「ICレコーダー(新SXシリーズ)」使用体験レポート
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ステレオICレコーダー ICD-SX77/ICD-SX67
会議が始まる前に、「ICD-SX77」の設定を行う。今回は複数名の会議なので、マイクの指向性をオフ(ステレオ録音)に切り替えた。もっともインタビューや音声メモなどに使用するときには、単一指向性(モノラル)に切り替えておくと音がクリア。

 

また、会議の録音時に意外と気になるのが、プロジェクターのファンノイズや、メモをするときに出る雑音。新SXシリーズでは、付属のスタンドを使って設置面で発生する雑音を軽減するのに加え、「ローカットフィルター」機能でプロジェクターなどのノイズを軽減できる。マイク感度を会議(高感度)にし、録音モードを一番音質の良いSTHQモードにすれば、設定は完了だ。

 

会議のスタートとともに、録音ボタンをオン。今回は一番音質の良いSTHQモードで録音しているため、発言している人の位置まで再現できる。音声を書き起こす際に便利なので、各メンバーの座っている位置をメモしておく。こうしておけば、誰の発言だったか迷うことがない。

 

議事録は当日中の作成を求められるため、さっそく「ICD-SX77」をUSBケーブルでPCに接続。本体に付属している音声の管理・再生ソフトウェア「Digital Voice Editor」(以下、DVE)を使用して録音データをPCに移し、書き起こしの準備にかかる。書き起こし作業をするときに嬉しいのが、DVEの「書き起こし」機能。プレーヤーの表示が小さくなるので、エディタ(メモ帳)の作業領域を大きく確保できる。「書き起こし」機能使用時は、ファンクションキーやコントロールキー+αで再生、停止、早送り、巻き戻しなどができるため、いちいちマウスで操作しなくていいのも便利だ。

 

さらに文字起こしの効率をアップさせてくれるのが、DVEと新SXシリーズ本体両方に搭載されている「デジタルピッチコントロール」&「デジタルボイスアップ」機能。「デジタルピッチコントロール」では、再生スピードを1/4倍速から3倍速まで幅広く設定できる。筆者の場合は、一般的な会話速度の場合、-15%のピッチダウンでほぼ滞りなく(停止・巻き戻しなどはあまりせずに)書き起こしできた。また、声が小さくて聞き取りづらいときに活躍するのが「デジタルボイスアップ」。「デジタルボイスアップ」をオンにすると、声の小さい部分を聞きとりやすい音量に調整してくれるので、何度も聞き直さずに済む。

 

新SXシリーズは、音声以外のデータも保存できる「データストレージ」機能を搭載している。書き起こしたテキストデータは関係者にメールで送信した後、資料とともに「ICD-SX77」にとりあえず保存。持ち運んで、自宅のPCにも保存することにした。メモリーが1GBと大容量なので、大きなデータでもラクラク持ち運べる。

 

PCでの作業をしながら同時に行っていたのが、電池の充電。新SXシリーズは単4型ニッケル水素電池が2本付属しており、PCとUSB接続すると充電が始まる。充電池はICレコーダーの別売りアクセサリーとして人気があるが、最初から付属しているのも新SXシリーズのポイントだ。

 

ふだん使っているICレコーダーでは消しゴムをスタンド代わりにしていたので、スタンドが付属しているのは便利。STHQモードの音質はすばらしく、今回会議出席者の座席をメモしておいたが、声だけで十分出席者を判別できた。長時間録音が可能なのも新SXシリーズの特長だが、DVEを使えばICレコーダー内のフォルダを自由に追加することができるので、大量の音声データも、用途別や日時別など自分に合った方法での管理が可能だ。PCに音声を転送したり、書き起こしをしたりする間に充電ができる点も使い勝手がいい。また、「書き起こし」「デジタルピッチコントロール」「デジタルボイスアップ」の3機能の組み合わせは強力で、すでにICレコーダーを愛用している人でも、新SXシリーズを使えばさらに書き起こしの効率を上げられるだろう。
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