法人のお客様ラージセンサーカメラ 事例紹介 4K番組制作への積極的な取り組みの一環として

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4K番組制作への積極的な取り組みの一環として

株式会社 秋田ケーブルテレビ 様

XDCAMメモリーカムコーダーPXW-FS7Kを2式導入。秋田の魅力を全国に発信する番組制作でフル稼働中。

株式会社 秋田ケーブルテレビ(CNA)様は、2015年1月にXDCAMメモリーカムコーダー PXW-FS7Kを2式導入され、番組の4K/HD制作に本格稼働されています。

同社 メディアクリエイト部 部長 斉藤洋樹様、同部 メディアクリエイト課 主任 小林拓也様に4Kへの取り組み姿勢とともに、PXW-FS7K選定の決め手、運用状況と成果、今後の期待などを伺いました。

ケーブルテレビ局における4K放送の可能性に注目し、積極的な取り組みへ


斉藤洋樹様 メディアクリエイト部 部長

小林拓也様 メディアクリエイト部 メディアクリエイト課 主任

当社では、会社の基本方針として4Kによる番組制作、配信に積極的に取り組んでいます。背景には光ケーブルを使ったIP 4K放送があり、ケーブルテレビ局にとって4Kなどの次世代放送は大きな可能性を持っています。いずれ実用放送がスタートしたら、当社を含めて各地のコミュニティチャンネルにとって有力な4Kコンテンツ配信先となるだけでなく、自主制作番組の4K化にも拍車をかけることになると考えています。

4Kへの積極的な取り組みの一環として、2014年の日本ケーブルテレビ連盟による全国ふるさとコンテンツ配信プロジェクト「けーぶるにっぽん」の第5弾となる「美・JAPAN」にも参加しました。同シリーズ初の4K制作で地域の魅力を伝える企画で、当社は『未来の日本酒を担う「NEXT5」』という番組企画を提出し、採用12本のうちの1本として選ばれました。米どころ秋田の自然の美しさとともに、若手蔵元経営者5人が一つの蔵に集まって造る共同醸造酒が完成するまでの道のりと、自ら酒造りに取り組む姿勢や思いを描いて、酒どころ秋田の魅力を伝えることが企画の主旨となっています。

4Kカメラには、導入済みであったXDCAMメモリーカムコーダーPXW-Z100を使用して4K XAVCで撮影を開始しました。夏から秋にかけての秋田の自然や、米作りの風景などに4Kならではの高精細かつ臨場感に富んだ映像は威力を発揮してくれました。一方で、酒の仕込みや醸造を行う蔵の中での4K撮影では、高感度・低ノイズ、あるいは表現力が求められます。もともと4Kカメラのラインアップ拡充は不可欠と考えていましたので、これを契機として機種選定を行い、大判センサーならではの、高感度・高解像度と高い表現力を持ったPXW-FS7Kを2式導入して、蔵の中での撮影などで使用しました。

PXW-FS7K選定の決め手はコストパフォーマンスの高さ

今回PXW-FS7Kを選んだ最大の決め手は、4Kスーパー35mmセンサーならではの高精細な映像に加えて、暗部から明部まで捉えることのできる14stopの広いラチチュード、基準ISO感度 ISO2000の高感度などのハイスペックであることなどを含めたコストパフォーマンスに優れていることです。加えて、XAVC対応と白飛びや黒つぶれしやすいシーンでもディテールを引き出す編集が可能なS-Logや広色域のS-Gamut、そして機動性に富んだ撮影を可能にするデザイン・機能なども魅力でした。

今回の「美・Japan」シリーズの撮影では、PXW-FS7Kを初めて使用するということもあり、こうした特長・特性をフルに活用しているわけではありません。ガンマ設定を含めて基本的にスタンダードのままで運用したため、狭いスペースで本格的な照明が難しい蔵の中での撮影でしたので、三脚に設置して撮影を行いました。そうした中でもメリットを実感した点はいくつかありました。たとえば4K撮影における最大の難点と言われるフォーカス合わせがストレスなくできたことです。QHD解像度のビューファインダーや拡大フォーカスが威力を発揮してくれたと思います。操作性についても、ボタンの配置などが従来のソニー製カメラを踏襲しているので違和感がありませんでした。

編集は社内で、中間コーデックなしでノンリニア編集機EDIUSに取り込んで行いましたが、ペイント機能を使って色を調整したり、暗部を多少持ち上げても画が破綻するといったこともなく、ラチチュードの広さを実感しました。今回の作品は、26分の番組として次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)の4K試験放送「Channel 4k」で4K放送されるだけでなく、2015年3月から当社を含む全国のケーブルテレビ局でHD放送されます。HDにダウンコンバートした状態でも4K撮影の魅力は伝わると考えており、秋田の魅力を全国の人に知ってもらう一助になればと期待しています。

『未来の日本酒を担う「NEXT5」』では照明条件が十分ではない酒蔵の撮影でFS7の高感度特性が活かされた

秋田の見どころをテーマとした4K番組制作などにフル稼動中

「美・JAPAN」シリーズでの運用を経て、2015年春からPXW-FS7Kの本格運用を開始しました。代表的なものが、4月から毎月1本「秋田の見どころ」をテーマとした29分の4K番組です。大曲の花火大会やユネスコ世界自然遺産に登録された白神山地、各地のお祭りなどを紹介する番組です。8月には東北三大祭りの一つで国の重要無形民俗文化財にも指定されている秋田竿燈祭りの撮影も行う予定です。試験的にS-Log撮影を行うなど運用を通して検証を行いながら、ノウハウを蓄積していきたいと考えています。もちろんHD制作でも活用しており、クロマキー合成をよりきれいに抜くためにあえて4K撮影するといった運用にも使用しています。

また、2015年の「けーぶるにっぽん」シリーズの第6弾のテーマが「技・JAPAN」に決まり、やはり4K制作が条件となっています。当社も昨年に引き続き番組企画を提出しています。正式には2015年10月に発表される予定です。今回は「ニッポン画」をテーマに、秋田に馴染みの絵画とその技を伝える番組にしたいと考えています。番組企画が選ばれたら、PXW-FS7の魅力をフルに発揮できるようにしたいと思っています。番組の中でどこまで生かせるかは分かりませんが、ボケ足のきれいさなど大判センサーならではの特性を有効に活用できたらと期待しています。

当社ではコミュニティチャンネルの4K化に向けた準備も着々と進めていく予定です。今回導入したPXW-FS7Kは、コストパフォーマンスに優れた4Kカメラとして高く評価していますが、多彩な番組制作では4Kカメラのラインアップ拡充は不可欠と考えています。今後はさらに製品ラインアップを拡大していただきたいと思っていますが、4K制作をリードするソニーだからこそ可能なのではと、大いに期待しています。

大判カメラでありながらショルダーカムコーダー感覚で撮影できる点はドキュメンタリー撮影における大きなメリット

株式会社 秋田ケーブルテレビ

1984年(昭和59年)設立、1997年(平成9年)に開局した秋田市を拠点とするケーブルテレビ局。2015年7月現在、約51,500の契約世帯にテレビ放送、インターネット、IP電話、そしてテレビをパソコンのように使えるスマートテレビなどを提供しています。開局以来、自主制作番組を提供するコミュニティチャンネルにも注力され、秋田の地域情報発信基地として地元の方々に親しまれています。さらに次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)の賛助会員である日本ケーブルテレビ連盟の一員として4Kコンテンツ制作・配信にも積極的に取り組んでおり、けーぶるにっぽん「美・JAPAN」・「技・JAPAN」での4K番組制作、4K番組を積極的に制作、配信していく計画です。

http://www.cna.ne.jp/

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