制作機器の設定のすべての要素(システムフォーマット、コンフィギュレーション、機器間のルーティングなど)を予約された制作スケジュールに合わせて変更することができます。
リモートプロダクション
リモートプロダクション
リモート現場に派遣する制作スタッフや機材を削減でき、局舎に残っているスタッフが同じ日に放送・収録できる番組数を増やすことが可能です。また、ソニーのIPカメラエクステンションアダプター「HDCE-TX30」「HDCE-TX50」を利用することにより、CCUレスで遠隔地のカメラの制御、リターン伝送、インカム接続、タリー表示が可能になります。
ソニーとNevion社のゲートウェイ製品はST 2110-22に対応しているため、限られた回線帯域でのリモートプロダクションも実現します。
局間をつなぐ分散ライブ制作
局間をつなぐ分散ライブ制作
複数の拠点をネットワークでつなぐことで制作リソースを共有することが可能です。それにより、遠隔の拠点にあるライブ制作設備を、メインの放送センターに存在するリソースの一部のように扱うことができます。遠隔の拠点から見た場合も同様です。これは、エンドツーエンドのファシリティマネージメントシステムとネットワークオーケストレーションとSDN制御システムの活用によって実現されます。
複数の中継車間の接続による部分的なリソース共有
複数の中継車間の接続による部分的なリソース共有
ライブ制作の中継現場にある複数の中継車をネットワークで接続させることで、メイン中継車とサブ中継車のリソースの共有も可能になります。互いの中継車では、ネットワーク上の共有された任意のリソースにアクセスできるため、カメラ、スローサーバー、スイッチャーM/E列などのリソースを柔軟に確保することが可能になります。

タイミングに応じたシステム拡張を可能に
IPシステムは機敏性・柔軟性を活かし全システムの一括導入・計画的な設備増設のどちらも可能です。これにより持続可能なシステムの拡張を実現します。
IPシステムの段階的な構築
IPシステムの段階的な構築
局内のスタジオや回線・マスターを段階的にIP化していく際にも、ネットワークをSPINE-LEAF構成にしておくことで、初期導入時の設備を利用しながら、システムの拡張に柔軟に対応するシステムを構築することが可能です。また、4K/HDの混在やIPゲートウェイを用いることで、SDIシステムとの接続や、映像スイッチャーのI/OにIP/SDIボードを混在させることで、映像の遅延量を最小化した系統を設けることも可能です。

Networked Liveの相互運用性への取り組み

ソニーは、オーディオ技術者協会(AES)、欧州放送連合(EBU)、SMPTE、ビデオサービスフォーラム(VSF)などの技術団体の活動を束ねるグループの一つであるJT-NM(Joint Taskforce on Networked Media)の「JT-NM テストプログラム」に参加しており、SMPTE ST 2110およびNMOSへの準拠を検証し、検証済みバッジを取得しています。

「JT-NMテストプログラム」について詳細はこちらのホームページをご参照ください。

JT-NM_testProgram

IP Live システム マネージャー

PWS-110NM1

JT-NM_selfTestProgram
カメラコントロールユニット

カメラコントロールユニット

HDCU-5000 / 5500 / 3500
(HKCU-SFP50装着時)

HDCU-3100
(HKCU-SFP30装着時)

IPカメラエクステンションアダプター

IPカメラエクステンションアダプター

HDCE-TX30 / RX30

マルチポートAVストレージユニット

マルチポートAVストレージユニット

PWS-4500
(PWSK-4509装着時)

マルチフォーマットプロダクションスイッチャー

マルチフォーマットプロダクションスイッチャー

XVS-9000
(XKS-C9111/C9121装着時)

XVS-8000 / 7000 / 6000
(XKS-C8111/C8166装着時)

SDI-IPコンバーターボード

SDI-IPコンバーターボード

NXLK-IP50Y / IP51Y

※NMOSはファームウェア Ver.3.0以降で対応

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