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リアルタイム瞳AFと24-600mmが描く
ポートレートの新世界
〜RX10 IVで知る心の距離〜

α Universe editorial team

さまざまな職種を経験し、2019年の春からプロとして活動を開始した若手注目のフォトグラファー、澤村洋兵さん。ポートレートやスナップを中心に作品を撮り続けている澤村さんが、今回は24-600mmまでをカバーするレンズ一体型デジタルスチルカメラ「RX10 IV」での撮影に挑戦。600mmなどポートレートでは未知の領域となる「24-600mm」という広い幅をもつ焦点距離で見えてきた、新たな世界観について語ってもらった。

澤村 洋兵/フォトグラファー 1985年京都生まれ。フォトグラファーをメインに活動しながらも写真教室や教材販売サービスを運営する株式会社CURBONのCCOであり、レザーブランド「CURBON by...」のデザイナーでもある。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色の経歴を持つ。Lightroomのオリジナルプリセットは多方面から人気を博し撮る写真は人物写真、風景、スナップなどバリエーション豊か。それぞれの職業で培った感性と類い稀なセンスと器用さを武器に様々な瞬間を自分の色にして表現し、SNSでは多くの共感を生む作品をアウトプットしている。SNS総フォロワー12万人以上。
Instagram:https://www.instagram.com/yohei_sawamura/
Twitter:https://twitter.com/yohei_sawamura

アートを軸に多業種を経験。
カメラを始めたのは5年前

――澤村さんは、どのような経緯で写真を始めたのですか?

小さいころから絵画や音楽などの芸術にまつわることが好きでしたが、正直、写真にはまったく興味がありませんでした。高校卒業後は美容師、和食の料理人、バリスタと、アートを感じる職種を選び、渡り歩いてきた感じですね。美容師ではヘアスタイルの作品づくりに没頭、和食店では盛り付けにアートを感じて5年ほど修業を続け、バリスタではラテアートに夢中になりました。今思えば、職種はさまざまですが、やりたいこと、興味があることは一貫していたように思います。 カメラを持ち始めたのは、バリスタを目指してギャラリーカフェで働いていたころ。ラテアートの大会に出るために、自分でつくった作品を撮影しなければならなくなったのです。どのカメラを買おうか悩んでいる時、カフェのギャラリーでポートレートの写真展をやっていて、人物を撮るのもおもしろそうだと思い始めていました。「カメラを始めるならポートレートを撮ってみよう」と思い、どのカメラを買うべきか写真展で作品を展示していたカメラマンに相談。結局買ったのは中判のフィルムカメラでした。さらに憧れの写真家がその中判カメラと併用して使っていたデジタル一眼も購入。それが5年ほど前のことです。 そこからどんどんポートレート撮影にハマっていきました。同時にラテアートも世界大会まで出場して当時の世界ランカーになり、ポートレートとラテアート、両方の写真をSNSに投稿。2ジャンルの投稿により見てくれる人も急激に増えていきました。でも3ヶ月ほど経つと「このカメラは重い」と思い始めて(笑)。もっと軽くて使いやすいカメラはないかと探している時に出合ったのがソニーのカメラです。

――初めて購入したソニーのカメラは何だったのですか?

α7Rです。α7R IIが発売され、価格が手頃になったころに購入しました(笑)。それからは歴代のα7Rを使い続けています。仕事で他のカメラを使い、「こっちもいいな」と思ったこともありますが、結局ソニーに戻るんですよね。ソニーのカメラの魅力は、自分が表現したい色の個性をしっかり出すことができるところ。操作性もフォーカススピードも圧倒的に優れているので、直感的に撮れるところもソニーの強みです。

予想を軽く飛び越えた高性能&高画質。
何にも干渉されていない表情まで撮れる

――RX10 IVでポートレートを撮影した率直な感想を聞かせてください。

正直、最初はナメていたんですよ(笑)。24-600mmの高倍率ズームレンズ一体型のカメラなんて、いい写りをするはずがないと思っていましたから。僕の想像をだいぶ超えてきましたね。ナチュラルな表情を撮るために必要なAFや連写のスピード感が備わっていますし、リアルタイム瞳AFを使えばモデルが動いてもしっかり瞳を追随してくれる、さらにぼけ味などの描写も1.0型センサーとは思えないほど繊細な仕上がりです。まるで瞬きをするようにシャッターを切れるのがとてもおもしろい!

さらに僕の中では、絞りリングが搭載されているのも高評価。レンズ一体型カメラでは、こういう部分は省かれてしまいがちですからね。僕は絞り優先モードで撮ることが多いので、これがあると操作がとても楽。細かい部分ですが、カメラ好きの気持ちもしっかり押さえてくれているな、と感じました。

600mmでも髪や肌の質感を繊細に表現。
モデルとの心の距離感にも気づきが

――ポートレート撮影では珍しい600mmでも撮影していますが、描写性能についてはどのような感想をお持ちですか?

RX10 IV,598mm,F4,1/250秒,ISO640

ポートレートは、センサーが大きいほうがきれいに撮れる、明るいレンズのほうが良い、と言われがちなので、RX10 IVでは600mmでどこまでカッコいい構図で撮れるか、といったテーマで撮影に挑みました。 ピントが合っている部分とぼけの部分のバランスが悪いと、背景がどうしても汚くなり、ぼけに向かっていく感じも不自然になるものです。でもRX10 IVはそういった汚さや違和感がまったくなく、ぼけ味も柔らかくナチュラル。解像力の高さで立体感も表現してくれました。おそらく「フルサイズで撮った」といってもわからないくらいだと思います。肌の質感や髪の毛のディテール、ニットの質感などもしっかり表現できていて、本当に驚きました。

RX10 IV,600mm,F4,1/250秒,ISO640

上の作品は背景にあえて白を置いてみましたが、ぼけがとてもきれいですよね。ぼけが大きい左の部分も柔らかくふんわりと表現していて、モデルを美しく引き立てている。左側の髪先もきれいに浮き立っているし、僕の好きな柔らかい光もいい感じに写し撮ってくれました。600mmでもAFで欲しいところにしっかりピントを合わせてくれるし、繊細な表現もできるカメラだと実感しましたね。

RX10 IV,600mm,F4,1/500秒,ISO100

明暗差が激しいシーンもしっかり写す描写力の高さ。「普段はαを使っているだけに物足りなく感じるかと思ったが、まったく問題なく撮影を楽しめた」と、澤村さん。

600mmでのポートレート撮影では、モデルとの物理的な距離がかなり離れているからこそより自然な表情を捉え、モデルに動きがあってもカメラがしっかり捉えてくれて、自然で深い表情が収められた印象です。また、モデルとの心の距離感がわかるような、他のカメラでは味わえない体験もできました。上の作品に登場するモデルとの関係は、日常のラフな写真も、仕事のかっちりした写真も撮っているような関係性。僕にとっては一番幅広くいろいろな写真を撮っている人なので、600mmで撮った時にお互いの信頼性に気づくことができました。600mmでの撮影では遠くにいて言葉も表情も届かないのに、自分がこうして欲しいなと思ったことを感じ取ってくれる。カメラが離れていても心の近さを感じたわけです。でも、当然そうではないモデルもいます。今後はこの距離でも僕の意図を汲んでもらえる距離感で、モデルと向き合っていかなければならないことに気づかされた感じです。

前ぼけも満足の描写性能。
被写体が遠くにいても諦めずに済む

――下の作品はモデルからかなり離れて撮影したと思いますが、どのような意図があったのですか?

RX10 IV,600mm,F4,1/400秒,ISO100

前ぼけがどれだけきれいに写るのか、引きではどう写るのかを試したかったので、ずいぶん離れた位置から撮影しました。キョロキョロと周りを見ながら橋を渡っているところを撮影したので、しっかり止まっているところを撮影したわけではありません。この時は声も届かないくらい離れていたので、ジェスチャーでやりとりしていましたね。仕上がりを見ると前ぼけの描写も良く、AFでもピントはバッチリでした。 僕はスナップが好きなので、RX10 IVでスナップを撮っても楽しそうですね。遠くにいる人をスナップで撮りたいと思う瞬間もありますから。「このレンズじゃ届かない」ということがよくあるので、上の作品を撮っている時に「RX10 IVなら諦めずに済むかも」と思いました。

リアルタイム瞳AFと抜群の連写性能、
さらにレンズ交換不要で瞬間を逃さない

――ポートレート撮影での、RX10 IVの一番の強みは何だと思いますか?

とにかく「撮りたい瞬間を逃さないこと」です。秒間最高24コマの高速連写も可能ですし、0.03秒の高速AFで精度高く捉える。しかもリアルタイム瞳AFでモデルが動いても瞳を逃さずに捉え続けてくれる。さらに広角から超望遠までをカバーしているので、レンズ交換による撮り逃しもない。そのくらい「瞬間」に強いカメラです。

RX10 IV,600mm,F4,1/400秒,ISO100

上の作品は連写で撮影した中から選んだ1枚です。髪がふわっと浮いた瞬間を見事に捉え、さらにリアルタイム瞳AFで瞳にピントを合わせ続けてくれました。風が吹いていたり、振り向きざまを撮ったりと髪が揺れるようなシーンでは、ベストショットを選べる連写が有効です。こういうシーンをAFでもしっかり撮れてしまうと、マニュアルで合わせるのが面倒になりますね(笑)。
ポートレートでは撮影の流れやモデルのモチベーションも作品に大きく影響します。例えばモデルが話をしていて盛り上がっている時に、「広く撮りたい」と思ったらレンズを換えなければならない。そうなると場の流れが止まってしまいますよね。でもRX10 IVなら24-600mmの広い焦点域をカバーしているので流れを止めずに撮影を続けられる。モデルのモチベーションを下げずに長く撮影できるのも、このカメラのいいところです。

一番のこだわりは「構図」。
ここで生きる料理人時代に磨いた感性

――ポートレート撮影で一番大事にしていることは何ですか?

作品として成立させるには構図が重要です。正直、目にピントが合っていなくても構図が良ければ良い作品に見えると思いますが、プロである以上は絶対に意図する場所にピントを合わせなくてはならない。でも、RX10 IVならピントはカメラに任せて構図に集中できるので、しっかりとつくり込むことができます。 これまで紹介してきた作品は600mmの望遠を生かして撮影したものが中心でしたが、構図を意識して自由に撮ってみた作品もあります。

RX10 IV,50mm,F3.2,1/50秒,ISO400
RX10 IV,24mm,F2.5,1/40秒,ISO100

上の2点は同じカフェで撮影したものです。僕が普段ポートレートを撮る時は24mm、35mm、50mmといった単焦点レンズを使います。例えばこのカフェのシーンでは、場所の雰囲気まで入るものと、相手の表情が主体のもの、両方を撮りたくなるものです。単焦点レンズではレンズ交換が必要ですが、RX10 IVは画角が自在。特に食べるシーンでは自然な振る舞いを撮りたいので、リアルタイム瞳AFで瞳を捉えながら、流れのままに好みの構図で撮ることができました。

RX10 IV,50mm,F3.2,1/800秒,ISO100
RX10 IV,58mm,F3.5,1/80秒,ISO100

上の紅葉の作品はローアングル、緑バックの作品はハイアングルで撮影しています。状況や背景に応じて目線を変えてみることも作品づくりでは大切。ソニーのカメラは青空の色や緑など、自分の出したい色を出してくれるところもお気に入りです。

――今まで経験したさまざまなお仕事が、写真で役立っていることはありますか?

「どのような構図にするか」を考える力は和食の世界でも必要でした。皿が画角で、料理を盛り付けるのが構図。どこに主体を置くか、どこに副菜を置いて、どういう色の配置に仕立てるか。そんなことを考えるので、料理と写真は似ている部分があるように思います。盛り付けがきれいだと料理もおいしそうに見えますよね。写真も一緒で、構図がいいと写真がよく見えたり、女の子がかわいく見えたり。そういう感覚は絶対に人間の視覚的にあると思っているので、構図は今後もこだわっていきたいところです。

SNSにより大きく変わった人生。
この世界で長く生き、勇気を与える存在に

――600mmという焦点距離でポートレートを撮影して、澤村さんの中で気持ちの変化はありましたか?

いろいろな「気づき」を与えてくれたカメラでしたね。600mmでの距離感、目測幅は今まで使ったことがなかったので視野が広がりました。このカメラを持つことで600 mm 先を見るようになったというか。やはりカメラを好きになればなるほど、自分の好きなレンズの焦点距離は偏ってしまい、それ以外はなかなか使わなくなりますからね。こうして新たな発見ができたことは、僕にとって収穫でした。

――最後に、写真家としての今後の展望を聞かせてください。

僕は今の流行りであるSNSからポッと出てきたフォトグラファーで、一般的な写真家のみなさんとはまったく違う経緯でプロの世界に飛び込みました。30歳でカメラを始め、特に下積みをしたわけではないけれど、僕はこういうフォトグラファーがいてもいいと思っています。人生の途中で「方向転換したい」と思う人はたくさんいるはずですから。「本当はこうしたかった」「今までとは違う道を進みたい」と思っている人に勇気を与え、背中を押すような存在でいられればうれしいです。そのためにもいい写真をたくさん撮り、この世界で長く生きていけるようにがんばっていきたいと思います。

※画角は35mm判相当(最大画素数読み出し時)、カメラに表示またはExifに記録される値です

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