商品情報・ストア Feature Hi-Res 10 songs vol.1 [後編] : ハイレゾ10曲
 

Hi-Res 10 songsvol.1 : 平田立朗
[後編]
_レコードショップ「CITY COUNTRY CITY」店長

ハイレゾで、聴きたかった10曲

下北沢のレコードショップ「CITY COUNTRY CITY」店長、
平田立朗さんによる「ハイレゾで、聴きたかった10曲」。
高解像度なハイレゾ音源を、ヘッドホンでじっくり聴いてみると、
馴染み深い曲にも、思いがけない発見がありました。
後編も引き続き、平田さんにとって思い入れ深い
大好きな曲ばかりを、ハイレゾで聴いていきます。

「ひとりで音に向き合う。
ハイレゾは、そういう楽しみも大きい」

06/10

The Beach Boys
「God Only Knows (Mono)」

from 『Pet Sounds(Mono)』

これはまさしく超名盤。ブライアン・ウィルソンの鬼才ぶりが、いかんなく発揮されていると思います。シンプルに聴こえるけれど、とても重層的で深みがある。このヘッドホンで聴くと、音の細かいところまで浮き彫りになってくる印象でした。モノラル盤ならではの一体となった音は、ハイレゾで聴いてもやっぱり迫力がある。ずっしりと音に厚みがあって、モノラル盤の魅力が存分に感じられました。 レコード好きな人の中にも、最終的にはモノラル盤に行き着くという人が結構いますね。

07/10

Steve Reich
「Electric Counterpoint : I. Fast」

from 『Radio Rewrite』

パット・メセニーの演奏で知られる曲ですが、このアルバムではレディオヘッドのメンバーであるジョニー・グリーンウッドがギターを弾いています。ミニマル・ミュージックならではの催眠的な気持ちよさが、より助長されているようで、聴いているうちにどんどん深みにはまっていく印象。音の波動の中を漂っているような感覚で、ハイレゾの音質にはものすごく合っている気がします。

08/10

D'Angelo
「Brown Sugar」

from 『Brown Sugar』

ディアンジェロは、このアルバムがリリースされて5年くらい経ってから聴き始めました。それまではロックばかり聴いていたので、自分ももう少し大人になってからというか(笑)。この一曲を聴いただけでも、才能に圧倒されますね。とくにハイレゾでは、ベースラインとドラムの分離や重なりが、とても気持ちいい。ヘッドホンで聴くとその快感が際立って、まるで耳が喜んでいるように感じられました。

09/10

Sly & The Family Stone
「Dance to the Music (Live [Show 2])」

from 『Live at the Fillmore East October 4th & 5th 1968』

このライブ盤はとくに音質がよかった。野太いベースをはじめとして、暴れるような演奏がダイレクトに聴こえてきて、めちゃくちゃカッコいいですね。それに、観客の熱気と混然となったアンビエンスもすごい。当時の時代感をはらんだライブ会場の空気まで、鮮やかに再現されている気がしました。こういうライブ盤こそ、ハイレゾで聴いてみる楽しさがあると思います。

「余計なものが混じらず、
エネルギーが近くに感じられるよう」

10/10

サニーデイ・サービス
「桜 super love」

from 『DANCE TO YOU』

曽我部(恵一)さんのこのアルバムは大好きで、これまでに何度も聴いているだけに、違いがよくわかりました。人柄というか、優しさというか、本人のもっている人間味がとてもよく表れている。ハイレゾの音源からは、そんな印象を受けます。個人的なつきあいも長く、アルバムができるまでの苦労も知っているからこそ、新たに発見できた深みや新鮮さに、ジワっとくるものがありました。

取材を終えて。ヘッドホンを通して聴いたハイレゾの音は、「聴き続けていても疲れない」。それは毎日欠かさず音楽に触れている平田さんにとって、うれしい驚きだったそう。繊細なニュアンスが再現されているからこそ、心地いい。その曲が録音された環境や瞬間のイメージも広がり、ミュージシャンの息づかいや人間味のようなものまで、生き生きと伝わってくる。大好きな一曲を聴き直してみることで、そうした発見ができたら楽しいですね。(Hi-Res 10 songs編集部)

前編はこちらからご覧いただけます。

取材時にはハイレゾ対応のウォークマン「NW-A35」、ヘッドホン「MDR-1000X」で試聴しました。
本製品は生産を完了しました。同じシリーズの最新モデルはこちら

ウォークマン「NW-A45」についてはこちら
ヘッドホン「WH-1000XM2」についてはこちら

音楽配信サイト「mora」で配信されている曲の中から選曲をしています。

ハイレゾで聴く場合は「mora」で購入する必要があります。

本ページに掲載している情報は2017年3月1日現在の情報であり、予告なく変更される場合がございます。

PROFILE

平田立朗(ひらた たつろう) 2006年、ミュージシャン・曽我部恵一さんとともに、下北沢に「CITY COUNTRY CITY」をオープン。レコードショップであり、カフェバーでもある同店の店長を務める。レコードのバイイングは、主にアメリカ・シカゴ。その他にDJや選曲など、音楽に関連した活動を続けている。

CITY COUNTRY CITY
http://city-country-city.com/

Edit by EATer / Photography by Kiyotaka Hatanaka(UM) / Design by BROWN:DESIGN

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