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高音質パーツの厳選採用など信頼性を重視した設計。
音楽信号をピュアに伝送するオーディオ部専用独立基板
BDZ-S77は、よりリアルなサウンドでハイビジョン映像をお楽しみいただくための音づくりを追求しました。他の回路から分離した専用独立基板で構成されたオーディオ部は、高周波回路やデジタル回路が多用される映像系からの干渉やノイズの混入を防ぐため、他の回路から分離した専用独立基板で構成しました(写真12)。アナログオーディオ部は、ゆとりある回路レイアウトで配置し、左右対称を基本にチャンネル間の干渉を徹底的に排除。スムージング処理されたパターニング、不要な静電容量が発生しにくいレジスト処理を行い、音楽信号をはじめとしたサウンドをピュアに伝送。銅箔の厚さも通常の倍にあたる70μmとし、低インピーダンス化をはかっています。デジタルオーディオ部は、最短距離のデータ伝送、ノイズ低減を目指し、部品の表面実装を多用。メイン回路に低インピーダンスの機能性高分子コンデンサーやリード端子に無酸素銅(OFC)を用いたOSコンデンサー(有機半導体コンデンサー)を採用(写真16.(1))。デジタル部のノイズを根底から見直しクリアーでしなやかな、伸びのある音質を実現しました。

写真12.独立オーディオ専用基板



クリーンな電源供給を実現する、Rコアトランスを核としたオーディオ専用電源回路
豊かな低域の再現力、ひずみ感のない音質を得るには、電源部のクオリティが重要なポイントになります。そこでBDZ-S77には、Rコアトランスを核としたオーディオ部専用の強力な電源回路を搭載。Rコアトランスは、断面が円形で切れ目のないドーナツ状のコアを採用したトランスで、磁束漏れと振動がきわめて少ないことが特長です(写真14)。これにより、電源部で発生するひずみやオーディオ回路への磁気的な影響が大幅に減少します。整流用のダイオードには、オーディオ用として高特性のショットキーバリアダイオードを使用(写真16.(3))。高速動作による低ノイズ特性と、優れた大電流特性により、電源回路の低ノイズ化、低損失、高速化を実現。さらに電解コンデンサーには、電極材料・厚み、巻取構造、電解液とセパレーターなど、構成部品をひとつひとつ試聴により吟味を重ねた低倍率箔のカスタムメイドコンデンサーを採用(写真16.(4))端子も金メッキとすることで環境に配慮するとともに音質も向上させています。このほか デジタルフィルター、DAコンバーターなど各
ブロックごとに安定化電源を独立搭載し、各部の干渉を抑えました。とくにアナログ系にはセミディスクリート構成にする事できわめてクリーンな電源環境が、よりいっそう高音質を支えます。

写真14.Rコアトランス(カットモデル)



試聴により厳選された高音質パーツを採用
非磁性体リードの抵抗器、銅箔フィルムコンデンサー、メルトーン処理したOFC配線材など、厳選した高音質パーツをオーディオ部全体にわたって使用。音質を決定するポイントとなるパーツひとつひとつにも、試聴による吟味を重ねて採用しています。

写真16.高音質パーツを厳選使用



インレットタイプのAC入力端子
AC入力端子には、インレットタイプを採用。さらに端子には金メッキを施し、電源コードとの接触抵抗を抑えています。

写真15.金メッキ処理のACインレット端子



アナログソースの信号も高精度処理24ビットA/Dコンバーターを搭載
外部音声入力をデジタル化するA/Dコンバーターには、ワイドダイナミックレンジを実現するエンハンスト・デュアルビット方式、高精度24ビットA/DコンバーターAK5365を採用しました。オーバーレベルの入力信号により発生するひずみを軽減するリミッター回路も搭載しています。また、アナログ前段処理とA/Dコンバーターを1チップ化することで BDZ-S77に入力したアナログ信号を最短距離でデジタル化。アナログ回路へ与えるデジタル回路のノイズの影響を最小限に抑えています。


MPEG-2 AACをダイレクトに記録し、高品質な5.1chサラウンド音声をデジタル出力
BDZ-S77では、BSデジタル放送の5.1chサラウンド音声であるMPEG-2 AACをそのまま記録できます。MPEG-2 AAC対応デコーダー内蔵アンプに接続すれば、立体感あふれる5.1chサラウンドを楽しむことが可能です(図29)。デジタル音声出力端子として、光と同軸、それぞれ1系統を装備(写真13)。

写真13.同軸/光デジタル音声出力端子部

特に、同軸出力端子用の回路は、スムーズな波形応答性と、広帯域特性を兼ね備えたパルストランスを搭載(写真16.(2))。ジッター・リップル特性を低減するため、専用電源レギュレーター、機能性高分子コンデンサーなどの高性能部品を使用し、ハイクオリティなサラウンドが楽しめます。デジタル光出力モジュールも13.2Mbpsとワイドレンジ仕様です。デジタル音声出力端子は、DVDソフトのドルビーデジタルやDTS音声、音楽用CDのリニアPCM音声の出力が可能です。

図29.MPEG-2 AACの5.1chサラウンド音声を記録・再生可能写



音色の違いが楽しめる可変(V.C.)デジタルフィルター搭載
BSデジタルやDVD、CDなどさまざまなデジタル・ソースに対応した 可変(V.C.)デジタルフィルターを搭載しました。標準的なシャープロールオフ特性に加えて、スローロールオフ特性も選べる仕様としました。シャープロールオフ特性は、デジタルオーディオのセオリーに従った特性で、情報量が豊富。録音のよいソースでは、これまで通り本領を発揮します。スローロールオフ特性は、20KHz以上の帯域の遮断特性が緩やかなため、過渡応答が静かで、耳あたりのよい音になるのが特長です。


細やかな音のニュアンスまでも再現する24ビットD/Aコンバーターを搭載

音質を大きく左右するD/Aコンバーターにはノンゼロクロスひずみのサインマグニチュード方式、高精度24ビットD/AコンバーターPCM1704をL/Rそれぞれ独立して搭載。I/V変換回路には、低ひずみ。高スルーレートの高周波応答特性に優れたLM6172を採用。帰還抵抗には、キャップ・リード線を金メッキ処理した非磁性体設計の抵抗器(RMG)を使用(写真16.(5))。フィルムコンデンサー(写真16.(6))は歪み原因となる内部の局部ストレスを押さえた円筒構造としています。外装には張りのあるサウンドにも適したエポキシ樹脂を何層にも使用しリード線に無酸素銅線を使用した銅箔フィルムコンデンサーを採用しています。最終段のアナログローパスフィルターには、音質に優れた低ひずみのAD712を採用することでスケール感あふれるサウンドを再現します。



ACC、ドルビーデジタルデの記録に加え幅広い音声の再生に対応
BDZ-S77は、BSデジタル放送のAAC-LC記録、アナログ入力のドルビーデジタル記録に加え、既存メディアの幅広いデジタル音声再生に対応しています。(表6)
◎記録について
  BD DVD CD 備考
AAC ○ - - BSデジタル記録
ドルビーデジタル ○ - - アナログとDV入力記録(2ch記録)
DTS - - -  
LPCM 96KHz - - -  
48KHz - - -  
44KHz - - -  
◎再生について(アナログアウト)
  BD DVD CD 備考
AAC ○ - - マルチチャンネルは2chステレオにダウンミックスします。
ドルビーデジタル ○ ○ - DVDのマルチチャンネルは2chステレオにダウンミックスします。
DTS - - -  
LPCM 96KHz - ○ -  
48KHz - ○ -  
44KHz - - ○  
◎再生について(デジタルアウト)
  BD DVD CD 備考
AAC ○ - -  
ドルビーデジタル ○ ○ -  
DTS - ○ ○ ビットストリームのみ
LPCM 96KHz - ○ - 48KHzにダウンコンバートします。
48KHz - ○ -  
44KHz - - ○  

表6.幅広いデジタル音声再生に対応


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