
* 掲載内容は2025年7月時点のものです
社会医療法人 社団 カレス サッポロ カレス記念病院 様
札幌市内で運営してきた歴史ある2つの記念病院が移転統合し、2025年4月に全320床の同病院が開業。病床はすべて個室かつ20m2の広さながら差額料金がかからないという、患者の入院負担を抑えた経営が高く評価されています。また、近隣に地元大手ガス会社の中央エネルギーセンターがあり、大手ドラッグストアも病棟と隣接。これにより電気やガス、そして食料や医療品などの供給を確保できることから、災害時の医療拠点としても地域から期待されています。
■導入目的
■法人向けブラビアで実現


当病院では、災害や患者負担へ配慮していることにくわえ、最先端医療を提供できる機器や体制を整えていることも大きな特長です。前身である「時計台記念病院」と「北光記念病院」における診療・手術の実績は顕著であり、開業にあわせ経験豊富な医師も多数招きました。私は院長として、これらを活かし社会医療法人としての責務を果たしていきたいと考えています。特に「救急医療」と「過疎医療」に力を入れて取り組んでおり、今回の法人向けブラビア導入は後者に関連するものです。
背景として、患者様と医師が直接対面せずに診療や医療相談ができる「遠隔診療」の必要性が年々高まっていることがあります。これは先に述べた過疎地への医療提供だけでなく、当病院では患者様と医師が同じ病棟内にいても、非接触でコミュニケーションできる手段があると有益だからです。
当病棟は地下1階・地上8階建で延べ床面積は5万m2以上ある大きな建物であるため、院内移動には時間を要します。通常なら医師が患者の病室を訪ねて診療しますが、いつも時間に追われている医師らにとって、急な診療や相談には対応しにくいものです。患者様としても迅速に話がしたいはず。そこで医師らが携帯している端末を利用し、遠隔診療やWeb面談を院内で実施できればと考えました。
当病院の設計は理事長主導の下で進められ、たくさんのアイデアが詰め込まれているのですが本件もその一つであり、かなり力を入れたと聞いています。私も、診療や相談の手段に選択肢が増えることは、患者様と医師の両方にとってメリットがあると考えています。

病室イメージ(パース)
Web面談に病室用テレビを活用したいと業者へご相談したところ、おすすめいただいたのが法人向けブラビアでした。いちばんの理由は、業務連絡用に約600台のiPhoneを医師らに貸与する計画だったこと。iPhoneの画面をミラーリングできる「AirPlay」に対応しているのが法人向けブラビアでした。最終的には、病院建設前のモデルルームに法人向けブラビアを設置して検証しました。当病院のオープンから4カ月ほど経過しましたが、Web面談や遠隔診療はテスト的に利用を増やしつつ、本格稼働は10月頃を見込んでいます。現状、法人向けブラビアの用途としては病室でのテレビ視聴がメインですが、鮮明な画面が好評ですし、私も初めて見たときは驚きました。自宅のテレビよりも本当にきれいですね。
※ iPhone、AirPlayは、米国及び他の国々で登録されたApple Inc.の商標です
※ iPhone、AirPlayは、米国及び他の国々で登録されたApple Inc.の商標です


当病院では感染症対策として陰圧病床を8階に18床整備しており、間もなく利用を開始する予定です。そこでも患者様と医師の非接触による遠隔診療は大変有効であると思われ、法人向けブラビアに期待しています。
また、遠隔診療とより相性のよい診療科もあるでしょう。例えば、私の担当する消化器内科より、当病院でもっとも従事者が多い循環器内科の方が活用シーンは多いのではないかとみています。現在、過疎医療において、当病院では循環器の医師を地方へ派遣しており、これがまず遠隔診療化できるのではないか。そして、他病院との連携や相互診療なども有意義でしょうから、将来的には実現したいと思っています。
当初、法人向けブラビアと一緒に、館内インフォメーションサービス機能もご提案いただきました。開業時点では採用しませんでしたが引き続き興味はありますので、導入を検討していければと考えています。当病院は造りが新しく、全室にトイレ・シャワーがあり43V型の法人向けブラビアもある、一見ホテルライクな病室です。申請いただければご家族が同じ病室へ宿泊することもできます。館内インフォメーションは、患者様だけでなくお見舞いに来られるご家族のかたがたにとっても、便利で有益なサービスではないかと思っています。
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