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高級感あふれるこだわりのデザイン。
フローティング・デザイン
BDZ-S77のデザインモチーフは、フローティング。ふわりとそこに浮いているような存在感を目指しました。外装は、フロント部と天板にアルミ材を使用。厚さ3mmのヘアライン加工のアルミパネルを採用し、重厚な高級感を演出しています。サイドパネルは、アルミと同系色の高輝度塗装を行ったBMC材を採用。外装部全体がシームレスにつながって見えるようにしています。また、天面もサイドパネルも、取り付け用のビスを次に装着する部材で覆っていくような組み上げを行い、正面からだけでなく側面から見てもビスが見えない構造としています。

ドア内部までも美しい仕上げ
ドアを開けたままで録画や再生を行っても高級感を損なわないよう、内部も美しい仕上げにこだわっています。地色の濃紺は、見る角度によって微妙に色が変わる偏光パール塗装を施しました。また、4方向キーと再生系キーの周囲にはインジウムを蒸着し、キラリと光る美しい仕上げとしています。

一体成形、多層蒸着仕上げのディスプレイ
動作状態を知らせるディスプレイ部。重量感のある「塊(かたまり)」と、そこに浮かび上がる表示管のイメージを表現するため、つなぎ目の出ない一体成形で生成しています。素材はアクリルを使用。こうしたパーツは、一般には板材を接合して作るケースが多いのですが、接合ではどうしてもつなぎ目が出てしまいます。BDZ-S77では接合方式を避け、一体成形にこだわりました。こうして作り出した、フロント部厚6mm、天面部厚2mmのパーツに鉱物系素材を多層蒸着。保護層を兼ねた撥水層を加えて、計約3μmの蒸着加工を行い、深みのあるブルーを表現しています。

タッチセンサー式キーを採用
本体前面の、電源、オープン/クローズ、ドアアップ/ダウンの3キーに、軽く触れて操作する静電容量感知式のタッチセンサーキーを採用しました(写真29)。人の静電容量は1日の中でも変化するため、様ざまな条件(服装、温度など)を変えて測定を行った上で感度を設定。動作確認はビープ音がサポートします。センサーは、ポリカーボネート樹脂をABS樹脂でサンドイッチして、導体のクロムをメッキしたもの。上のメッキ層だけがセンサー回路へつながっています(図36)。こうしたサンドイッチ構造を採っているのは、ディスクの着脱や、ドア内のスイッチ操作でセンサー下部に触れてしまっても誤動作しないようにするためです。

写真29.触れるだけのタッチセンサー式キー

図36.タッチ式センサー断面図


ジョイスティック装備の高機能リモコン
ジョイスティックと主要操作キーを中央部の、握った状態で親指の届く範囲に集中配置することで、手元をあまり見なくても操作できるように配慮。さらに、機能ごとにゾーニング(区分け)も行い、多岐にわたる操作を迷わず行えるようにしています(写真31)。蓋を閉めた状態の表面塗装には、クリア塗装を施し、美しい輝きを持つように仕上げました。また、多ボタンのリモコンでは、蓋の開閉により機能を切り換え、実際には同じスイッチを兼用する設計も多く用いられますが、このリモコンでは、それぞれのボタンに専用のスイッチを配置。操作の際、蓋を何度も開け閉めする煩わしさをなくしています。なお裏面には、上蓋を開けやすくするプッシュボタンも設けています。
写真21.機能ごとにゾーニングも行った付属リモコン

美しく開きディスクを迎えるリンクモーションドア
ドアオープンボタンを押すと、リンクモーションドアが滑るように下がりつつせり出します。BDZ-S77との対話はこのようなオープニングで幕を開けます。このドアオープン機構には、不等辺四節リンク(クランクレバー)メカニズムを用いて駆動部をコンパクトに設計、美しい軌跡を描くように調整されています(図34、写真35)。ドアの開閉も、閉から開までのドアの位置を3つのセンサーを使って検知(写真28)。 閉→開→閉の往復を10区間に区切り、区間ごとに適切なスピードとなるようモーターをコントロールしています。モーターからの駆動力の伝達には、ゴムベルト、ゴムクッション、そして柔らかなナイロンギアを使用し、静音性にも配慮。高級感のある動作を実現しています。閉→開の時間は約3秒に調整。動きのゴージャスさを表現しつつ、ディスクを早く装着したいという心理に応えます。開→閉の時間は約3.5秒間に設定。ディスクを装着し終えた後ですので、動作にもゆとりを持たせました。また、フローティングコンセプトを実現するためにドアを開けた状態でも、ビスやガイド溝などは見えなくしてあります。

写真28.ドア位置センサー基板

図34.不等辺四節リンク構造

写真35.リンクモーションドアの内部構造



胸部に直結したサイドパネルにBMC材を使用
BDZ-S77は、サイドパネルに直結して脚部が設置されています。このサイドパネルの素材には、高精度な加工が行えるとともに、適度な振動減衰特性を併せ持つBMC(Bulk Molding Compound)材を使用。不飽和ポリエステルに大理石の主成分である炭酸カルシウムを加え、グラスファイバーで強化した素材で、十分な強度と仕上がりの美しさを確保すると同時に外部からの振動を内部に伝えにくくしています。

彫刻加工のブルーレイディスクロゴ
フロントパネルに刻まれたブルーレイディスクのロゴ。これは、パネル1枚1枚を約0.3mmの深さにマシニングセンターと呼ばれるNCフライス盤で彫刻加工して作り出したものです(写真30)。通常、こういった加工は、プレスといって、「型」を圧力をかけて押しつけて行うことが多いのですが、プレスと彫刻では、仕上がりの精細さが違ってきます。もちろん彫刻の方がシャープ。そこで、時間のかかる彫刻をあえて採用しました。0.3mmほどの深さになると、指にも引っかかりを感じますので、とがった部分のエッジは、きれいに処理して指にも優しくしています。

写真30.彫刻加工のブルーレイディスクロゴマーク



熱流体解析により効率よく内部の熱を放熱
BDZ-S77は、熱設計にもこだわりました。より効率的に放熱するため、静粛性にも配慮しながら、ファンや外気取り入れ口の位置、内部パーツの配置を選定。様ざまに配置を変えた模型を3次元CAD(キャド)で製作し、入念なシミュレーションを行いました。その結果、低騒音で十分な放熱を実現しています。

 


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