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データプロジェクター VPL-MX25/VPL-MX20 デザイン対談 | ソニーのオリジナリティを最大限に表現していると、高い評価を得ているデータプロジェクターモバイルモデル。新モデルVPL-MX25/VPL-MX20は、性能面もさることながら、そのデザインにも相当な力を注いでいます。プレミアムモデルの名に恥じないスタイリッシュな造形について、デザインを担当した岡氏と商品企画の酒匂氏にインタビューしました。

03 02 01

今回のVPL-MX25/MX20のコンセプトを教えてください。

ソニークリエイティブワークス株式会社 プロダクトデザイン部 チーフアートディレクター 岡 広樹 氏
ソニー株式会社 B2Bソリューション事業本部 B&P企画部門 プロジェクター企画課 プロダクトプランナー 酒匂 景康 氏

商品企画 酒匂: これまでにはモバイルモデルVPL-CX21/VPL-CS21があり、ソニーらしいスタイリッシュなデザインと、薄くて軽量なコンパクトボディが高い評価を受けて大ヒットしました。VPL-MX25/VPL-MX20は、そのビジネスモバイルユーザーに向けてVPL-CX21/VPL-CS21からのさらなる進化を伴い、プレミアムモデルとして誕生しました。

デザイナー 岡: VPL-CX21/VPL-CS21のアイデンティティを継承しつつ、さらに進化した“ソニーの新たな顔”となるデザインに仕上げることが、デザイナーに課せられた一番のミッションでした。性能面のコンセプトをもとにデザインへ着手しました。

商品企画 酒匂: 前機種の厚さは52mmでしたが、VPL-MX25/VPL-MX20はそこからさらに7mm薄くし、3LCD方式では業界最薄となる厚さ45mmを実現しています。7mmという数字だけを見ると一般の方は簡単そうに感じるかもしれませんが、1割以上のサイズダウンとなり、技術的には非常に難しいことです。光学系ブロックから基盤構成、電源などすべての構成を見直さなければなりませんからね。また、明るさも2100ルーメンから2500ルーメンと1.2倍になり、重さも1.9kgから1.7kgへとさらに軽くなりました。

デザイナー 岡: デザインに着手した段階ではまだ技術目標値でしたが、これらの数値が意味するのは持ち運びのしやすさだなと思いました。

商品企画 酒匂: そうです。VPL-MX25/VPL-MX20は大画面を持ち運べる道具なんですよ。大型テレビがどんなに薄くなっても気軽に持ち運ぶのは大変ですが、モバイルプロジェクターならスマートに運べます。7mm薄くなればかばんの厚みも薄くていい訳で、よりスタイリッシュになりますよね。そして、運びやすさ・持ちやすさはデザインに依るところも大きい。そこで岡さんには、モバイルプロジェクターとしての「軽快さ」「堅牢性」「造形」にこだわってデザインしていただきました。

デザイナー 岡: 軽快さは軽量、堅牢性は強度につながります。その2つを両立させるために採用したのが、ボディのシルバー部分に使用したマグネシウムダイキャストです。チタンよりも軽いのが特徴で、薄さ、軽さ、強さを実現できるため、VAIOをはじめノートPCに広く使用されている素材です。

商品企画 酒匂: VPL-MX25/VPL-MX20は、モバイル性を考慮し20kgfの加圧試験や30cmの落下試験などの品質試験を行いました。天面に片手をついても壊れないという結果が出ています。

左:20kgfの加圧実験 右:30cmの落下実験

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