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AUTOモードやシーンセレクターでもいい写真が撮れますが、キリリとピントの合った被写体と、それを取り囲むふんわりしたボケは、デジタル一眼カメラならではの写真ですね。写真に、より立体感や奥行き感を表現できます。 ボケ具合をコントロールするのは、レンズの「絞り」です。絞りは、モードダイヤルをAに設定し、表示されるF値の設定を変えることで調節します。具体的に、F値の変化でどんな写真が撮影できるかご覧ください。
*画像をクリックすると拡大します。
撮影レンズ:100mm F2.8マクロ
絞り F2.8
絞り F5.6
絞り開放(100mmマクロの場合、F2.8)で撮影。ピントの合ったトンボ玉の前後が大きくボケています。これはこれでよいのですがピントの合ったトンボ玉が浮いてしまっています。
絞りをF5.6に設定して撮影ピントの合ったトンボ玉の前後がほどよくボケて自然な感じに仕上がりました。
絞り F16
絞りをF16に設定して撮影。トンボ玉の前後にもしっかりとピントが合ってきれいです。でも真ん中のトンボ玉の存在感が少し弱くなった感じがします。
ここで使用したレンズは、絞りを最大限に開いた状態のF値が2.8となります。レンズの種類によって、絞りを最大に開いたときと、絞ったときのF値は変わります。F値を小さくすると絞りが開いてピントが合う範囲が小さくなり、ボケ具合が大きくなります。目安にしてください。F値を小さくして、絞りを最大限に開くことを「開放」と表現します。
■ボケ具合で写真のイメージが変わる
撮影レンズ:100mm F2.8マクロ
絞り F2.8
絞り F8
100mmマクロレンズで接写撮影。絞り開放(F2.8)だと青のトンボ玉にピントが来ていますが、赤のトンボ玉の前側のピントが弱く奥行き感があまりつかめません。
絞りをF8に設定して撮影。青色・赤色のトンボ玉両方に程よくピントが合い、自然な感じ。
絞り F16
絞りをF16に設定して撮影。トンボ玉の後ろまでしっかりピントが合っていますが、トンボ玉の手前の模様のアクセントがやや弱くなってしまいました。
■ふんわりしたボケは花の撮影に効果的
撮影レンズ:50mm F1.4
絞り F1.4
絞り F4
50mm F1.4で絞り開放にして撮影。背景が大きくボケて黄色い花が浮き立ちきれいな写真です。
絞りをやや絞って F4で撮影。ピントの合った黄色い花の前後の花にも程よくピントが来て自然です。ただ、背景がやや気になりはじめました。
絞り F8
絞りをさらに絞って F8で撮影。ピントの合った黄色い花の前後の花にもきっちりピントが来てきれいです。でも背景にもピントが合いはじめ、ゴチャゴチャした感じになりました。
第3回目の「Mr.イナバーのみんなのαレッスン」はいかがでしたか? ボディ内手ブレ補正機能のあるαなので、手ブレなんて気にしない!世の中には素敵な被写体が無数にあります。ちょっとしたお出かけの時もαを携えて、「きれいだな」と感じたら、手持ちでどんどん撮影してみましょう。そして、テクニックを少しずつ実践していけば、あなたにしか撮れない美しい瞬間が、あなたのイメージどおりの写真として仕上がります。さあ、新緑まぶしい季節!αとお弁当を持って、ふらりと出かけてみませんか?
【撮影協力】(五十音順)
株式会社アルト・カンポ ACC・Salon Cafe(横浜)
とんぼ玉工房・アッタ
ハービスエント 2F cafe lounge shakers
焼きたてワッフルのお店 Cafe de MiMi(神戸)
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