COMPUTER DISPLAY [コンピューターディスプレイ]
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FDトリニトロンテクノロジー ユーザーインターフェース  
FDトリニトロンの自然な平面 ハイコントラスト 高精細AGピッチ 電子銃 回路

ソニーのコンピューターがめざすもの、コンピューターディスプレイ=平面=FD Trinitron
デジタルマルチスキャンシステム

ソニーのコンピューターディスプレイは、現行シリーズ全製品に、デジタルマルチスキャンシステムを採用。これは、接続されたコンピューターの走査周波数を検出し、画像歪みを補正するために必要な多くのパラメーターをマイコンが瞬時に計算。この計算に基づき専用LSIで自動補正を行い、歪みのない正常な画像を表示するシステムです。これにより、設定された走査周波数範囲以内なら、メーカー、機種を問わず、さまざまなコンピューターの信号を煩雑な調整作業なしで接続できます。また、将来、新しいコンピューターが登場しても対応可能です。


新開発DPU

本来DPUは、偏向ヨークを駆動させるための信号を作る回路ですが、新開発のDPUには、映像入力信号のサイズ、ポジション、モード等に関係なく、一定の画歪みの範囲内に収まる信号を作成し、そのデータで画像表示を行うよう偏向回路に指示する機能を追加(マイコンのメモリー内に画歪みに関する基準データが記録されている)。これにより、画歪みの少ない高画質な画像を再現するだけでなく、新設計の偏向ヨークと補正回路との組み合わせにより、R、G、Bのビームスポットのズレから生じるコンバージェンスエラー削減を実現しています。また、新開発のDPUは、ASC(オートサイズセンター機能)も内蔵。これは、さまざまなディスプレイモードに対応して、そのモード上で最適な精度が得られる画像サイズで、なおかつ画面中央に表示されるよう自動的に調整します。出荷時に30種類のモードがプリセットしてあり、さらにユーザー設定(OSDから操作します)で15種類の設定が可能。パソコンのディスプレイモードはほとんどプリセットしてあるので、通常の使用では、ユーザーは調整を行う必要はありません。


DPUの働き
DPUの働き

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画歪み/色ムラ自動調整機能
画歪みと色ムラの原因
ディスプレイは、地磁気や熱による影響で、画面が歪みを起こしたり色ムラを生じて、正常な画像を再現できなくなることがあります。画歪み・色ムラの原因は大きく次の3つがあります。
1 地磁気の影響により、電子ビームが曲げられ、画歪みとなる。
2 電子ビームの照射熱により、アパチャーグリルが膨張し、ビームが蛍光管の正常な位置からずれて色ムラになる。(温度ドリフト)
3 室温の上昇により蛍光面が膨張し、ビームが蛍光面の正常な位置からずれて色ムラになる。(環境ドリフト)
コイルがランディング調整を自動化
そこで、CPD-G520では、ランディング(蛍光体に電子ビームが正確に照射されること)自動補正システムを搭載。設置場所や環境変化を各種センサーで常時チェックしています。
設置場所による南北・東西の地磁気の変化に対しては、地磁気センサー。
外気温変化(環境ドリフト)は外気温センサー。
ビーム照射による温度上昇(温度ドリフト)は、ビーム電流センサー。
これらのセンサーの情報をもとにマイコンが補正値を瞬時に演算し、その値に基づいてコイルの電流を変化させ、ビームをコントロールして、画歪みや色ムラを正常な状態に戻します。具体的には以下のようなメカニズムでランディングを調整します。
地磁気の影響
地磁気センサーで検出。N/S LCCで電子ビームをコントロールしランディングを調整。
温度ドリフト
ビーム電流センサーで検出。コーナーLCCで電子ビームをコントロールしランディングを調整(±10ミクロンの範囲)。
環境ドリフト
外気温センサーで検出。コーナーLCCで電子ビームをコントロールしランディングを調整(±5ミクロンの範囲)。
ユーザーは一般的な使用においては、どのような場所に設置しても微細な画歪み調整に煩わされることなく、コンピューターワークに専念できます。
※LCC=Landing Correcting Coil

画歪み/色ムラ自動調整機能
画歪み/色ムラ自動調整機能

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本ホームページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの登録商標あるいは商標です。なお、本文中では(TM)、(R)マークは明記しておりません。