株式会社遠野テレビ 様

高精細かつなめらかなリモート撮影で番組収録のクオリティー向上と効率化に貢献

株式会社遠野テレビは、2001年4月に開局した、岩手県遠野市に拠点を置く地域密着型のケーブルテレビ局です。遠野市全域をカバーし、加入率は8割を超えています。地上波・BS・CSの多チャンネル放送、地域情報番組「とおのタイム(11ch)」、インターネット接続サービス、ケーブル電話などを主なサービスとしています。また、遠野市の防災、広報、教育、福祉などの行政情報の発信や、地域イベントの中継なども行い、地域住民の生活を支える重要なインフラとして機能しています。さらに、ライブカメラやYouTubeチャンネル「Kacomuチャンネル」などを通じて地域の魅力を広く発信。これからも、住民の皆さまへ情報共有やつながりの場を提供し、地域社会の活性化に貢献しつづけてまいります。

株式会社遠野テレビ
報道制作グループ
マネージャー
菊池 裕 様

更新を機により高性能なリモートカメラへ刷新

遠野テレビでは、限られたスタッフで多くの番組を制作するため、少人数での収録体制の構築に取り組んでいます。以前から使用していたソニーの旋回型HD 3CMOSカラービデオカメラ『BRC-H900』は、カメラマンを付けずに無人で運用できるため、効率的な収録が可能でしたが、設置から10年以上が経過しており、更新のタイミングを迎えました。新たなカメラの選定を開始したころ、ソニーがAIを搭載したレンズ一体型のPTZオートフレーミングカメラ『BRC-AM7』を発売するという情報を得て、強い関心を持ちました。展示会でソニーの担当者から説明を受け、実際にBRC-AM7の「PTZオートフレーミング機能」を体験しました。その性能の高さに驚き、従来のスタジオ収録だけでなく、他の撮影現場でも幅広く活用できると確信し、導入を決定しました。

スタジオ内に導入されたPTZオートフレーミングカメラ『BRC-AM7』

スタッフのモチベーションを掻き立てる、BRC-AM7のポテンシャル

現在は、主に毎週月曜日〜金曜日の18時から放送しているニュース番組のスタジオ収録にBRC-AM7を活用しています。導入してみて感じたのは、画質が格段に向上しているということです。従来のカメラに比べて色彩が鮮やかで、細部までクリアに映し出します。さらに、カメラの動きも非常にスムーズです。実際にカメラマンが操作しているかのように自然な動きで被写体を捉えます。他社のリモートカメラで撮影した映像の中にはリモートカメラで撮影したことが一目でわかるものもありますが、BRC-AM7の場合は、言われなければリモートカメラで撮影したとは気づかないほどの自然な映像に仕上がります。

実際にBRC-AM7で収録した番組の様子

私が担当する以前から、遠野テレビではソニー製のカメラを多く使用してきました。スタジオには、もう1台のENGカメラとしてソニー製ショルダーカムコーダーが設置されています。また、取材用に持ち出すハンディカメラや使用するメディアもソニー製品が中心です。そのため今回のリモートカメラの更新においても、当初からソニー製で検討を進めました。ソニー製に統一したことで、カメラ同士の色合わせなどが手軽に行える点も大きなメリットです。カメラ間での色調整が簡単にできるため、映像の一貫性が保たれ、視聴者にとってより良い体験を提供できます。

スタジオ内のENGカメラ『PMW-320』

BRC-AM7と合わせて、リモートコントローラー『RM-IP500』も新たに導入しました。現時点では私も含めスタッフも操作を覚えている段階ですが、特に違和感なくスムーズに操作できています。導入後、同じ報道グループのメンバーから「こんな撮影シーンでも使えるのでは」といったさまざまな活用のアイデアが寄せられています。これまで新しい機器を導入した際にはあまり見られなかったこのような反応は、非常に嬉しい変化です。AIを搭載したBRC-AM7は、スタッフの創造力を刺激していることを実感しています。ただの撮影機器ではなく、使う人のモチベーションを高めるリモートカメラでもあると感じています。

リモートコントローラー『RM-IP500』

スタジオを超えて広がる活用の可能性

現在はスタジオでの使用にとどまっていますが、将来的にはスタジオ外での収録にも活用したいと考えています。遠野テレビが撮影を行う、遠野市を舞台にした柳田国男の『遠野物語』をテーマにした講演会や、遠野市長による挨拶などの収録では、これまではカメラマンを配置していました。そこにBRC-AM7を使用することで、スタッフの人数を抑えつつ、効率的な収録が可能になり、さらなるコストの削減にもつながるのではと期待しています。また、遠野市はサッカーにも力を入れており、今後はそのようなスポーツ中継でもBRC-AM7を活用できるのではないかと検討中です。さらに、バレエスタジオでの撮影やeスポーツのイベント、一輪車クラブの発表会など、地域の多様なイベントにおいても幅広く活用していけたらと考えています。

今回の更新以前から、屋外にリモートカメラを持ち出せたらいいなと考えていました。コンパクトサイズでタブレット端末があればどこでも撮影できる機動性の高さも、BRC-AM7を選定した理由の一つです。屋外での撮影において、機動性は非常に重要です。BRC-AM7はコンパクトサイズにより、簡単に持ち運ぶことができ、さまざまな場所での撮影が可能になると思います。「より手軽に持ち運べるリモートカメラを出してほしい」といった要望は以前からソニーの担当者にも伝えていました。そうした現場の声が反映されたと感じられるBRC-AM7が発売されたときは、非常に嬉しかったです。私自身、長年ソニー製品のファンでもあり、ソニーには今後も私たちの期待に応える製品を生み出しつづけてほしいと思っています。

取材用のソニー製カムコーダー(写真左)とサブスタジオから機器を操作する様子(写真右)

システム概要

PTZオートフレーミングカメラ
『BRC-AM7』×1台
リモートコントローラー
『RM-IP500』×1台

リモートカメラシステム

リモートカメラシステムは、カメラ操作をリモートコントローラーで行うカメラシステムです。少人数でのオペレーション、カメラ設置が困難な場所、ホールや会議室などを広範囲に撮影する利用ケースに適しています。特にオンライン講義やウェビナー(オンラインセミナー)の重要性が増す中、従来の放送設備、映像制作用途以外にも、教育設備、各種ホール、会議室、Web会議(ビデオ会議)システム、ライブ動画配信や動画コンテンツ制作など、さまざまな用途にご利用いただけます。

PTZオートフレーミングカメラ
BRC-AM7

商品情報

リモートコントローラー
RM-IP500

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