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事例紹介

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PCS-XG80 PCS-G50 導入事例 2010.2.12掲載
■新潟大学医歯学総合病院様 [業種:医療]
地域病院へのバックアップ体制構築と専門医教育にビデオ会議システムを採用。
地域医療を担う医師の育成や遠隔医療連携の強化も図る。
お客様プロフィール
新潟大学医歯学総合病院様
新潟大学医歯学総合病院様は、高度で先進的な医療を提供する特定機能病院として、新潟県を中心に日本海沿岸地域における中枢医療機関としての役割を担っています。2006年1月に新病棟が完成し、2009年10月には新中央診療棟が開院するなど、さらに先進的な医療を提供するとともに高度な救急医療体制を整えています。また、「生命と個人の尊厳を重んじ、質の高い医療を提供するとともに、人間性豊かな医療人を育成します」という理念のもと、医学部および歯学部の学生を含めた多くの医療人へ教育・研究の場を提供しています。
お客様のニーズ・課題
地域病院の医師が抱える疑問・不安などを大学病院の専門医がバックアップする体制を構築したい。また他県の大学病院と連携し、積極的に情報を共有することで、地域に高度医療を提供できる医療人を育成したい。
導入効果
診断時の疑問や不安などの早期解消や、多地点接続によるセミナー開催などが実施され、地域病院の医師に好評を得ている。PCS-XG80の6台増設など、順次拡大を図る予定。
導入背景 地域医療連携と専門医教育を強化するツールとしてビデオ会議を採用。
選定理由 優れた映像品質と音声品質、シンプルな操作性を評価。
システム内容 2つのシステムを統合し、より広範囲なネットワークを実現。
導入効果 診察時の疑問や不安の解消と、多地点接続によるセミナーを実現。
今後の展望 すでに6台のPCS-XG80追加が決定。
新潟大学大学院 医歯学総合研究科 総合地域医療学講座
井口 清太郎 医学博士
新潟大学医歯学総合病院
医師キャリア支援センター 藤澤純一先生にお話を伺いました。
導入背景

地域医療連携と専門医教育を強化するツールとしてビデオ会議を採用。

新潟大学医歯学総合病院内に設置されたPCS-XG80。 新潟大学医歯学総合病院でのビデオ会議システムの導入には2つの背景があります。一つは、県内全体の医療レベルの向上や地域医療への医師の定着が課題となっていた点。もう一つは2004年に発生した中越地震で、医師不足と医師の移動が困難な状況が重なり、迅速な対応が思うようにできなかった経験があります。この2つの問題を解決する為には、日常から大学病院と地域病院が1つのチームとして情報共有し連携することが重要と考え、地域病院と大学病院との連携を実現させるツールとしてビデオ会議システムの導入の必要性を感じました。そこで2005年度の文部科学省公募プログラムに新潟県内病院でのビデオ会議システムの活用を「中越地震に学ぶ赤ひげチーム医療人の育成」という内容で応募し採択され導入が決定。導入後は病院連携ツールとして評価が高く、さらに2008年度には、多様化・複雑化する国民の医療ニーズに対応できる質の高い医療人の育成を目的とした「NAR大学・地域連携『+α専門医』の養成」を秋田大学、琉球大学との共同事業として文部科学省プログラムに採択されたことを受け、既に導入済みのビデオ会議システムを有効活用できるよう互換性のあるビデオ会議システムを導入し、関連医療機関及び大学間のネットワークを拡張することができました。
選定理由

優れた映像品質と音声品質、シンプルな操作性を評価。

データソリューション機能を活用し、パソコン画面や書画カメラ映像を接続先と共有する。 ビデオ会議システムの仕様策定にあたり、高精細な映像品質、音声品質、安定性を重視してソニー製品が導入されました。1、2回の説明で誰でも操作方法を理解でき、電話をかけるような感覚で使用できる操作性も決め手の1つとなっています。またISDN、光回線など設置地域の実情に合わせた回線を選択できることも重要でした。実際、当時は光回線が未開通の地域が多く、ISDN回線を利用できたのは有用でした。赤ひげチームプロジェクトで導入したスタンダードモデルPCS-G50は、選定時の狙い通り、画質や音声品質、操作性などが各病院で好評を得ています。
NARプロジェクトでは、HDの画質の良さ、HD機としては手ごろな価格、そして操作性の良さを評価し、PCS-XG80が導入されました。既存システムとの互換性も十分あり、どの拠点にも簡単に接続でき、資料の共有もスムーズにできます。
システム内容

2つのシステムを統合し、より広範囲なネットワークを実現。

2005年の「赤ひげチーム医療人の育成」プログラムではスタンダードモデルのPCS-G50を採用し、大学病院に1台、地域病院12施設に1台ずつの計13台をISDN回線で接続しています。2008年の「NAR大学・地域連携『+α専門医』の養成」プログラムではHDモデルのPCS-XG80を採用し、大学病院と新潟県内の関連医療機関に計8台、秋田県内に5台、琉球大学に1台を設置し、光回線で接続しています。現在は両プログラムの相互接続を行っています。さらに、PCS-G50にはデータソリューションボックスを、PCS-XG80にはHDデータソリューションソフトウェアを追加して、パソコン画面やレントゲンデータなどを共有します。

ここがポイント
これまで通り地域医療連携や専門医教育用のツールとしての利用を中心とした運用を継続しながら、さらに広範な情報の共有が可能になりました。また、PCS-XG80を導入したことで、レントゲンなどのデータやパソコン映像のページ送りやマウスの動きなどがよりスムーズに表示されるようになり、ストレスが軽減されました。
導入効果

診察時の疑問や不安の解消と、多地点接続によるセミナーを実現。

ランチョンカンファレンス。大学病院からビデオ会議システムでセミナーを配信。 ビデオ会議システムの活用により、地域病院の医師が大学病院の各科の専門医に相談できる機会が増え、診断時の疑問や不安などをすぐに解消できるようになりました。ビデオ会議システム利用の7〜8割は医療相談・検討会で、赤ひげチームプロジェクトの3年間での利用回数は、約400件ありました。地域病院にいても大学のバックアップを受けられるという安心感は、チーム医療への意識付けにつながったと思います。この他に、地域病院の医師が地域特有の症例を大学病院に対してシェアしたり、ミーティングに使用したりなど、平均して週に2、3回はビデオ会議システムを利用しています。また、7月からは7〜8拠点の多地点接続を行い、ランチョンカンファレンスの配信を開始しました。
ランチョンカンファレンスとは、学生や研修医を対象に毎週水曜日のお昼休みに大学病院で開催しているセミナーです。すでに3回ほど配信を行いましたが、遠隔地から質疑応答にも参加できるため、地域病院の医師からも好評を得ています。
今後の展望

すでに6台のPCS-XG80追加が決定。

Web遠隔コントロール機能により、新潟大学病院から一括して接続、管理することも可能。 医療相談・検討会で共有する映像は、カメラ映像よりもPC画面などのデータがメインとなります。PCS-G50の映像でもデータを読み取ることはできましたが、NARプロジェクトで導入したPCS-XG80は画質が鮮明でなめらかに再生することが可能で将来的にはエコー映像(動画)の共有など、診断レベルでの利用や、相手の状況を詳細に確認できる機能を生かし、新潟大学病院の高次救命災害治療センターの緊急時遠隔支援ツールとしての活用を検討していきたいですね。今後はPCS-XG80の6台の追加をはじめ、県内の多くの病院に設置を行い、地域病院との連携を含めた質の高い医療人の育成のためのツールとしてさらに活用していきたいと思います。
システム構成
ビデオ会議システム
PCS-XG80 ×14
ビデオ会議システム
PCS-G50 ×13
HD多地点接続用ソフトウェア
PCSA-MCG80 ×3
HDデータソリューションソフトウェア
PCSA-DSG80 ×12
ISDN多地点接続用ソフトウェア
PCSA-M0G50 ×2
データソリューションボックス
PCSA-DSB1S ×13
ISDN接続用インターフェースユニット
PCSA-B768S ×13
14型液晶モニター
LMD-1410 ×13
20型液晶モニター
LMD-2030W ×8
データプロジェクター
VPL-PX41 ×1
データプロジェクター
VPL-EW5 ×1
※上記は納入時の構成です。閲覧される時点で販売が終了している可能性がありますことをご了承ください。
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