商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α作品撮りで実感した“α”のアドバンテージ 映像ディレクター 岡川太郎

SPECIAL INTERVIEW 映像ディレクター 岡川太郎「Emotion Pictures Ⅱ」

「イメージの羅列。デジタル一眼動画で新しい作品のスタイルが拓(ひら)けた」

NEX-7での映像作品に続いて、“α”による作品づくりに臨んだ岡川太郎氏。後編集にほとんど頼らず、カメラの性能や機能を直接作品に生かす方法で撮影に挑んだ。

“α”の画(え)作り

「Emotion Pictures II」はモノクロを基調としている。岡川氏は、ピクチャーエフェクトやクリエイティブスタイルなど、「画(え)作り」の機能にも興味をみせる。

いろいろついていて、使いようによって面白いですね。コントラストが強いエフェクトだと、打ちっぱなしのコンクリートの壁に強い存在感が出て、カッコよくなった。もともとソニーのハンディカムTRV900などでよく白黒を撮っていたのでなじみ深いですね。あのころはDV(デジタルビデオ)(※2)なので、撮ってから白黒にすると、もう一回レンダリングが掛かっちゃうので最初から白黒で撮った。ソニーのカメラには個人的に白黒でシャープなイメージがあります。白黒は作品作りでとても有効なので、さらに掘り下げて使っていきたいですね。

※2 テープからデジタル記録すること

前作(「Emotion Pictures」)から、60P撮影によるスローモーション映像を用いている。

全編とも基本的に24P(※3)で撮影していますが、スロー再生のために60P(※4)を使いました。60Pで撮影してスローに使うというのは意外と知らない人も多いですよね。ビデオ映像を撮る仕事をしている友人も知らなかった。最近はあらゆる映像で、スローモーション表現が使われます。とても印象が強いので、効果的に使うといいですね。

※3※4 フレームレート。従来のテレビ放送は30fpsだが、60Pは60fps記録となるため動きがなめらか。30fpsで再生するとスロー再生になる。24Pはよく映画で使用される

α99では映像だけでなく、音にもこだわった設計がされている。どう活用されたのだろうか。

今回はミュージシャンが被写体ですが、音声もカメラ本体のマイクで録っています。やっぱりソニーのカメラ、音がいいですよね!レベル・コントロール(※5)がついているので便利だし、外部マイクを使わなくても十分な音声が録れている。カメラさえあれば、音響さんがいなくても小規模で完結する。
拡張性はあるに越したことはないけれど、デジタル一眼ならば小規模システムでの撮影に魅力を感じますね。ブツ撮りの「仕事」であればフォローフォーカスなども必要になりますが、デジタル一眼での動画撮影の醍醐味はそういうことではないとも思います。

※5 32段階のレベル調節が可能な録音レベルコントロール機能を搭載し、最適なレベルで音声を録音できます。

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