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写真家 高橋良典 氏×α7R III
特集:この一台で、挑む。すべてに応える。

〜ベールを一枚脱いだような
風景写真〜

α Universe editorial team

生まれ育った奈良の魅力を写真で伝え続けている写真家の高橋良典氏に、α7R IIIで奈良の風景を撮影していただきました。α7R IIIを通して見る奈良の風景は、普段とどう違って見えたのでしょうか。

高橋 良典/写真家 1970年、奈良県生まれ。「自分が生まれ育った奈良を写真に残し、その魅力を数多くの人に知ってほしい」との想いから、大阪のフォトライブラリーで勤務する傍ら撮影に励む。2000年よりフリーの写真家として独立、写真事務所「フォト春日」を設立。風景写真を中心とした作品をパンフレット・カレンダー・観光ポスター等へ提供。また、写真雑誌や出版物への写真提供及び原稿執筆を行う。奈良県の撮影と併行して国内各地にて自然の織りなす旋律をテーマに撮影を続けている。 (公社)日本写真家協会会員・日本風景写真家協会会員・奈良県美術人協会会員・写覧会所属
オフィシャルサイト
http://y-takah.wixsite.com/photokasuga Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005898333288

――α7R IIIを使った印象をお聞かせください。

まずは、解像感ですね。期待していた通りというか、それ以上。レンズ性能も絡んでくるのでしょうが、とくに絞り込んで撮った画がすばらしい。かなり高精細に描写できて、しかも「シャープなところはシャープに、やわらかいところはやわらかく」表現されていました。そもそもシャープさとやわらかさというのは、相反する要素ですが、これがうまく両立している。高解像度でシャープさが際立って、そのシャープさがやわらかさを引き立てて、さらにやわらかさがシャープさを目立たせるといった印象です。私は絞り込んだ画像を好んで撮りますが、α7R IIIの高精細で緻密な描写力は想像を超えています。「ベールを一枚脱いだような」という表現がぴったりきます。今回の作品でいえば、霧氷や霜、氷上に雪が降っているシーンなどで目を見張る描写力が発揮されています。 次に感心したのは、モアレや偽色がないこと。本来、絞り込むと光の回折現象はどうしても避けられませんが、このカメラは大丈夫。手前から奥までピントがほしいときは<F16〜F22>に設定しますが、どれだけ絞っても高精細高解像は保たれていました。 操作面では、タッチパッド機能とマルチセレクターの存在が大きい。基本的には、大きな移動をタッチパッド機能でして、細かい調整はマルチセレクター。冬の撮影で手袋をしているときは、マルチセレクターが主体。そんな使い方をしていました。あと、コントロールホイールの指のかかりがよくなって回しやすくなりました。風景写真の場合、頻繁に露出を変えるので、コントロールホイールとすぐ下のボタンで露出補正できるようにカスタマイズしています。おかげで、かなりスピーディーに補正できるようになりました。

――ミラーレスのメリットはどんなところに感じますか?

一番便利なのは、再生画像をファインダー内で確認できることですね。一眼レフだともちろん不可能ですし、ヒストグラムで判断するにしても完全ではない。やっぱり撮った画像はきっちり見たいし、確認したい。 どんな状況でも、適正露出については長年の経験である程度は感覚が身についていますが、ホワイトバランスは、見当はつくもののわからない部分もあります。ミラーレスだと、ホワイトバランスを含めてすべてファインダー内に反映されるので、撮れ高が上がって時間の節約になります。撮る時点でイメージを固めているカメラマンにとっては、ミラーレスは頼りになる相棒でしょう。 風景撮影の場合、あるすばらしいシチュエーションに遭遇すると、撮る前から「これは必ず画になる」と確信できることがあります。このとき、私達はよく「追い込んでいく」という言葉を使いますが、構図やピント、露出などを細かく調整しながら決め込んでいく。当然、ミラーレスだったらその追い込みの精度とスピードが飛躍的に上がるのです。

――それでは、作品を見ながら具体的なお話をお聞きします。

α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 133mm,F4.5,1/1000秒,ISO 100

※拡大画像はギャラリーでご覧いただけます。

フルサイズのミラーレスだからこそ撮れた一枚です。ゴースト、フレアをサンピラー(太陽柱)のようなかたちで表現して、厳しい寒さのなかに暖かみを与えたいと考えました。一眼レフだったらどうしても出たとこ勝負になりますが、ミラーレスはホワイトバランスや露出を微調整しながら写るであろう画を確認しながら撮影できる。これがやはり最大のメリットですね。そして、驚くべき解像度! 枝についている小さくて繊細な霧氷のひとつひとつが表現されています。

α7R III,FE 24-70mm F2.8 GM 46mm,F16,1/8秒,ISO 100

解像感に関していえば、この写真もすごいです。池に張った氷の上に雪が乗っている状態ですが、雪なのにつぶつぶ感があって砂のように見えるんですね。まさに、一枚ベールを脱ぎ捨てたような気持ちのいい解像感です。

――次は、幅広い階調性が生きた写真です。

α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 200mm,F5.6,1/8000秒,ISO 100

暗部の階調性能の高さを証明している写真だと思います。ハイライト部とシャドー部のつながりが滑らかで、丸くなったぼけもとてもナチュラル。暗部の水面の波立ちまで表現されています。キラキラと光っている部分は、一眼レフだとまぶしくてファインダーをずっと覗いていられません。でも、ミラーレスだと見やすいんです。ストレスなく、キラキラの写り具合を確かめながら撮影できますから、作品づくりがだいぶ楽になります。

α7R III,FE 70-200mm F4 G OSS 200mm,F5.6,1/350秒,ISO 400

明暗のコントラストが際立った写真です。背景を暗く落として、水面に映る葦を写し込もと狙った一枚ですが、暗部がしっかり出ているのにコントラストが失われていません。ダイナミックレンジ機能を効かせすぎると少し眠い画像になるので、DレンジオプティマイザーはあえてOFFにしました。にもかかわらず、コントラストを保ったまま暗部に階調を残してくれる。この描写力は本当にすばらしいと思います。

α7R III,FE 70-200mm F4 G OSS 180mm,F4,1/350秒,ISO 320

このシーンも、コントラストのなかに階調があります。葦の部分に陽が当たっていて、水面は薄暗い状態。カメラを高い位置で構えると、水面に光が回っている部分が見えてしまいますが、低く構えることで日陰の水面を拾うことができました。水面は暗くても青空がしっかり写りこんでいて、波立った水の感じがしっかり出ています。絞りは開放気味(F4)で、手前と背景のぼけで中心をはさみ込んでいます。高い解像感が背景のボケを引き立てて、そのぼけが解像感をより引き立てているニュアンスを実感できる写真で、相反する要素がひとつの画面にしっかり収まっています。そうそう、これはチルト可動式モニターがなければ撮れなかった一枚ですね。

――今回の写真で一番気に入っている写真を紹介してください。

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM 18mm,F11,30秒,ISO 800

枝についた霧氷の繊細ではかない感じ、そして空の澄みきった青色が気に入っています。初冬、標高1200mにある神社の境内から撮影しました。右側から昇る太陽が下から雲を照らしはじめた頃、相当暗い状況でしたが、<ISO800、シャッタースピードは30秒>に設定しました。風景写真はISO感度を400以内に留めたいと思っていますが、この状況でISO400にするとシャッタースピードは60秒になってしまう。少し風が吹いていて雲の流れが気になるので30秒で撮影しましたが、ノイズはまったく気になりませんでした。通常は、空の部分を落とすためにハーフNDフィルターをかけますが、今回は霧氷のついた枝が空にかぶっているのでフィルターは使えない。そこで、Dレンジオプティマイザーのレベルを<3>に設定しましたが、結局はダイナミックレンジの広さに助けられましたね。とくにハイライトの粘りがすばらしい。見事な表現力でした。フルサイズのミラーレスは見たままが撮れるといいますが、むしろ肉眼で見ていたよりもきれいに撮れる印象です。

α7R III,FE 16-35mm F2.8 GM 22mm,F6.7,1/4秒,ISO 800

滝の写真は、<ISO800、シャッタースピードは1/4秒>です。下の方まで構図に入れて滝の高さを表現したかったので、橋の欄干を支えにしてのぞき込むようなアングルをとって、手持ちで撮ることになりました。これは、手ブレ補正があってこその作品ですね。水の流れを表現するような作品ではスローシャッターは必須ですから、手ブレ補正機能や高感度の描写力はけっこう大切なポイントになりますね。 スローシャッターといえばミラーショックが気になりますが、α7R IIIはサイレント撮影ができるから問題ありません。たとえば、紅葉の撮影で腐葉土状態になっている不安定な地面に三脚を立てる場合などでも積極的に使えます。一眼レフだといちいちミラーアップする必要がありましたが、サイレント撮影にすればもろもろの手間が省ける。α7R IIIのこうしたオプションは、撮影者の大きな助けになってくれます。

――最後に、カメラファンの方にメッセージをお願いします。

写真には2つの軸が必要だと思っています。ひとつは、感じる力。「このシチュエーションがいいだろう」、「ここはこんな風に表現したい」といった感じる力がないと、どんなに性能の高いカメラを持っていても素敵な写真は撮れません。その力は、感性というよりもフィギュアスケートの芸術点をつけるような価値基準を持つことだと思います。そして、ふたつめは伝える力。感じたものをどう伝えるか。構図はもちろんのこと、シャッタースピードや絞り、ISO感度など、カメラという道具をいかに上手に使って伝えるか。それができないと、どんなすばらしい光景に出会っても写真にできません。α7R IIIは、伝える力を存分に発揮させてくれるカメラです。「これが撮りたい」と決まれば、簡単な操作でそれをしっかり写しとってくれます。最後は確認ですね。一枚一枚、丁寧に撮ってください。

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