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α7シリーズとFEレンズが
切り開く新しい映像制作の世界
〜動画撮影におけるSEL1635Z、SEL2470Z、SEL70200Gの実力〜

映像作家
江夏 由洋(株式会社マリモレコーズ)

α Universe editorial team

映像業界に長く身を置き、CM/PVを中心にクリエイティブな映像作品を撮影してきた江夏由洋氏。その作品はもちろんのこと、時代の先端を走る革新的なワークフローも注目を集めている。映像制作の現場で“デジタル一眼カメラ”を使う意味とは? FEレンズの魅力とともに語っていただいた。

江夏由洋/映像作家
1998年東京放送(TBS)に入社後、スポーツ局のディレクターとしてドキュメンタリー番組を中心に数多くの中継に携わる。2008年、兄・正晃氏とともに株式会社マリモレコーズを設立し、独立。企画・撮影から編集・配信まで映像制作をトータルに行っている。

家電量販店に並ぶカメラで動画が撮れる。
それは常識を覆すゲームチェンジャーだった

――江夏さんは、ハイスペックないわゆる業務用の映像カメラからデジタル一眼レフカメラ、ミラーレスまで様々なカメラでムービーを撮影してきたと思います。ソニーのカメラとの出合いに何かきっかけはあったんですか。 もともと動画は、ハンディカムサイズのカメラで撮る。それが“映像”だったんですね。僕も大判のプロ用機材を使っていて映像のすごさは感じていましたが、なかなか手軽には撮影できなかった。ところが2008年にデジタル一眼レフカメラで動画が撮れるようになって、世の中が変わった。動画業界ではこれはゲームチェンジャーといわれるくらい劇的な変化だったんです。僕はその時からずっとデジタル一眼レフカメラを使って動画を撮る、デジタルシネマを覚えていきました。そして今、次のフェーズがきた。従来のカムコーダーからデジタル一眼レフカメラになり、ミラーレスのデジタル一眼カメラへ。α7シリーズはミラーレス世代を象徴しているカメラだと思っています。そこにα7R II、写真機として極めて高い性能を持ちながら、動画で4K内部収録ができるミラーレスが出た。もうすぐに買いましたね(笑)。新しい扉を開けたのがα7R IIじゃないかなと思います。

――撮影では、ソニーのカムコーダーFS7(PXW-FS7)も使われていますが、α7R IIを使うことのメリットや魅力はどこにあるのでしょうか。 基本的に、大判センサーのカムコーダーは動画専用に作られているので音がきちっと撮れる、露出も揃えられると使いやすく作られていると思います。でも、αに対して僕が魅力に感じていることは「キレイに、ちゃんと撮る」ということ以外に、まず「気軽に撮れる」点です。フットワーク軽く撮影ができるのに、フルサイズで、ミラーレスで、4Kが撮れる。もうそれだけでαを動画撮影機として使う価値があります。僕がやりたかった、すぐ取り出してすぐ撮影開始、という手軽な撮影方法が実現できるんですからね。

何を撮影したいか、何が必要か見極めて
ボディを選ぶ

――α7R II、α7S IIを、撮影シーンで使い分けはされていますか。 基本的なものはα7R IIで撮っています。その理由はSuper 35mm相当に切り替えられること。4K時にもフルサイズとSuper 35mmを選んで撮影ができる、これはすごく有効に使えます。焦点距離が1.5倍くらいになるので、例えば24-70mmレンズを着けた場合、望遠側は100mm近い焦点距離に生まれ変わるんですよ。 フルサイズとSuper35mmを切り替えることで、レンズの焦点域を24-105mmくらいで使えることは非常に便利です。それから実は、Super 35mm相当に切り替えると、メタボーンズ社のSpeed Booster(スピードブースター)が使えるんです。レンズが1段明るくなるのでF4のレンズがF2.8として使える。僕の感覚としては、α7R IIがα7S IIよりも、さらに暗さに強いカメラになるんです。例えば、星空の下、本当に撮れるの?っていう暗闇のなかでも、α7R IIにSpeed Booster+単焦点レンズ、F1.0〜1.2というレンズ構成で三脚を着けて撮影できました。さすがにその時のカメラマンが「ものすごくフォーカス難しいです」と言ってましたが(笑)、しっかり撮れていました。こんな風にα7R IIはよく使っています。

――ではα7S IIはどんな撮影のときに使っていますか 今、映像業界ではHDR(ハイダイナミックレンジ)が流行っているんですね。α7S IIは、S-Gamut3.Cineという色域のS-Log3が撮れるんですよ(α7R IIはS-Log2)。HDRのパイプラインを引こうとすると色域はS-Gamut3.Cine、ガンマはS-Log3で撮っておいた方がHDRのワークフローにかけやすい。もちろんS-Log2でもHDRはできるんですけど、他のカメラで撮影した映像と色域とガンマを揃えようとするとα7S IIのほうが寄り添う。だからHDR前提の時にはα7S IIを使っています。 全部入りのボディはないので(笑)何を優先するかで選択しています。Super 35mm相当に切り替えるならα7R II、Logで撮るならα7S IIです。α7S IIはLogで撮っていてもITU709(800%)ガンマに変換し、液晶モニターでLUTを当てた画で表示できます。更に感度が高いので、暗闇でもちゃんと撮れます。α7R II、α7S IIは両方とも動画のための機能が付いていますから、クイックに撮影できる点ではどちらも凄いですよね。 ただα7S IIは4K撮影時はフルサイズ固定なので、レンズを上手に使う必要があるかなと思います。

一回しかないシーンを逃さず撮るために
求めるレンズ。
必要なのはズームで寄った時にF値が変わらないこと

――江夏さんがレンズ選びでポイントにしていることは何ですか。 手軽に撮影ができる、という中に「自分が動かなくても画角が変えられる」ということが 含まれます。そういった意味で、僕はズームレンズを選んでいます。 昔はね、ズームレンズは単焦点に比べて落ちるというか「こだわる時にはやっぱり単焦点で撮ろう」みたいな流れがあったんですよ。でも単焦点レンズだと自分が動かなきゃならない、あるいは被写体を動かさなきゃならないわけです。一回しか撮影チャンスがないようなとき、キチッと撮りたいときにそうは言っていられない。だから僕はズームレンズ。 それで、そういったときに重要になってくるのが、引いたときでも寄ったときでもF値が変わらないこと。F1.4とかF1.8とかF4とか、速い明るいレンズが求められる中で、今まではズームレンズって引きではF4だったけど、寄るとF5.6に変わるとか、そういったものが多かったじゃないですか。でもズームレンズで単焦点のようにキレイに撮影できて、F値が変わらないレンズがある。寄っても絞り値が変化しないのでちゃんと同じ明るさでズームができるし、そのズーム(している途中の)動画も使える。あんまり動画でズームを使う人はいませんけど(笑)。やっぱりレコーディングしながらズームできるのはいいですよ。そうやって考えていくと、僕がFEレンズを選択したのは自然なことでした。

――今、主に使っているレンズを教えてください。 いわゆる小三元といわれる、16-35mm、24-70mm、70-200mm。FE、フルサイズ専用のスタンダードな3本を使っています。この3本でほとんどの撮影を網羅できています。
まず24-70mm(Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS)。これは絶対みんなそうだと思うんですけど、フルサイズで35mm換算しなくていいから便利ですよね(笑)。それから本当に広いワイドとバストショットくらいのプロフィールまで撮れる、というのは非常に使い勝手がいいです。通常、デジタル一眼レフライクの24-70mmレンズってかなり大きいんですけど、これは小さい。これでフルサイズというのはEマウントの良さですね。 それで24-70mmを使っていると、だんだん物足りなくなってきて(笑)。もうちょっと寄りが欲しくて70-200mmを買いました(FE 70-200mm F4 G OSS)。個人的に、一番好きな画角が135mmなんですけどね。このレンズの135mmがかっこよくて。ちょうど2mくらい離れた被写体をそれで撮ると、いい感じの顔が撮れるんですよ。 それから16-35mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)を追加しました。16-35mmは当然ワイドが欲しい時用です。景色を撮りたいときに、手持ちでもブレないサイズはいいですね。 撮影している中で、被写体が予定調和の中にいない時ってあるじゃないですか。事象として何がおきるかわからない時は、ズームが必要な場面がどうしても録画中に出てきます。すごくいいことを言っているときにズームで撮るしかなくて、でもそこがそのまま使える、みたいな。それだけF値が変わらないレンズの力っていうのはポストプロダクションとしてメリットはあります。あと個人的にF4がいいっていうのもある。F2.8もいいんですよ、F2.8レンズならF4で撮ればいいだけなんですが(笑)。明るさを確保できないというデメリットは確かにあります。F2.8からF4は1段違いますから、すごい光量の差になってきます。でもよっぽどの暗い環境で撮りたいということがない限り、普通に撮影するシーンではF4以上開けることはないです。特に70-200mmだと、焦点距離が長くなって、被写界深度がどんどん浅くなってくるので、逆にボケボケになっちゃうから、F4がいいというのもありますよ。

シネマ用レンズと比べても遜色ない
画質をもったレンズ。
ニュートラルに撮れる分、編集しやすい

――いわゆるシネマ用レンズと比べて、画質や使い勝手はいかがですか。率直な意見を聞かせてください。 まずね、画質は3本とも文句がつけようがないほどきれいです。どれも素晴らしい。シネライクに撮れる、つまりボケ味が豊かな画が撮れます。それからフリンジが少ない。具体的に言うと、今まで使っていたレンズには、パープルフリンジとか、グリーンの色づきが多い印象だった。レンズなので全くでないとは言えませんが、今まで使っていたレンズと比べると少ないと思います。しかも、ゴーストは全然出ませんね。
それから、単焦点のシネマ用レンズ群はどのレンズで撮影しても色味が同じように設計されているんですが、それと同じように3本のレンズは色味が似ている印象です。だから、1本のレンズで撮ったような映像を作りやすいです。いい意味ですごくニュートラルですね。 このレンズで撮っておけば、いかようにもなります。

――操作性などはどうでしょうか。 AFは速いです。顔検出にはまったときは特にいいですね。ただ、マニュアルフォーカスリングは小さな回転角度で焦点距離のフォーカシングを網羅しちゃうんですよ。そうするとちょっと触っただけで、特に開放のときにフォーカシングがズレやすいので、そこは慣れというか。シネマレンズは回転角度が大体200度なのですが、それくらいあるとフォーカシングがぐっと楽になりますね。スチールモードとシネマモード、みたいにストローク量が変えられるようにならないかなと思ってます。

システム全体も小型化できる。
首から下げて移動できる撮影スタイルを実現するのはαでしかできない

――α7シリーズとソニーのEマウントレンズを使うことで、映像制作をしている中で変化したことは? タイムラプスを良く使うようになりましたね。αのタイムラプス、すごくいいですよ。サイレントシャッターを使えば、音しないですからね。これを一眼レフでやると、バシャ、バシャ、バシャ!ってうるさかったんだけど、これは無音。最高! もう何枚とったか。それを動画にして、実際にO.Aでも使っていますよ。
あと、やっぱり筐体が小さいということは単純にいいですよ。三脚とかスライダーに乗せるときにカメラが小さいから、特機や周辺機器などのシステムも小さくなって、ロケの移動や撮影中の移動もラクになりましたよね。僕はα7R IIにVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSをつけて、ストラップで首から下げて移動します。それでガーッといって、すぐに録画。とくにドキュメンタリーのときに重宝します。そんなのはαにしかできない撮影スタイルだと思いますね。

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