4Uサイズのプロセッサーユニットをシステム規模に合わせて、最大5台まで積み重ねることが可能です。複数のスイッチャー構成やユニットの追加・拡張にも柔軟に対応できます。例えば、3台の『MLS-X1』を通常は2台と1台の構成で2つのスイッチャーとして使用しながら、大規模プログラムのときには3台を1つのスイッチャーとして使用することができます。将来的にユニットを追加して、システム拡張することも容易です。
IPだけでなく、SDI入出力にも対応します。混在運用も可能です(*)。
■IP入出力ボード 『MKS-X1110』
ビデオ入出力:
LAN PORT:QSFP28型×4(プライマリー2+リダンダント2)
XPT PORT:QSFP28型×3
■SDI入出力ボード 『MKS-X1115』
ビデオ入出力:
入力:BNC×32
出力:BNC×16
XPT PORT:QSFP28型×3
キーヤーはルミナンスキー、リニアキー、クロマキーに対応しており、2.5D DMEエフェクトを備えたリサイザーが使用できます。M/EあたりHDでは8キーヤー / 8リサイザー、4Kでは6キーヤー / 4リサイザー使用できます。スポーツのリプレイなどでよく使われるクリップトランジションですが、通常のキーヤーとは別にクリップトランジション専用のキーヤーを内蔵しています。M/E列で8キーヤー使用しながら、クリップトランジションを実行することができます。
『MLS-X1』には、ライブ制作をサポートする様々な機能が搭載されています。フレームシンクロナイザー、フォーマットコンバーター、HDRコンバーター(*)を内蔵しており、最小限の外部機器でシステム構築が可能です。静止画ファイルを出力するフレームメモリーに加えて、動画ファイルを再生するクリッププレーヤー(*)を搭載しており、再生機を用意しなくても、プロセッサーから動画の再生が可能です。マルチビューアー出力は、オーディオレベルメーターや時計の表示にも対応しています。
MLS-X1のWebメニューは、Webブラウザーベースのアプリケーションです。ネットワークに接続したPCまたはタブレットのブラウザーから操作することができます。新しくデザインされたGUIにはツリー構造を採用しており、目的のアイテムにすばやくアクセスできます。よく使う項目をお気に入りとして登録したり、コンテンツをタグ付け管理することもできます。また、スイッチャーシステム全体の機器構成やライセンス管理は、上位管理メニューであるMLSマネージャーから行います。
コントロールパネルには、モジュール式のICP-X7000シリーズと、一体型のICP-X1000シリーズが使用できます。パネルの信号名表示部には視認性の高い有機ELディスプレイを採用、XPTボタンのカスタマイズにも対応しています。AUXバスは、リモートコントロールパネルMKS-R3210/R1620やWebメニューから切り替えることも可能です。また、ラックマウントサイズのコントロールパネル(特注品)もご用意しています。
■一般
●電源:AC100 - 127V、50/60Hz
AC200 - 240V、50/60Hz
●消費電流:12.0A - 9.4A(100V - 127V)
6.0A - 5.0A(200V - 240V)
●動作温度:5 - 40℃
●保存温度:-20 - +60℃
●外形寸法(幅×高さ×奥行):約440×176×583mm(突起部含まず)
●質量:約28.2kg(全オプション装着時)
■ビデオ入出力
●最大入力数(IP)(SDI):64(*1)
●最大出力数(IP):64(*1)
●最大出力数(SDI):32(*1)
●信号フォーマット:
SMPTE ST 2110、SMPTE ST 292、SMPTE ST 424、
SMPTE ST 425-1、SMPTE ST 425-5、SMPTE ST 2082-1
●信号プロセッシング:4:2:2デジタルコンポーネント
●量子化:12G/3G/HD:10ビット
■リファレンス
●リファレンス入力:BNC×2、ループスルー出力付
●リファレンス出力:BNC×1(*2)
■コントロール
●LAN 1:RJ-45×1、1000BASE-T規格準拠
●LAN 2:RJ-45×1、1000BASE-T規格準拠
●GPI:D-sub25ピン(凹)×1、D-sub25ピン(凹)×2(オプション)
●RS-422:RJ-45×4(オプション)
■対応フォーマット
●HD:
1080/59.94p、50p
1080/59.94i、50i
1080/29.97PsF、25PsF、23.98PsF
720/59.94p
●4K:
3840×2160/59.94p、50p、29.97p、25p、23.98p