フォトスタジオみどりや
平田 康二 氏

岡山県岡山市南区で地域の写真撮影を行っている「フォトスタジオみどりや」。業務の主軸となっているのが、学校行事や卒業アルバムなどを撮影するスクールフォトです。スタジオの代表を務める平田 康二 様がなぜ、ソニーのαシリーズへの移行を決めたのか、スクールフォトを撮影する上でαシリーズを使うようになってどのようなメリットがあったのか伺いました。

街の写真館としてスタジオ撮影も行っていますが、業務全体のうち7割ほどがスクールフォト撮影になります。およそ50校から依頼を受けており、運動会や文化祭、修学旅行などの学校行事をはじめ、卒業アルバム用の写真を撮影しています。行事が重なる秋は繁忙期で、複数のスタッフが各校や目的地に向かい、生徒・学生たちにカメラを向けています。
スクールフォトでは、多くの子どもたちを撮り漏らさないのはもちろんですが、その上でスピーディーにクオリティーの高い写真を撮ることが求められます。そのためにはしっかりと準備をしておくことが大切です。撮影前に段取りを考え、イメージを膨らませる。もちろん、その場で対応していくこともありますが、「こうなるであろう」と予想して動くようにしています。
ソニーのカメラに興味を持ち始めたのは、付き合いのある販売店からレンタルプログラムの話を聞いてからです。以前からαシリーズには興味があったので、販売店とソニーのかたにお越しいただき、実際にカメラを触らせてもらうと、今まで使っていた他社製のミラーレスカメラとは違った魅力を感じたんです。なかでも好印象だったのがトラッキング機能。AFが素早い上に、動きのある被写体もトラッキングを使えば的確にピントを合わせ続けてくれる。スクールフォトでは子どもたちが被写体ということもあり、動きのあるシーンを撮ることが多いので、撮影が楽になると思いαシリーズへの移行を検討し始めました。
移行の後押しになったのがレンタルプログラムです。αシリーズに移行するとなると、当然ですがボディとレンズを一気に揃えなければなりません。そこで初期費用を抑えることができるレンタルプログラムは大きな魅力でした。まずは3年契約で、スクールフォトで活用する『α1 II』と、スタジオ撮影をメインとする『α7R V』、広角から望遠まで複数のズームレンズをレンタルしました。
レンタルプログラムは初期投資を抑えられるのが一番のメリットだと思いますが、他にもいいところがたくさんあります。スクールフォトでは1日の撮影で多くの枚数を撮影するため、どれだけカメラを大事に使っていてもシャッターの摩耗は避けられず、これまでは3年ほど使うとカメラを買い替えていました。そうした中で、レンタルプログラムであれば購入するよりも安い料金で3年間使用でき、常に安心して機材を使える点も大きなメリットだと感じています。新しい製品がどんどん出てきますし、3年も経つと古くなってしまいますから、短い周期で新しいカメラを検討・導入できるレンタルプログラムは長期的に見ても経済的です。今回もレンタルにしたことで、購入よりも支払総額が割安になりました。この他、途中で機材の追加が簡単にできるのも便利で、現在3台目のボディである『α7 V』を発注しているところです。また、動産総合保険が付いているのもありがたい。昨年、撮影中にカメラのパーツが一部破損しましたが、その際も動産総合保険が適用されたので助かりました。スクールフォトに限らず、外に持って出ること自体にリスクがあるので頼もしいかぎりです。

実際に撮影してみて便利だと感じたのは「カスタム・グリッドライン」です。有償のライセンスの商品ですが、独自で作成、登録したグリッドラインをファインダーや液晶モニターに表示することができる機能で、最終的なプリントにおいてどう写るのかを意識しながら撮影することができます。
私が登録しているのは2L、2LG、A4、六切の4種類です。2LはL判と同じ比率なので、学生の皆さんにお渡しするL版のスナップ写真や2Lの集合写真のプリントを前提とした撮影の時に使用します。A4は卒業アルバムなどA規格の制作物のための写真撮影をする際に使います。そして、六つ切りはスタジオ写真で。このように最終的にどの比率で出力するかによってグリッドラインを切り替えることで後工程でのトリミング作業が非常に楽になります。
例えばA3サイズのアルバム用に集合写真を撮影する際に、カスタム・グリッドラインでA規格の枠と中心線を表示しておけば、ページの折り目の部分に顔が重ならないように撮影ができますし、方眼も重ねて表示しているので、左右のバランスも見ながら撮影ができるため失敗がなく、業務の効率化に役立っています。
また撮影の黄金比率をグリッドラインとして表示し撮影することで若手カメラマンの技術習得にも活用できると考えています。
レンズバリエーションが豊富に揃っているのもαシリーズの魅力のひとつです。修学旅行に同行する時は荷物が多くなるので、カメラ機材をなるべく少なくしたい。そんな時に「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」を使えば、これ1本でいろいろな画角を撮ることができ、レンズをたくさん持っていかずに済むのでとても楽です。スクールフォトでは修学旅行や運動会など、レンズ交換をする暇がなくハードな環境に置かれることも多いので、高倍率のズームレンズはとても頼りになります。修学旅行では便利なズームレンズ、スタジオでは写りの良いGマスターレンズといったように幅広いラインアップの選択肢の中から用途に適したレンズを活用しています。
さらに、ISOオート時の自動露出補正の精度の高さも気に入っているところ。他社メーカーでもISOオートはできますがαシリーズは精度が高いと感じています。マニュアル撮影でシャッタースピードと絞りを決めてISO感度設定をオートにすると、細かな露出補正をせずとも多くのシチュエーションで楽にきれいに撮ることができ、スピードアップにもつながります。
私は長年スクールフォトを撮影していますが、一番大事なのは「いかに良いコミュニケーションをとれるか」だと思っています。幼稚園、小中学生、高校生、大学生と、世代に合わせて子どもたちと信頼関係を築くことがいい写真を撮る秘訣なので、学校ごとに同じスタッフが出向くように配慮し、話題にできそうな各世代のトレンドをキャッチアップするようにしています。子どもたちが興味のある話題を振れば、必ずリラックスした表情を見せてくれますから。先生の皆さんや親御さん、そして子どもたちに喜んでいただけるスクールフォトを撮る最大のポイントは、現場の雰囲気づくりかもしれません。
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カスタム・グリッドライン
カスタム・グリッドラインとは、ライセンスを購入することで独自で作成したグリッドラインをカメラに表示することができる機能です。
※本ページ内の記事・画像は2025年11月に行った取材を基に作成しています。