本機は、カメラシステムと光ファイバーケーブル1本で接続でき、カメラヘッドへの給電に対応します。「SMPTE ST 2110」による映像・音声信号、IPタリー(TSL UMD Protocol-V5.00)、IPインターカム(AES67)の双方向伝送、PTP同期(SMPTE ST 2059)、AMWA NMOS(IS-04/05)に標準で対応しており、IP Liveプロダクションシステムで活用できます。
UHB伝送に対応したマルチフォーマットカメラシステム『HDC-5000 / 5500』との接続に加えて、『HDC-3500 / 3100 / 2500』などのHDカメラシステムとも、伝送方式を切り替えて接続が可能です(*)。カメラ光複合ケーブル経由でのカメラへの給電、ならびにSMPTE ST 2110のビデオ・オーディオ信号の送受信、IPタリー(TSL UMD Protocol-V5.00)、IPインターカムに標準対応しているため、カメラと本機を制作現場へ持ち込むことで、SMPTE ST 2110ベースのIP Liveリモートプロダクションが可能となります。
* 将来バージョンアップ対応予定
以下の2つのモードで運用することが可能です。
■ダイレクトモード(*):
『HDCE-TX50』とカメラを接続して使用するモード。局内IPシステムとの接続に適しています。
* ダイレクトモードを使用する場合は、別途、有償のソフトウェアライセンス『HZCE-DIR50』が必要
■ペアモード:
カメラ側に『HDCE-TX50』、CCU側に『HDCE-RX50』を接続し、TXとRX双方のユニットを対向で使用するモード。カメラ・CCU間をIPで延長することができ、SDIや従来のインターフェースが混在した環境でも、局内システムをIP化することなくリモートプロダクション運用に取り組むことができるため、既設のベースバンドスタジオシステムとの接続に適しています。
HDC-5000シリーズのカメラと接続することで、4K信号とHD信号の送受信に標準対応します。また、HFRソフトウェア『HZC-HFR50』がインストールされたカメラを使用することで、IP伝送時にHDで最大6倍速のハイフレームレート信号の伝送も可能です。マルチポートAVストレージユニット『PWS-4500』などの、SMPTE ST 2110に対応したビデオサーバーと組み合わせて使用することで、スロー演出を実現できます。
高さ3U・EIA規格のラックに3台収まる小型軽量サイズで、撮影現場へ持ち込む機材重量の軽減、省スペース化に貢献します。
本機をネットワーク接続し、同一セグメントのPCからWebブラウザー経由でアクセスすることで、機器本体の設定、光レベル監視、ログの取得、IP Liveプロダクションで必要なアドレス設定を行うことができます。
システムが接続されていない状態で、現場でのモニタリングやシステム調整に必要な各種入出力端子(SDI・RCP端子など)を搭載しています。
■HZCE-DIR50
・ダイレクトモードで運用するために必要なオプションソフトウェア
■HZCE-CNFG50
・Ember+プロトコルに対応するためのコンフィグコントロールソフトウェア