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光の効果を自在にコントロールし
野鳥の姿を印象的に魅せる 〜高性能AFが冴える「α6600」の実力〜

写真家 中村利和 氏

α Universe editorial team

美しい光とともに自然な野鳥の姿を写した印象的な作品を多く残している写真家の中村利和さん。普段はα9をメインに野鳥撮影を行っているが、「α6600」の活躍の場も少なくない、と中村さん。今回は「α6600」で撮った作品を見ながら、使用するシーンやカメラの性能などについて語ってもらった。

中村 利和/写真家 神奈川県生まれ。日本大学芸術部写真学科を卒業後、アシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーとして活動。高校生のころ、友人の影響で野鳥の観察を始めて以来、身近な野鳥を中心にその自然な表情、仕草を記録している。「光」にこだわり、鳥たちの暮らす環境、その空気感を大切に撮影し続けている。著書に写真集『BIRD CALL』(青菁社)、『鳥の骨格標本図鑑』(文一総合出版[共著])がある。日本野鳥の会 日本自然科学写真協会(SSP)。

写真を撮る、撮らないにかかわらず
鳥のいる場所に行くだけで気持ちがいい

――野鳥の撮影を始めたきっかけをお聞きしたのですが、もともと鳥が好きだったのですか?

父親が鳥好きで、私が小さいころから鳥をたくさん飼っていました。レース鳩が100羽ぐらいいましたから、鳥はとても身近な存在だったのです。でも私自身は鳥を飼うことにはまったく興味がなく、庭の柿の木にとまっているメジロやツグミなどを見て楽しんでいました。鳥は好きでしたが、飼うよりも愛らしい姿を眺めていることのほうが好きだったのです。 写真は中学生くらいから趣味で昆虫などを撮っていましたが、鳥を撮るようになったのは高校で写真部に入ってから。同級生がサギの写真を撮っていたので、その友達と一緒に鳥を撮り始めたのがきっかけです。安物ですが、中学生のころはお金がなくて買えなかった望遠レンズも購入して、本格的に野鳥の写真を撮り始めました。

――中村さんにとって、野鳥撮影のどこに魅力を感じますか?

撮影をする、しないにかかわらず、鳥のいる環境にいるだけで気持ちがいいですね。川の流れ見ながらボーッとしている時間も好きです。その中で鳥が自然な表情を見せてくれたら、その瞬間を撮れればいいかな、と思っています。ただ、鳥が暮らしている環境を含めて撮影することは常に意識していますね。鳥のありのままの姿を印象的に撮ることができればうれしいです。

APS-Cサイズのカメラが活躍するのは
手持ちで撮る時ともう一歩近づきたい時

――自然の中でありのままの姿の野鳥を撮るために、カメラに求める機能はありますか?

もっとも重要なのはAFの精度です。一眼レフからα9に移行したのも、高精度なAFとサイレントシャッターにできることが大きかった。テストで使っている時に何気なくファインダーをのぞいていたら、すばやく飛ぶ鳥にもしっかりAFが追随していて驚いたことを覚えています。例えば奥から手前に向かって鳥が飛んでくるようなシーン。普段なら「これは無理だ」と思ってシャッターを切りませんでしたが、α9は精度よく追いかけ続けていましたからね。それですべてのシステムをαに変える決心をしたわけです。 実際にαを使うようになって、歩留まりのよさを実感します。以前使っていたカメラではAFを外してしまうカットもありましたが、αは飛んでいる鳥もほとんどピントを外しません。ほぼ全面に測距点があるので「鳥を画面の端に置きたい」と思った時も置きピンにせず、AFで撮ることができるのも便利です。

――今回はAPS-Cサイズの「α6600」で撮っていますが、率直な感想を聞かせてください。

やはりAFスピードと追随性が優れていて、α9ゆずりの高性能なカメラですね。普段α9を使っている私も、同じような感覚で違和感なく使うことができました。 α9よりひと回り小さいので、手持ちの撮影ではとても楽です。今回、レンズは「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」をメインに撮影しましたが、この組み合わせでも手持ちで快適に撮影できます。そのため、偶然出合った鳥も逃さず撮れる。さらにセンサーサイズがAPS-Cなので「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」を装着すれば900mmまでの望遠撮影が可能。ですから手持ちで軽快に撮影したい時、もう少し被写体を引き寄せたい時はα9ではなくて「α6600」を使う、という風な使い分けができます。

α6600,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 900mm相当,F6.3,1/100秒,ISO800

例えば上のコゲラの作品。埼玉の公園で撮影したものですが、「α6600」はAPS-Cサイズなのでテレ端の600mmで撮影すれば900mm相当の画角が得られます。その分、被写体の野鳥を大きく写すことができるわけです。コゲラはちょこちょこ動きまわる小さな鳥なので、でも「α6600」はAFの精度が高く、EVFがとても見やすいので、すぐにピントをしっかりと合わせることができました。

被写体により使い分けるフォーカスエリア。
ボタンカスタムで設定変更も簡単に

――中村さんが野鳥を撮る時のカメラ設定を教えてください。

基本的には絞り優先モードで絞りを開放に設定し、AF-Cで被写体によってフォーカスエリアを変えて撮影しています。飛んでいる鳥は「ワイド」に、地面を動き回るような鳥は「リアルタイムトラッキング」でフレキシブルスポットSに設定することが多いです。 下のミヤコドリは千葉県の三番瀬で撮ったものですが、この時は「ワイド」で撮影しました。飛んでいる鳥は最初に顔にピントを合わせるのが大変なので、ファインダーの中に被写体が入るとすぐにピントを合わせてくれる「ワイド」のほうが、私は使い勝手がいいように感じます。

α6600,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 721mm相当,F10,1/1600秒,ISO1600

ミヤコドリは冬の三番瀬の名物で、今年も多くのミヤコドリが渡ってきたようです。潮の引いてきた干潟にエサを求めてたくさんのミヤコドリが飛んできていたので、動きを先読みして次から次へとやってくるところを狙いました。こちらに向かって飛んでくるところを撮影しましたが、AFが迷いそうな前後の動きにもしっかりと追随してくれます。おかげで朝の逆光を生かした印象的な作品に仕上げることができました。 下の作品は「リアルタイムトラッキング」を使って撮影したものです。ダイゼンという鳩くらいのサイズの鳥ですが、こういった地面を歩いているシーンでは「リアルタイムトラッキング」が便利です。

α6600,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 900mm相当,F6.3,1/2500秒,ISO1600

完全にシルエットにせず、鳥のディテールが出るように撮影しました。ミラーレスはこういった逆光の時もEVFが見やすいのもいいところ。一眼レフではまぶしすぎてファインダーがのぞけないような状況もありますからね。αのEVFは逆光でもピントもしっかりと確認できるので、私のように光を重要視する撮影者にとってはとてもありがたいです。 フォーカスエリアは被写体によって頻繁に設定を変えるので、呼び出しやすいようにボタンをカスタムしています。私はレンズ側のフォーカスホールドボタンに割り当てました。普段は「中央」か「リアルタイムトラッキング」のフレキシブルスポットに設定して目的の鳥を狙います。その鳥が急に飛んだら、レンズのボタンを押しながら撮るだけで「ワイド」に設定できる。鳥の状況によってすぐに変更できるので、とても重宝しています。

ぼけ具合も反映されるEVFで
光の効果を最大限に生かした作品に

――中村さんの作品は光の使いかたがとても印象的ですが、撮影の時に意識していることはありますか?

光と背景は一番意識しているところです。「この光でこの場所だったら何の鳥が来てもいい」というところを選んで撮っているので、シチュエーションありきでつくり上げる作品が多いですね。背景は主役の野鳥が際立つように、すっきりと抜けている場所を選びます。 下のセグロセキレイは、早朝の光でキラキラとした波打ち際を背景に撮影しました。αはぼけ具合もEVFやモニターで確認できるのが大きな強みです。背景の玉ぼけがどのような感じで写るのかあらかじめ確認して、ぼけ具合を好みのままに調整できますからね。

α6600,FE 600mm F4 GM OSS 900mm相当,F5.6,1/1250秒,ISO1600

この時は、レンズの焦点距離が1.5倍になるAPS-Cサイズのセンサーにも助けられました。「ブラインド」と呼ばれる小さなテントの中からセグロセキレイを狙っていて、最初はα9に「FE 600mm F4 GM OSS」を装着して撮影していたのです。テントの中から撮っているので自分は動くことができない。でももう少し近寄りたい。そう思い、カメラをフルサイズのα9からAPS-Cサイズの「α6600」に変えました。 テレコンバーターを使えばこれに近い画角になりますが、早朝は光が弱いですからね。テレコンをつけて絞りが一段落ちてしまうよりはAPS-Cサイズに変えたほうがいいと判断したわけです。このようにα9のサブ機としても、活躍するシーンは多くあります。

――野鳥撮影ではバッテリー性能も気になるところだと思いますが、実際に使ってみていかがでしたか?

とてもよく持ったと思います。私の撮影スタイルでは1本でギリギリ持つか持たないか、というところでしたので、予備が1つあれば安心、という感じでした。 十分なスタミナに加えて、「α6600」のバッテリーはα9のバッテリーと同じなので共有できるのがとても便利です。充電器も1つで済むので、飛行機で地方に撮影に行く時も荷物が少なくて済みます。さらに言えば、レンズも共有できるので、センサーサイズが違うカメラを持っていってもレンズが増えることがありません。αのシステムに変えて、荷物が格段にコンパクトになったと思います。

鳥にプレッシャーを与えないように撮影し
身近な鳥を現場の空気感とともに写すだけ

――野鳥を撮影する時にこだわっている部分やポリシーなどがあれば教えてください。

常に「鳥にプレッシャーをかけない撮影」を心がけています。なるべく鳥に意識させないように撮影し、自然な表情を撮るのが私のスタイルです。そのため、サイレントシャッターは常にオンの状態。ちょっとした音で鳥が緊張したり、逃げてしまったりしますからね。鳥の生活環境を乱すことなく、鳥たちが暮らしている世界の中で、自然な姿を撮ることを大切にしています。

α6600,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 900mm相当,F6.3,1/1600秒,ISO200

九十九里浜近くの水辺でたわむれるコサギもありのままの姿を撮影。「羽1本1本の描写、柔らかな質感まで高解像に写しとることができた」と、中村さん。

――最後に、中村さんのような写真を撮りたいと思っているαユーザーにアドバイスやメッセージをお願いします。

私が撮るのは、珍しい鳥や決定的瞬間など、生体的に貴重な写真はほとんどありません。身近な鳥をよりきれいに写しとること、そして暮らしている環境の空気感を出すことに重点を置いて撮影しています。ですから、ある意味、誰にでも撮れる写真です。まずは鳥をしっかり観察し、光や背景を意識して撮ってみてください。αを使えば高精度なAFで鳥をしっかり追いかけ続けてくれるので、うまく狙えばきっと素敵な写真が撮れると思いますよ。

※画角は35mm判相当(最大画素数読み出し時)、カメラに表示またはExifに記録される値です。

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