日本テレビ放送網株式会社 様

生放送の現場でも、少人数で確かな映像品質を。高精度オートフレーミングが、制作効率と安定運用を両立。

日本テレビ放送網株式会社は、1952年設立の民間テレビ局で、全国ネットワーク「NNN(日本ニュースネットワーク)」および「NNS(日本テレビネットワークシステム)」の中核を担う放送事業者です。東京・汐留の本社を拠点に、報道、ドラマ、バラエティ、スポーツなど幅広いジャンルの番組を制作・放送しています。「正しく、速く、分かりやすく伝える」という報道姿勢のもと、生放送番組を含む高い放送品質が求められる現場を数多く抱える一方で、制作体制やワークフローの進化にも積極的に取り組んでいます。近年はインターネット配信や動画サービスなどデジタル領域にも注力し、放送と配信を融合した新たな価値創出を推進しています。

日本テレビ放送網株式会社
寺澤 由明 様

制作クオリティーの維持と効率的なカメラ運用をめざし、リモートカメラの導入を検討

放送業界全体で制作現場を取り巻く環境が変化する中、限られたリソースを有効に活用しながら、カメラ台数や多様な撮影アングルを確保し、番組制作のクオリティーを高い水準で維持していくことが重要なテーマとなっています。特にスタジオ収録では、番組内容に応じた柔軟なカメラ運用と、安定した制作体制の両立が求められています。こうした背景から、従来のカメラ運用を補完し、制作体制の柔軟性を高める選択肢の1つとして、リモート操作が可能なPTZカメラの本格導入を検討し始めました。また、今後予定しているスタジオ設備の更新を見据え、将来のシステムとの親和性の高い機材であることも重要な判断基準でした。

そうした中で候補となったのが、ソニーのPTZオートフレーミングカメラ『BRC-AM7』です。実機デモで特に印象に残ったのは、プリセット操作時のレスポンスの速さでした。比較検討した他のカメラと比べても応答性が高く、番組進行に追従できる点は、運用上の大きな安心材料でした。また、スタジオではすでにソニーのシステムカメラを運用しており、色合わせのしやすさなど、既存環境との親和性の高さも大きな決め手となりました。これらの点を総合的に評価し、BRC-AM7の採用を決定しました。

スタジオに設置されている『BRC-AM7』

生放送番組の効率化と安定運用を実現

今回導入した6台のBRC-AM7のうち、現在4台を毎週月曜から金曜に放送している報道番組でレギュラー運用しています。この導入により、限られた人員でも複数台のカメラを効率的に運用できるようになり、生放送番組の省力化に加え、スタッフの労務負荷軽減にもつながっています。

生放送での運用においては、効率化に加え、安定した画質や操作性を確保できるかが重要なポイントでした。BRC-AM7の導入後は、暗部の撮影でもノイズが少なく、番組制作においても支障なく使用できているとの声が現場スタッフから挙がっています。また、露出や色調整にはリモートコントロールパネル『RCP-3501』を使用できるため、システムカメラと併用する際も、既存の運用フローに近い形で操作できる点が評価されています。そのほか、リモートコントローラー『RM-IP500』に加えて、タブレットからの直感的な操作も可能なため、離れた場所の複数人がカメラを容易に操作できることを実現できています。

『RCP-3501』が設置されている副調整室(左)とリモートコントローラー『RM-IP500』(右)
タブレット端末でのタッチ操作にも対応

国際的なスポーツ大会でも、放送現場で活躍

先般開催された国際的なスポーツ大会において、現地に設けられた放送拠点(メディアセンター)内のスタジオからの放送でBRC-AM7を活用しました。現地では、選手を招いて行ったインタビュー番組などで使用し、その際、弊社が独自に開発しているAI業務支援システム『AiDi(エイディ)』とも連携しました。AiDiによる高度な顔認識と、BRC-AM7による高精度なオートフレーミングを組み合わせることで、さまざまな制約が伴う海外からの放送においても、安定したカメラワークと効率的なオペレーションを実現しました。

自動撮影が広げる、番組制作の新たな可能性

PTZオートフレーミングカメラは、省力化だけにとどまらず、使い方次第で番組制作の幅を広げられる点に可能性を感じています。今後は各方面の番組にも展開していきたいと考えています。まずは従来から無人カメラを使用していた番組や、動きの少ない番組、固定ショット中心の撮影スタイルの見直しを考えています。スタジオに限らず、段階的に活用の幅を広げていく計画です。

さらに、今後もAiDiとBRC-AM7の高精度な追尾機能を組み合わせることで、より高度な自動撮影や新しい制作ワークフローの実現も視野に入れています。BRC-AM7の導入は、省力化を実現するための選択であると同時に、放送現場に新たな価値を生み出すための第一歩だと捉えています。これからもソニーと連携しながら、現場の視点を生かした運用と機能進化を共に模索していきたいと考えています。

システム概要

PTZオートフレーミングカメラ
『BRC-AM7』×6台
リモートコントローラー
『RM-IP500』×3台
リモートコントロールパネル
『RCP-3501』×3台
Web RCPソフトウェア
『HZC-RCPCN2』×1台
カメラコントロールネットワークアダプター
『CNA-2』×1台

※ 本記事は2026年4月に行った取材を基に作成しています

リモートカメラシステム

リモートカメラシステムは、カメラ操作をリモートコントローラーで行うカメラシステムです。少人数でのオペレーションを可能にし、カメラ設置が困難な場所でも効果的に利用できます。特に、ホールや会議室などの広範囲を撮影する際に適しています。オンライン講義やオンラインセミナーの重要性が増している中、リモートカメラシステムは従来の放送設備や映像制作用途にとどまらず、教育設備や各種ホール、会議室、Web会議システム、さらにはライブ動画配信や動画コンテンツ制作など、さまざまな用途での活用が期待されています。

PTZオートフレーミングカメラ
BRC-AM7

商品情報

リモートコントローラー
RM-IP500

商品情報

リモートコントロールパネル
RCP-3501

商品情報

SOFTWARE LICENSE

Web RCPソフトウェア
HZC-RCPCN2

商品情報

カメラコントロールネットワークアダプター
CNA-2

商品情報

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