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ペット撮影におけるαの優位性。
生み出せる「想像を超えた1枚」〜共通マウントで自由に使い分けるα7R III、α6400〜

写真家 小川晃代氏

α Universe editorial team

ペット撮影の第一線で活躍している写真家・小川晃代さん。今回はα7R IIIとα6400を使い分け、さまざまな犬や猫の表情を撮影。使用したカメラやレンズの魅力をはじめ、小川さん独自の撮影テクニックや「リアルタイムトラッキング」などの最新機能についても語ってもらった。

小川晃代/写真家 1980年 埼玉県生まれ。さまざまな動物に関する資格を保持するペットのスペシャリスト、ペトグラファーの第一人者。野生動物写真家の故・前野やすし氏、ペット写真家の森田米雄氏に学びカメラマンとして独立。2006年 ペット専門のフォトスタジオ「ANIMAL LAGOON」を設立。現在は写真教室の講師をはじめ、著作や動物モデルのコーディネーターとしても活躍中。

ペットに負担をかけない撮影法で
楽しい時間を過ごしてもらうことが大事

――ペットを撮影するときに意識していることや心がけていることはありますか? ワンちゃんやネコちゃんに負担をかけないことですね。私が作品撮りをするときは、ビジュアルの確認はもちろん、事前にその子が得意なことや好きな遊びを聞き、それに合わせてシチュエーションを考える、という流れで進めていきます。毎回、構図には悩むところですが、ペットをその場で待たせてしまうと負担をかけてしまうので、代わりにペットボトルを置いてアングルやぼけの位置などを決めています。完璧な状態をつくってからペットに登場してもらうわけです。 あとは、その子がよろこびそうな遊びグッズを持参します。ネコちゃんであれば猫じゃらしだけで10種類くらい用意するほど、グッズの準備はぬかりありません。セロファン、フェイクファー、ひも、羽根など、その子によって興味を持つ素材が違うので、いろいろ試せるようにたくさん持って行きます。とにかく楽しい時間を提供して、いい表情をつくってもらうことが大切です。

共通マウントのα7R IIIとα6400は
シーンによって使い分けできるのが便利

――小川さんはα7R IIIとα6400を併用したそうですが、どのように使い分けたのですか?

どちらもペット撮影には欠かせないAF性能や連写性能を備えていて、瞬間を逃さず撮影できるモデルです。不規則な動きをしながら走り回っているワンちゃんもしっかり捉えてくれるので、そのときの状況や環境によってカメラを選ぶことができ、本当に助かっています。 α7R IIIはフルサイズモデルなので感度を上げても解像感がよく、色調がとてもきれいです。室内や暗所での撮影でよく使います。APS-Cモデルのα6400はα7R IIIよりもひと回り小さいので持ち運びにとても便利。ペット撮影ではグッズをたくさん持って行くので、ただでさえ荷物が多いですからね。そこに大きいカメラが入るだけで面倒になってしまうこともありますが、α6400なら鞄の中にすっぽり入るので持ち運びも苦になりません。そのコンパクトさは、屋外でフットワークが重視される撮影にももってこいです。 さらにα7R IIIとα6400はマウントが共通なので、アダプターを使わずにAF性能や画質が落ちないまま同じレンズを使い回せるのもいいところ。撮影に2台とも持って行ってもレンズが倍になるわけではないので持ち運びも楽です。どちらを持って行こうか最後まで迷っても、持っていくレンズが一緒ならカメラを入れ替えるだけでOKというところも便利です。

α6400,Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA 52mm,F2,1/400秒,ISO400

上の作品は、ペットショップの一角で撮影したものです。光が少ない室内だったので通常はα7R IIIを使うところですが、撮影スペースが狭かったので背景を整理できるようにα6400にEマウントで35mmの明るい単焦点レンズを装着しました。そうすると焦点距離が約1.5倍、約50mmになり、背景とのバランスもいい感じに仕上げることができました。これも共通マウントだからこそ臨機応変に撮れた1枚だと思います。

予想以上の作品が撮れる圧巻の連写性能。
ペット撮影の醍醐味はここにある!

――α7R IIIの連写性能はいかがでしたか? 外で動き回るワンちゃんたちも優れた連写性能のおかけで、想像以上にいい作品を撮ることができました。ジャンピングキャッチが得意なワンちゃんは毛色に合わせて青空をバックに撮影しましたが、かなりきれいなフォームで飛んでくれて下のような作品に。

α7R III,FE 24-70mm F2.8 GM 66mm,F6.3,1/1600秒,ISO250

私が想定していたフォームとは違いますが、この方が、インパクトがあって「予想以上のものが撮れた」と思いました。意外な展開で好転するのは、まさにペット撮影の醍醐味。そんな瞬間を味わえた1枚です。飛び上がっているのは一瞬なので当然連写で撮影しますが、連写の速さに加えてAF性能も高いので撮り逃しがありません。そのためピントに関しては安心してカメラに任せ、私は瞬間を狙うことに集中できました。

α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 136mm,F5.6,1/1000秒,ISO400

上の作品のワンちゃんもボールキャッチが得意と聞いていたので、最初はジャンピングキャッチを撮る予定でした。でも観察していると、走り込んだ時に舞う枯葉も印象的だったので、その瞬間を狙うことに。宙に舞う枯葉もボールの位置も、まさに一瞬を切り取ったという感じで、躍動感あふれる作品に仕上げることができました。枯葉のディテールまで写し切る解像感や背景の美しいぼけ味など、高い描写力もα7R IIIならではだと思います。
フルサイズミラーレスでここまでAF性能が高いのは正直おどろきですが、ポイントはそれがさらに高解像モデルだということです。この高解像とスピードの両立こそα7R IIIの一番の魅力です。 私の場合、ペット撮影ではほとんど連写を使うのでバッテリー性能も重要です。ミラーレスはバッテリーの持ちが悪いという先入観がありましたが、α7R IIIは丸1日持つほど優秀なスタミナ。これなら予備バッテリーも最低限で済むので、その分荷物も軽くなります。

α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 179mm,F2.8,1/2000,ISO640
ワンちゃんが水の中に入っているにも関わらず、水面が鏡のようになり、ワンちゃんを映し込んでいる貴重な1枚。これも水面が犬の動きや風の影響を受ける前の一瞬を捉える連写性能があってこそ撮れた作品。

逆光時の動きにも強いAF性能
フォーカスエリアが広く、構図も自由に

――先ほど、AF性能が高いというお話がありましたが、他の状況でその性能を実感したシーンがあれば教えてください。

α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 200mm,F5,1/1600秒,ISO800

上の作品は江ノ島の海岸で撮影したものですが、見ての通り逆光です。ワンちゃんはあっちを掘ったり、こっちを掘ったりと砂を掘ることに夢中になって動き回っていました。逆光の状態で動きがある被写体を撮るとAFではピント合わせが難しいのですが、α7R IIIはしっかりワンちゃんにピントを合わせてくれました。前足で掘った砂が舞い上がる、素敵な一瞬を撮影できたと思います。 さらにフォーカスエリアの広さも魅力でした。デジタル一眼レフはAFのフレームが真ん中に集結しているので、画面の端にピントを合わせたいときは結構手間がかかるもの。でもミラーレスは画面の端までフォーカスエリアがあるので、どの位置でもピント合わせが簡単にできます。下の写真も主役の野良猫は画面の端に置いていますが、ピント合わせはとても楽でした。フォーカスエリアが広がったことで、構図の自由度が増したと思います。

α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 200mm,F2.8,1/800秒,ISO500

動物瞳AFを使えばあらゆるロスがなくなり
劇的にいい写真が撮れるようになる!

――いよいよα7R IIIに動物対応の「リアルタイム瞳AF」が搭載されました。ペット撮影ではどのようなシーンで有効だと思いますか? もちろん、あらゆるシーンで使えると思います。なかでもペット撮影をしている方が苦戦しているのはとっさの動きです。その動きに合わせて瞳にピントを合わせ続けてくれるなんて夢のようなシステムですよね!
ペットが動かずに大人しくしているときは少し余裕があるのでピント合わせも的確にできますが、少しでも動いていると迷いが出てしまいフォーカスまでに時間がかかってしまうもの。ピント合わせがシビアなF値の明るいレンズを使用する場合などはなおさらです。
だから激しい動きだけでなく、下の作品のようにおやつを前にしたシーンなど、日常のちょっとした動きがあるときにも便利だと思います。 あとは人が多くて焦っているとき。公園の花壇の前など、いい写真が撮れそうな場所は人気の撮影スポットになっていることが多いので「早く撮らなきゃ!」と焦ってしまうものです。ワンちゃんがいい位置で大人しく待っていても、撮影する方は手が震えていたりしますからね。こういった状況でも素早く簡単に、瞳にピントを合わせてくれればシャッターを押すことだけに集中できてサッと撮れます。
フォーカスポイントを動かすなど、シャッターを押すまでの時間のロスがなくなるので撮りたい瞬間を逃さない。しかも、ピントが外れる心配も減ります。そう考えると動物対応の「リアルタイム瞳AF」は間違いなくペット撮影にも革命を起こす気がします。

α7R III,FE 24-70mm F2.8 GM 70mm,F2.8,1/320秒,ISO1600

あとは人が多くて焦っているとき。公園の花壇の前など、いい写真が撮れそうな場所は人気の撮影スポットになっていることが多いので「早く撮らなきゃ!」と焦ってしまうものです。ワンちゃんがいい位置で大人しく待っていても、撮影する方は手が震えていたりしますからね。こういった状況でも素早く簡単に、瞳にピントを合わせてくれればシャッターを押すことだけに集中できてサッと撮れます。 フォーカスポイントを動かすなど、シャッターを押すまでの時間のロスがなくなるので撮りたい瞬間を逃さない。しかも、ピントが外れる失敗もない。そう考えると動物対応の「リアルタイム瞳AF」はペット撮影にも革命を起こしそうな気がします。

描写性能に惚れ込んだ2本のレンズ、
明るい単焦点と望遠ズームが作品性を高める

――よく使う焦点距離やお気に入りのレンズはありますか? 屋外での撮影では「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」を、猫カフェやペットショップなど室内で撮るときは「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」をよく使います。外ではペットが走り回ることも多いので望遠ズームで追いかけながら撮る方が楽ですし、室内ではF値が小さい明るいレンズを使ってぼけ味を活かした撮影をすることが多いです。

α7R III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 170mm,F2.8,1/250秒,ISO200

FE 70-200mm F2.8 GM OSSはぼけ味がきれいなのに解像感もあるんですよね。例えば上の作品のように、花の色味を背景に入れたいと思ったときにも効果的です。撮影は1月だったのでお花畑はスカスカの状態でした。それでも200mmまで望遠にすると圧縮効果でグッと密集感が出て、美しいぼけで色味を加えることができます。このときは逆光気味で撮りましたが、レフ板などを入れなくても美しい描写で、毛の質感もとてもリアル。逆光では色が薄くなることも多いですが、とてもきれいに出ています。解像感、ぼけ、色調と、すべてに妥協がない「G Master」レンズならではの描写ですよね。

α7R III,Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA 35mm,F1.6,1/400秒,ISO400

上の作品は光が少ない室内で撮ったものですが、そんなときには「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」が役に立ちます。F1.6と少し絞ったのは、ちょこちょこ動いていたのでピントがシビアにならないよう、余裕を持たせるためです。とにかくレンズが明るいので多少暗くても明るく写すことができますし、ツァイスですから描写性能も優れていて毛の質感やヒゲ、瞳の輝きや潤いまで写し撮ってくれる。ペットをかわいらしく撮るにはレンズの描写性能も欠かせないので、レンズ選びにもこだわりたいものですね。

連写でもすべてのコマにピントが合う!
リアルタイムトラッキングの実力とは?

――今回の撮影ではα6400も使ってもらいましたが、どのような印象を持ちましたか? 新たなAF機能、「リアルタイムトラッキング」の性能は驚くほど優秀です。とくにその実力を感じたのは犬のアジリティー競技のひとつ「スラローム」を撮影したとき。ポールがセットされたコースをジグザグに走り抜ける競技なので、正面から狙うと犬の前にポールが被ってしまうときがあるんです。デジタル一眼ではその度にピントが外れていました。でもリアルタイムトラッキングではずっと犬にピントを合わせて続けていてビックリ! スタートの時点でピントを合わせておけば、あとはずっと追い続けてくれるので本当に撮りやすかったです。今までは撮るのに苦労していたシーンも、撮れるようになりました。これはペット撮影初心者の方にもうれしい機能ですね。

α6400,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 105mm,F5.6,1/3200秒,ISO800
α6400,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 105mm,F5.6,1/3200秒,ISO800
α6400,FE 70-200mm F2.8 GM OSS 105mm,F5.6,1/3200秒,ISO800

上の作品は連写で撮影したものですが、連写でもほぼすべてのコマにピントが合っているので、あとは好みのフォームを選ぶだけ、という感じです。犬の動きは速く不規則ですし、投げて遊ぶ道具は風の影響も受けてしまいます。だから被写体を追うだけでも結構大変。でもα6400はピントを合わせ続けるという、撮影者以上に大変なことをやってくれるので安心して撮影できます。 走り回っているシーンを撮影すると、ワンちゃんはだんだん疲れてきます。短いチャンスの中で決めなければいけないのでAF性能はとにかく重要。そういう意味でもα6400はとても頼もしい存在です。

無理強いはNG! 一緒に楽しみながら撮影し、
愛らしい表情を引き出そう

――ペットのかわいい写真を撮りたいと思っているユーザーのみなさんにアドバイスやメッセージをお願いします。

いい写真を撮りたいと思って無理強いするといい表情は撮れません。カメラを向けられることが嫌になって、そっぽを向いてしまうことも多くあります。カメラはペットとのコミュニケーションツールのひとつですから、一緒にお出かけしたときに楽しく遊んでいるところを撮ってあげるなど、ペットと一緒に楽しんでいる時間を撮影にあて、思い出として残していくといいと思います。 冒頭でもお話しましたが、ペットに負担をかけない撮影を、ぜひみなさんにも心がけてください。愛すべき家族の一員と楽しい時間を過ごしながら、素敵な表情やかっこいい姿を撮影しましょう!

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