株式会社オプテージは、大阪と東京に本社を構える関西電力グループの総合情報通信企業です。光インターネットサービス「eo光」をはじめ、携帯電話サービス「mineo」、法人向けICTソリューション、データセンター、クラウド、セキュリティなどの幅広い事業を通じて、お客さまの暮らしや企業活動を支えています。私が所属する映像メディア運営チームでは、「eo光テレビ」のご契約者が視聴できる自主放送チャンネル「eo光チャンネル(地上デジタル11ch)」の番組制作・運営を担当しています。関西の地域情報やグルメ、イベント、スポーツなど、地域に密着した多彩なコンテンツを自社で企画・制作し、視聴者の皆さまにお届けしています。これからも暮らしをより便利で豊かにするサービスを提供しながらお客さまに寄り添い、新しい価値を創造し続けていきます。
株式会社オプテージ
コンシューマ事業推進本部
コンシューマ事業運営部 映像メディア運営チーム
TD/プロデューサー
山口 慧 様
自社スタジオで稼働していたリモートカメラが更新時期を迎えたことが、PTZオートフレーミングカメラ『BRC-AM7』導入のきっかけとなりました。機種の選定にあたっては、イベント配信用の撮影でソニーの『SRG-A40』を活用していた経験が大きな判断基準となっています。AIによる優れたPTZオートフレーミング機能の精度と利便性を十分に実感していたからこそ、使い慣れているソニーの追尾機能をスタジオでも活用したいと考え、検討することになりました。展示会でBRC-AM7を初めて目にした際、SDI出力やカメラ内部で映像収録が可能など映像制作に必要な機能が備わっており、実機の映像を見ても、色再現性や画質は十分、満足のいくレベルだと感じました。「これならば自社スタジオの後継機として期待に応えられる」という確信を得たため、デモ機をお借りし実際のスタジオ照明環境下で追尾動作と画質を検証した上で、導入を決定しました。
導入後、まず自社スタジオで制作している情報バラエティ番組において、メインカメラと遜色のないクオリティーの高い映像が得られるようになりました。システムカメラと切り替えても違和感が少なく、スタジオ全体の映像品質が大きく底上げされたことを実感しています。さらにイベントの映像配信など、放送以外の場面でもBRC-AM7のPTZオートフレーミング機能を活用することで、少人数スタッフで省力化と高品質な配信を両立させることが可能になりました。
大きな転機となったのが、高速で動く人物やボールを自動追尾する「球技モード(バスケットボール)」の実装です。全社的にAIやDXを活用した業務効率化に取り組んでいるという背景もあり、アップデートで追加されたこの機能を、弊社が手掛けている高校バスケットボール中継で試験的に活用してみようということになりました。実際に大阪府のインターハイ予選の中継現場へ機材を持ち込み、実証を行いました。
試合会場でBRC-AM7の球技モードを実際に運用してみると、その追尾性能は非常に優秀で、配信において十分な実用レベルに達していると評価しています。パン・チルトやズームの挙動が非常になめらかで、急激な画角変化も生じることなく試合展開を正確に捉え続けることができました。今回の検証では、映像伝送の遅延を考慮して現地でカメラの寄りと引きの切り替えを行い、スコア表示やCMの挟み込みなどをサブ(副調整室)で処理するハイブリッドな体制を構築しました。中継の一部をBRC-AM7に任せることで、少人数のスタッフでも放送品質を維持できることを実感しました。
[BRC-AM7 球技モードで撮影した実際の試合映像]
今後の展望として、BRC-AM7のPTZオートフレーミング機能を最大限に活用し、地域スポーツコンテンツの量と質をさらに拡大していきたいと考えています。予算が限定的で大掛かりな中継設備を見込めない現場であっても、BRC-AM7のような高品質なリモートカメラを1台設置・運用する仕組みを確立できれば、最小限のリソースで幅広い試合の中継や記録映像の制作が可能になると確信しています。現在は大阪府内の高校バスケットボールの中継を中心に活用を検討していますが、今後は近畿地方の放送エリア内への横展開を視野に入れています。また、バスケットボール以外の球技への適用拡大の可能性も考えており、ぜひバレーボールやハンドボール、フットサルなど、撮影できる屋内球技のバリエーションが増えることを期待しています。加えて技術的な進化だけでなく、地域社会や学生への貢献という新たな可能性も感じています。例えば、高校の写真部や放送部の学生にカメラの操作や運用を体験してもらい、プロの制作環境に触れるキャリア教育の機会を提供するような地域連携の取り組みです。こうした活動を通じて、地域に根ざした映像制作の裾野拡大にも貢献できると考えています。
ソニーには今後もアップデートによる追尾精度の向上や対象競技の追加、リモコンの操作性改善などを期待しています。弊社としては引き続きBRC-AM7を活用し、地域に寄り添う魅力ある映像コンテンツを効率よく届けることに役立てていきたいと考えています。
※ 本記事は2026年7月に行った取材を基に作成しています
リモートカメラシステムは、カメラ操作をリモートコントローラーで行うカメラシステムです。少人数でのオペレーションを可能にし、カメラ設置が困難な場所でも効果的に利用できます。特に、ホールや会議室などの広範囲を撮影する際に適しています。オンライン講義やオンラインセミナーの重要性が増している中、リモートカメラシステムは従来の放送設備や映像制作用途にとどまらず、教育設備や各種ホール、会議室、Web会議システム、さらにはライブ動画配信や動画コンテンツ制作など、さまざまな用途での活用が期待されています。