ハイレゾを身近にする、ポケットサイズの最高の音楽体験
ハイレゾを身近にする、ポケットサイズの最高の音楽体験
音質をはじめ全てにこだわり抜いたウォークマン®ZX1は、どのような背景から生まれたのでしょうか?
音質をはじめ全てにこだわり抜いたウォークマン®ZX1は、どのような背景から生まれたのでしょうか?

小野木 康裕 [ 商品企画 ]
今回はウォークマン®単独で始まったわけではなく、ホームからモバイルまでハイレゾ音源に対応した商品群を一挙に市場に導入することで新たな市場を切り開いていくというソニー サウンド事業部の全体戦略が背景にあります。そのハイレゾ戦略のもとで、モバイル側のシンボリックな商品としてフラッグシップモデルZX1の開発が決まりました。

小野木 康裕 [ 商品企画 ]
小野木 康裕 [ 商品企画 ]
このモデルのコンセプトや企画する際に心がけたことを教えてください。
このモデルのコンセプトや企画する際に心がけたことを教えてください。
このモデルのコンセプトや企画する際に心がけたことを教えてください。

Hi-Res AUDIO 小野木 康裕 [ 商品企画 ]
商品コンセプトはポケットサイズの最高の音楽体験です。音楽体験には音質だけでなく操作性や接続性などのユーザビリティーも当然含まれるので、そういった点への配慮も心がけました。
例えば、Apple Lossless/AIFF/FLACなど多彩なコーデックのサポートやMac対応。さらに、直感的にわかる音楽プレーヤーのUI(操作画面)やサクサク操作により、お客さまにストレスなく音楽を聴いていただける環境を整えてはじめて「最高の音楽体験」と言えると考えました。また、ソニーが展開するさまざまなカテゴリーのハイレゾ機器やハイレゾ音源配信サイトとの接続性についても、スムーズにつなげるような仕様になっています。

このモデルのコンセプトや企画する際に心がけたことを教えてください。
ターゲットユーザーはどのような方々ですか?
ターゲットユーザーはどのような方々ですか?

小野木 康裕 [ 商品企画 ]
すでにハイレゾを楽しんでいる方はもちろん、ハイレゾ音源を持っていない方にも聴いてほしいので「音楽を愛するすべての人」がターゲットになります。幅広い世代の、どの年代にも必ずいるであろう、最高の音楽体験を求めるすべての方に向けて発売する商品です。

ターゲットユーザーはどのような方々ですか?

佐藤 朝明 [プロジェクトリーダー]
今までのハイレゾは、ハイエンドのオーディオユーザー向けのものでしたよね。このZX1とF880シリーズ、ハイレゾ音源対応ウォークマン®の登場で一般ユーザーの方々まで裾野が広がることを期待しています。

ターゲットユーザーはどのような方々ですか?
ポータブルオーディオプレーヤーとして圧倒的なクオリティーですね。
ポータブルオーディオプレーヤーとして圧倒的なクオリティーですね。

小野木 康裕 [ 商品企画 ]
このモデルが特殊だったのは、コスト度外視で開発がスタートしたところです。通常は売値を先に決めて、それにミートするように企画担当が仕様を決めていくのですが、ZX1に関しては「とにかく最高のポータブルオーディオを創ろう」というのがスローガンで、クオリティーを最優先で開発して5〜10万円のレンジで商品の価値に見合う値段を売価にするという方針で商品化を進めました。
一方、商品価値に直結する「音質」と「デザイン」については、その道のプロフェッショナルに「コストは考えずに好きなことをやってください。最高のモノを創ってください」と完全におまかせ。皆さんの力を最大限に生かしてもらおうと、なるべく口を出さないことを意識しました。このように通常のモデルとは180度違う作り方をした結果が、ZX1のクオリティーを生んだのだと思います。

ポータブルオーディオプレーヤーとして圧倒的なクオリティーですね。
自由度の高い企画を伝えられた時の、エンジニアの皆さんの心境を聞かせてください。
自由度の高い企画を伝えられた時の、エンジニアの皆さんの心境を聞かせてください。

佐藤 朝明 [プロジェクトリーダー]
「コストの縛りはないので何やってもいいよ」と言われ、エンジニアとしては逆に追い詰められたような気持ちになりました(笑)。今回は何よりも音を良くするということが至上命題なのですが、実は社内には市販のウォークマン®を自分で部品交換してカスタマイズして、さらに音質をグレードアップさせて使っている人が何人かいるんです。そういう音質マニア数人に声をかけて、音質設計のメンバーを集めました。

佐藤 浩朗 [音質設計]
私が、その集められたメンバーのひとりです。もちろん、今までのウォークマン®もいい音で、コストやサイズにも配慮した部品を使ってバランスを考えた上での最良の音質を実現していましたが、自分自身はまだまだ改善の余地があるなと考えていました。それで、ボディに穴を開けて通常は入らない大きめの部品をなんとか収めて、ハンダ付けして、こうすれば音質が良くなるなっていう趣味的な実験を2〜3年コソコソやっていたんです。 今回、そのような高音質のためのネタがいくつもあったので、あれもこれもという感じで入れたのがこのZX1。ほんとうに、これだけ好きな部品を使えるとは思っていなかったというのが本音です。

※お客さま自身で裏蓋をはずして、セットの内部を改造することは危険ですのでおやめください