アクティブスピーカー「ARA-ZX1」開発者インタビューアクティブスピーカー「ARA-ZX1」開発者インタビュー

04 自分のスペースでゆったりと好きな音楽を聴くために

伊藤   そのほかの設計要素の部分でも、音質のためにいろいろワガママを言わせてもらっています。例えば、今回はアクセサリースピーカーということで、ワンタッチタイプのコネクターを採用していますが、このタイプのコネクターでは今まで類がない24金メッキ品を使っています。もちろん特注したこのモデル専用です。またケーブルは、この太さではあまり使われない、低損失のOFCケーブルを採用しており、コネクターと併用することで損失を本当に少なくすることができました。
関   さらに目に見えない内部の配線に関しても、すべてOFCケーブルで統一しています。そこはやはり音へのこだわりがあったからなんです。こうして完成品を手にしていると感無量ですね。特に個人的にSRS-ZX1で惚れ込んでいるのは、メビウスダクトの曲線。見ていただけると分かるんですけれども、蛍光灯の光の反射がピシッとまっすぐ出ているんですよ。これは日本でも腕のある金型メーカーさんでないとできない技術です。また部品製造は中国ですが、ここも私が認めた腕のあるメーカーさんを採用しています。最初はダクトを覆ったバージョンもあったのですが、ダクトを付けるんだったら見せよう、そして見せるならば潔く、という意見が出たんです。その考えを聞いたからこそ、ダクトの曲線は綺麗に仕上げなきゃいかんと。私はこの部品だけでも会心の作だなと思っています。それこそ店頭で展示する際は後ろを向けたいですね(笑)。
伊藤   音質に関しても目指した通りのものになりました。レンジを広げつつ艶っぽい音に仕上げる。低音に関しては、楽器を鳴らす場合、例えば弦楽器だとすると、その楽器が出している音、その楽器が周りの空気を振るわせる音、楽器周辺に反射する音など反響音を含めて再現しないと、豊かな低音の量感が出ないんです。SRS-ZX1ではその空気感も再現できたと思っています。
関   ただこれは最初にも言いましたが、SRS-ZX1には「デスクトップに置ける辞書サイズのスピーカーで、いかに気持ちのよい音を聴かせるか」という大きなテーマがあります。私としては、仕事をして疲れて帰って自分のパソコンスペースに座ったとき、SRS-ZX1で音楽を聴いてホッとしてもらいたい。それこそメールなどをしながら、自分の好きな音楽を聴いて1日の疲れを癒してほしいですね。SRS-ZX1は、それを実現できるアクティブスピーカーです。

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