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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [小物編]プロカメラマンによる撮影テクニック
プロカメラマンによる撮影テクニック 小物編
魅力的に撮るセッティング
焦点距離: 50mm / F値: 2.8 / シャッター速度: 1/100秒
どんな写真にしたいのか大まかなイメージを決めたら、いろいろな位置から撮ってみて、イメージに近いアングルを探しましょう。
焦点距離: 50mm / F値: 2.8 / シャッター速度: 1/100秒
小物が立体的に見えるように置く

撮影したいモノは、どのように置いたらよいのでしょうか、無造作にテーブルに置いて真上から撮影すると、平板な写真になりがちです。テーブルの上に影も強く写ってしまいます。テーブルの面すれすれの低いアングルから撮ってみたら、写真に奥行きがでます。また、小物を床から浮くように置くと撮影できる方向が増えて、さまざまな構図を狙えるようになります。お店のディスプレイなども参考にして、小物がいちばん引き立つように置いてみましょう。

焦点距離:100mm /F値:5.6 /シャッター速度:1/2秒
ZOOM ブレスレットウォッチを、立体的に置いて撮影しました。お店のディスプレイやカタログなどでもよく見かける置きかたですね。
焦点距離:50mm /F値:5.6 /シャッター速度:1/13秒
写真ではお店のディスプレイのようですが、じつはマフラーをくるくる巻いたものにブレスレットウォッチを置いただけです。身近なアイテムをどんどん活用しましょう。
焦点距離:100mm /F値:6.3 /シャッター速度:1/4秒
ZOOM ペンダントを撮影するときに、ありがちな構図です。ペンダントトップのディテールがよくわかりますが、ちょっと平面的です。もっと魅力的になるよう、構図を工夫してみましょう。
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/20秒
ZOOM ゴールドのチェーンを構図に含め、ボカすことで輝きと奥行き感をプラスしました。
焦点距離:100mm /F値:3.5 /シャッター速度:1/10秒
ZOOM ジュエリーショップのディスプレイのように、女性がペンダントを身につけたような雰囲気を再現。より立体感のある、魅力的な写真となりました。
撮影ONE POINT!・・・指輪などを撮影するときは練り消しゴムを土台に使って立たせると立体感のある構図を作れます。
小物が生きる構図

構図のなかにモノの全体を収めることにとらわれていると、平凡な写真となりがちです。象徴的な部分をクローズアップしたり、不要な部分をカットしたりすることで画面が整理され、主役となる小物が引き立ちます。また、小物の前後に彩りのある別のアイテムを配置し、ボケを生かすことで奥行きを表現することもできます。

 
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/60秒 ZOOM 画面中央に、被写体となる人形全てが入るように撮影しました。全体像はわかりますが、雰囲気の良い写真とはいえません。
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/50秒 ZOOM 人形全体を構図に入れることにごだわらずに、「かわいい」と思う部分をクローズアップして撮ると魅力が伝わるようになりました。
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/40秒
ZOOM さらにクローズアップ。無機質であるはずの人形に、生き生きとした表情を感じます。
焦点距離:100mm /F値:2.8 /シャッター速度:1/80秒
ZOOM 1つだけではなく人形を組みあわせると、より表情が生まれ、ストーリーを想像させる写真となります。
焦点距離:70mm /F値:2.8 /シャッター速度:1/125秒 ZOOM
後ろにおいたカラフルな人形をボカすことで、背景として生かしました。奥行き感も生まれ、たのしい写真になります。
紙で背景をつくる

背景をすっきりと整理し、小物を引きたたせるために、写真スタジオでは背景スクリーンを使いますが、ケント紙や画用紙でも十分代用できます。色画用紙の白、黒、グレーを基本に、何枚かバリエーションを用意しておくといいでしょう。あまり薄い紙は透けて影ができてしまうので、やや厚手の、表面に光沢のない紙がおすすめです。模造紙は比較的薄く、光沢があるので不向きです。


また、被写体が淡い色の場合や、金属のように光を反射するものの場合、背景色の反射でそのものの色が変化してしまうことがあります。何枚かあてがってみて、被写体の特長が引き立つ背景にしましょう。

 
背景となる画用紙は、壁から机(または床)にかけて、折り目をつけずに湾曲させ、テープなどで固定します。
焦点距離:100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/2秒
ZOOMシルバーのような金属素材は、背景の色が写りこんでしまい、同化してしまうので、背景選びには注意が必要です。
焦点距離:100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/3秒
ZOOM背景を薄いグレーにして撮影しました。被写体への不自然な色の映りこみを抑え、シルバーのメタリックなイメージを表現できます。
焦点距離:100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/3秒
ZOOMグレー背景をベースに、サイドに黒い紙を置いて撮影しています。黒の写りこみにより、より艶やかなメタリック感を表現できます。
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/25秒
ZOOM 背景の色やボケ、透明やシルバー部分への映りこみ、立体感などに気を配って演出していくことで、小物撮影がどんどん楽しくなってきます。
 
焦点距離:100mm /F値:2.8 /シャッター速度:1/40秒 ZOOM 白い砂浜で貝殻を撮影した写真。遠くに青い海が広がっています。
 
左の写真は、実は室内で撮影したものです。背景は海辺の風景写真をプリントアウトしたもの。砂は机の上に少し敷いているだけです。ボケを生かして撮影すると、海辺で撮っているような写真になりました。背景は、余分な反射を生まないよう、光沢のない紙にプリントするのがポイントです。

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1.楽しい小物撮影 2.魅力的に撮るセッティング
3.絞りと露出補正 4.ホワイトバランスとクリエイティブスタイル
5.ライティング
小物撮影のおすすめレンズ&アクセサリー
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