広がるαプロフェッショナルフォトグラファー

α Photographer’s Voice

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Phtographer さいとうおり
Photographer

さいとう おり

「α7は小さくてもしっかり結果を
出してくれるカメラだと思います」

さいとうおり

東京女子フォトレッスンサロン『ラ・フォト自由が丘』主宰。webディレクターの傍ら2013年1月よりラ・フォトスタート。

公式ブログ

これまでのフルサイズ一眼は重く
かなり大変でした

写真左:α7 II + FE 90mm F2.8 Macro G OSS 1/50 F3.5 ISO1000

私は今の仕事をする前はWebディレクターの仕事をしていました。Webコンテンツを制作する中で、写真の素材が必要な局面が多々あり、一眼カメラを購入したのがはじまりでした。Webディレクターのお仕事の傍ら写真を撮っていくうちにカメラマンとしてのお仕事をもらうことが多くなり、本格的にカメラマンとしてお仕事をしていくために、ブライダル業界で修業をしました。ブライダル撮影をしているときはフルサイズの一眼レフ機を2台持ちで1レンズ、1ボディ体制で使っていましたが、式場や披露宴会場を2台のフルサイズ機を持って走り回っていたので、肩と腰が痛くて辛かったです。さらにフラッシュや交換レンズも持っているので、かなり大変だったのを覚えています。その後、料理教室とメーカーのタイアップ取材にカメラマンとしてのお仕事をいただいた際に、そこの生徒さんから撮り方を聞かれ、教えているうちに複数の生徒さんから本格的にカメラを習いたいという要望をいただき、月1くらいで教えるようになりました。そこから口コミで受講したいという人が増え、回数もどんどん増えて行きました。そこで2013年1月に写真教室をスタートさせ、お仕事もカメラ講師のお仕事に一本化しました。レッスンのメインは物撮りとスナップで、20代から70代までの写真に興味のある幅広い年齢の女性にお越しいただいてます。今では一ヶ月の半分ほど、午前と午後の2部構成で写真教室を開催しております。

α7はボディだけでなくレンズも小さくて
描写も非常に満足しています

α7 II + FE 90mm F2.8 Macro G OSS 1/50 F3.5 ISO1000

カメラマンとしていろいろ商品の宣材写真の撮影などのお仕事をいただけるようになった時にはフルサイズの一眼レフカメラとミラーレスカメラの2台体制でお仕事をしていました。しかし、当時のミラーレスカメラはイメージセンサーが大きいものではなかったので、拡大するとかなりジャギーが出てしまい、正直厳しかったです。それでも機動力の面でフルサイズの一眼レフカメラは難があったので、状況に応じてフルサイズ機と当時使っていたミラーレス機を使い分けていました。そんな時にα7が発売され、ミラーレス機の代替として購入しました。最初は半信半疑で使っていましたが、フルサイズセンサーとツァイスレンズによって生み出される画質は文句なしでした。EVF(電子ビューファインダー)もとても見やすくて気に入りました。これまでもミラーレス機を使っていたので、EVFが使いにくいということはありませんでしたが、α7のファインダーは映り込みが少なく、たいへんキレイで初めて見た時に驚いたのを覚えています。α7購入後に、久しぶりに光学ファインダーのカメラも持って撮影に出た時に露出のインジケーターを見落としていて大失敗したことがありました。慣れてしまうとEVFじゃないとだめですね。α7購入後もしばらくは一眼レフカメラとα7を2台使い分けていましたが、間もなくα7をメイン機として使うようになり、α7 IIが発売された時に使用するカメラをα7 IIに一本化しました。小さい、軽いということはもちろんですが、撮れる写真にたいへん満足できたので、メイン機として充分役割を果たしてくれています。α7は小さくてもしっかり結果を出してくれるカメラだと思います。

また、このボディでフルサイズを持ち出せるのは非常に助かります。撮りたいと思ったものをすぐにパッと撮れて、それが作品になるのは大きなメリットだと思います。さらにそのボディに5軸手ブレ補正が搭載されることによって、より手持ち撮影がしやすくなりました。先日、たまたま寄ったミッドタウンのイルミネーションも手持ちで充分撮れました。スタジオで女の子を撮る時もあるのですが、小型だと威圧感がないので、コミュニケーションが取りやすいですね。緊張したモデルさんは顔が強張るのですが、小型のα7だと自然にコミュニケーションしながら撮れます。

α7 II + FE 90mm F2.8 Macro G OSS 1/20 F10.0 ISO250

α7のもう1つの大きな魅力はレンズですね。私はレンズに対しては色のりの豊かさやヌケの良さを求めますが、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAは素晴らしいですね。レッスンでは基本的にこのレンズをメインに使っています。とても高解像なレンズなので、トリミングをして使うこともあります。ボディだけでなく、レンズもこれだけ小さくて、描写も非常に良いことにたいへん満足しています。あとよく使うのがFE 90mm F2.8 Macro G OSS。先日、黒背景にセッティングした室内でフルーツを中心とした作品を撮っていたのですが、繊細なグラデーションを丁寧に滑らかに再現してくれる事に驚きました。 F22まで絞っても野暮ったくなく抜けのある解像度にも感動です。

α7と出会って、カメラが小さく気軽に持ち運べるようになることで、撮影の機会が増えました。それに伴っていい写真も増えました。これからもこのカメラでたくさんの写真を撮り、写真の楽しさをみなさんにお伝えしたいと思います。