2020年
ドバイ国際博覧会
日本館

Location:アラブ首長国連邦(UAE)

Year:2021

Outline 施設 / イベント概要

2021年10月から2022年3月までアラブ首長国連邦(UAE)ドバイにて開催された「2020年ドバイ国際博覧会」。そのなかで、日本が出展した「ドバイ万博日本館」では、“Where ideas meet(アイディアの出会い)”をテーマに、来館者それぞれのアイディアを集め、そのアイディア同士が出会うような体験を提供する展示で構成。ソニーはインタラクション技術や屋内位置姿勢推定技術を活用した新たな音響体験「Sound AR」を提供し、日本のさまざまなコンテンツを最新のテクノロジーで表現する、体験型の展示空間となりました。

2020年ドバイ国際博覧会 日本館

Key Point キーポイント

現実世界に仮想の「音」が混ざり合う新感覚の音響体験Sound ARを実現するインタラクション技術と、スマートフォンXperiaのセンサーを活用した屋内位置姿勢推定技術を取り入れた音響コンテンツの提供をはじめ、企画・演出・体験設計・開発・ストラップデザインなどを担当しました。

日本館のエキシビションは6つのシーンから構成されており、ソニーが提供した音響コンテンツは、日本の「技・匠」を紹介する「Culture and history」および、日本独自のソリューションを紹介する「Innovation」にて活用。ソニーがこれまで培ってきた「360(サンロクマル)立体音響」技術と、ゲームの分野で培われてきたサウンドエンジンを活用した屋内位置姿勢推定技術とを組み合わせたインタラクション技術、“場”の体験に関する空間演出の提案ノウハウなどを生かし、日本館でのエキシビションの運営をサポートしました。

エキシビションのイメージ(上)、オープンイヤー型イヤホンの装着イメージ(下左)とXperiaスマートフォン(下右)

エキシビションのイメージ(上)、オープンイヤー型イヤホンの装着イメージ(中)とXperiaスマートフォン(下)

Product / Solution 製品 / ソリューション

さまざまな国や地域の来館者が同時に同じ体験を分かち合うことを目標として構成され、周囲の音を遮断せずにイヤホンからの音も楽しめるオープンイヤー型イヤホンと、Sound ARを実現するインタラクション技術を生かしたコンテンツをソニーが提供。ただ展示物や映像を見るだけの受動的な体験にとどまらず、オープンイヤー型イヤホンを使用することで、来館者同士の会話や会場の雰囲気を楽しみながら、各国語による解説や効果音などもイヤホンから聴くことができるという、音の力で世界を拡張する聴覚でのAR体験を実現しました。

また、屋内位置姿勢推定技術を活用することで、来館者ごとに異なる音声のストーリーが楽しめる工夫も凝らしました。館内では展示内容によって数多くの選択肢を用意し、来館者が選択し、巡ったコースによってそれぞれ異なるストーリー、効果音、ナレーション言語などをイヤホンからの音声としてリアルタイムで生成。言語ごとにガイドツアーを分けることなく、さまざまな国や地域の来館者が同時に同じ体験を共有することを可能にしました。