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データプロジェクター VPL-MX25/VPL-MX20 デザイン対談 | ソニーのオリジナリティを最大限に表現していると、高い評価を得ているデータプロジェクターモバイルモデル。新モデルVPL-MX25/VPL-MX20は、性能面もさることながら、そのデザインにも相当な力を注いでいます。プレミアムモデルの名に恥じないスタイリッシュな造形について、デザインを担当した岡氏と商品企画の酒匂氏にインタビューしました。

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Mシリーズのデザインでこだわった点はどこですか。

デザイナー 岡: 造形です。フルーツをナイフでカットしたときに、綺麗な切り口ができますよね。あのエッジラインをVPL-MX25/VPL-MX20に表現したいと考え、テーマを「カッティングフルーツ」と定めました。背面にこのカッティングフルーツを採用し、ブラックでカットを入れることで、インパクトをだしました。


本体背面に、カッティングフルーツの造形を採用した。

商品企画 酒匂: この造形のおかげで、持ち運びがしやすくなったという利点もあります。VPL-MX25/VPL-MX20のボディカラーはブラック&シルバーなのですが、持ち運ぶために中央の丸みのあるシルバー部分を手にすると、厚みと握り具合がしっくりきます。

デザイナー 岡: 全体を同一素材でくるんだ前機種はツルンとした印象があり、辞書などの分厚い本を持ち歩くような静的なイメージが強かったのですが、VPL-MX25/VPL-MX20では動的なイメージを強めました。カッティングフルーツで、アクティブなイメージを表現できたと思っています。 また、ボディカラーに採用した、癖のない、それでいて金属の質感を持つシルバーと、多少メタリックが混ざったブラックは、VAIOだけでなく他社のビジネス向けノートPCともよくマッチします。このブラックの部分は造形美だけでなく、ビジネスユースなどいろんな要素がうまく融合した結果なんです。

商品企画 酒匂: そのひとつがワイヤレスLAN機能との親和性ですね。VPL-MX25は、ソニーのモバイルモデルではじめてワイヤレスLANを搭載したモデルで、ブラックのカット部分がワイヤレスLANの感知部になっています。

デザイナー 岡: マグネシウムダイキャストで全体を覆ってしまうと、無線LANのアンテナを遮ってしまうという問題がありました。アンテナは設計の諸事情で背面にしか配置できなかったのですが、カッティングフルーツの造形をそこに置くことで、問題が一気に解決しました。

商品企画 酒匂: 可能な限りブラックの樹脂範囲を広く取ってもらった結果、アンテナが高感度になりました。どんな角度からでも電波をキャッチできます。ワイヤレスならば、プレゼンテーションを交代するたびにパソコンとプロジェクターとの接続ケーブルを挿しなおすような作業が不要になります。スマートに交代できますね。

デザイナー 岡: VPL-MX25はモバイルモデルとして、社外でも社内でもプレゼンテーションに活用される機会が多いと思いますが、接続ケーブルを持って行く必要がないのは快適だと思いますよ。ケーブルは意外に重いんです。

プロジェクターに必須の操作性についてはどの点を意識されましたか。

商品企画 酒匂: VPL-MX25/VPL-MX20の背面は、岡さんの意見で操作機能を集約し、使いやすいコントロールパネルとしています。見た目のデザインもあまり見かけない、珍しい印象になりました。

デザイナー 岡: 背面には電源ボタンや設定を行うカーソルキーなど、インターフェースを集めているのですが、電源ボタンとカーソルキーを目とした顔のようにも見えます。親しみが湧きますよね。会議テーブルの上にプロジェクターを置くと、一番目に付くのは実は背面なんです。レンズがある前面は映像を投影していますから、会議中にそこを注目する機会はありません。そこで背面の美しさを目指しました。 実は、VPL-CX21/VPL-CS21ではインターフェースは側面にあったのですが、私自身が使用した際に不便だなと感じたのがここでした。プレゼンのために立った位置がインターフェースの反対側だと、操作のために毎回覗き込まなければなりません。その点、背面ならば、どちら側に立っていてもスムーズに操作できます。天面に操作ボタンがあるプロジェクターもありますが、鞄に入れて運ぶことを考えると天面にボタンがあってはいけないと考えました。

商品企画 酒匂: 設計者からは、技術的には端子部は背後に置く方が小型化しやすいとのことでしたが、これも岡さんの強い要望で端子部を側面に集めました。確かにケーブル類もまとまり、スッキリとして見えます。そして設計者の頑張りにより、背面に置かなくてもさらなる小型化を実現することができました。

デザイナー 岡: 背後からケーブル類がたくさん出ている形状では、後姿の美しさは実現しませんからね。そのため、かなり早い段階から設計へ要望を出しました。


UBSファイルビューアーにより、USBメモリとリモコンによるデータ投影が可能。PCレスでの操作を実現した。

商品企画 酒匂: ワイヤレスLANと同じく、VPL-MX25に搭載されたのがUSBファイルビューアーです。USBメモリを挿すUSB端子も側面にあります。USBファイルビューアーは、USBメモリに記録したデータをパソコンなしで投影します。いままでのようにJPEGファイルに変換したり、ソフトウェアをインストールすることなく、Microsoft® Office PowerPoint® / Excel® で作成したデータをそのまま投影できるソニーだけの機能です。USBメモリを挿す端子は、電源ケーブルの上に配置しました。USBメモリだけが突出する形状だと、何かの拍子にひっかけてしまうようなアクシデントも起こりがちですが、電源のプラグやケーブルの上にあることで自然にガードされます。

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