Kアリーナ横浜

Location:みなとみらい21地区(神奈川県横浜市)

Year:2023

Outline 施設 / イベント概要

「すべては『音楽』を楽しむために」をコンセプトとして新たに開業した「Kアリーナ横浜」(所在地:横浜市西区)において、音楽に特化したアリーナならではのエンタテインメント空間を演出するため、高精細LEDビジョンやハイクラススピーカーおよび舞台照明を含む舞台特殊設備の設計、システム構築、納入までの一連のシステムインテグレーション業務を担当しました。

Key Point キーポイント

「Kアリーナ横浜」がめざす、理想のライブ・コンサートを実現するための「使いやすさの追求」と「多様な演出への対応」を実現すべく、ソニーは今回のプロジェクトにおいて、舞台映像設備、舞台音響音声設備、舞台照明設備の導入のみならず、プロジェクトマネジメントとして運用管理、設備の利用性の向上などについて要件の取りまとめおよび設備要件定義の段階から参画。これまでソニーが大規模スタジアムや大型のエンタテインメント施設などでのシステム構築で培ってきた知見や実績が高く評価され、基本計画や設計といったプロジェクト初期の提案から直接ご依頼いただきました。

ソニーがプロジェクトマネジメントを担当することで、持ち込み機材にも自由度が高く対応可能な電源・回線などのインフラをしっかりと備えながら、映像、音響・音声、照明などのさまざまな設備の共通化・共有化を行いながら、高い連動性を実現。また、音にこだわった上質なエンタテインメント体験のための空間づくりと、ライブ・コンサートで持ち込まれる演出機器と連携し、効率的に運用できるシステムの両立を実現することができました。

Product / Solution 製品 / ソリューション

主な導入設備として、アリーナ内の全体を撮影するリモートカメラ『BRC-X1000』、アリーナ後方のお客様へのフォローに使用するアッパーサービスビジョン、アッパースタンド最前列のリボンビジョンなどを設置し、アリーナ各所から接続した持込機材などの多様な映像素材をコントロールルームに設置したライブプロダクションスイッチャー『XVS-G1』に接続することで、12G-SDIに対応したルーティングシステムから上記の各ビジョン、各所モニターなどへ送出し迫力ある映像演出を実現しています。また、各ラウンジにはデータプロジェクター『VPL-FHZ91L』やディスプレイモニターのブラビアを導入し、ライブ映像やインフォメーションなどを低遅延・高画質で再生します。舞台映像設備だけでなく、ハイクラススピーカーおよび舞台照明を含む舞台特殊設備の設計、システム構築、納入までの一連のシステムインテグレーション業務を担いました。

ライブプロダクションスイッチャー『XVS-G1』(上段左)、データプロジェクター『VPL-FHZ91L』(上段右)、リモートカメラ『BRC-X1000』(中段左)、各所コントロールルームおよびアリーナ各所に設置された『ブラビア』(中段右、下段左右)

(写真上から)ライブプロダクションスイッチャー『XVS-G1』、データプロジェクター『VPL-FHZ91L』、リモートカメラ『BRC-X1000』、各所コントロールルームおよびアリーナ各所に設置された『ブラビア』

Customer's Voice お客様の声

  • 株式会社ケン・コーポレーション
    企画部 課長
    鳥山 彬弘 様

    設備の検討段階で弊社のチーム内で意見が割れていたことがあったんですが、ソニーさんに技術的な観点から助言をいただいたり、さまざまなご提案いただけたことで、全員の意見が一致し、共通認識を持ってプロジェクトを前に進めることができました。ソニーさんがいなければ、ここまでスムーズにいかなかったのではないかと思います。また、私たちがこの「Kアリーナ横浜」で叶えたい希望をしっかりと技術ベースに落とし込んでもらえたことが、ソニーさんにプロジェクトマネジメントとして入っていただいた、いちばん大きなポイントだったかなと思います。

  • 株式会社Kアリーナマネジメント
    営業部 部長
    佐藤 希 様

    今回は非常に難しい、前例のないプロジェクトだったと思います。方針の変更やスケジュールの調整など、ソニーさんには長期間にわたって私たちと向き合い、一緒に汗をかいていただいたことを心から感謝しています。まだまだ活用できていないソニーの技術や製品があると思いますので、そのあたりを今後もこの「Kアリーナ横浜」で模索し、これからもともにライブエンタテイメントをどんどん進化させていけたらと思っています。