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Adventure TRAIN

Adventure TRAIN 第3回 高山本線
鉄道写真家 中井精也 氏
中井精也がαと旅する鉄道冒険記
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α Universe editorial team
α7R V,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 70mm,F2.8,1/1250秒,ISO500 水面に映る色とりどりの紅葉は、まるで万華鏡のようだ。大きな明暗差のあるシーンだったが、α7R Xのダイナミックレンジの広さが、臨場感のある描写を実現してくれた。

色鮮やかな紅葉の中を走るキハ85系 α7R Xの緻密な描写力で捉える

今回の被写体は、秋深まる高山本線。狙いは飛騨川沿いの渓谷美だが、もう1つの目的は、引退が近い特急キハ85系ひだ号の勇姿だ。「ワイドビューひだ」として華々しく登場したこの車両も、デビューから33年。キハ85系が走る最後の紅葉となるであろう風景を、高画質の写真で収めておきたかったのだ。 今回、幸運なことに発売直前のα7R Xで撮影する機会を得たが、初代α7Rから使い続けてきた僕でも、驚くほどの進化を実感した。見開きのメインカットは下原ダムギリギリのところを列車が走る有名ポイント。この列車を撮影したときは列車には光が当たらない厳しい条件だったが、日陰の列車も日の当たった紅葉も、どちらも見事に描写している。有効約6,100万画素が生み出す優れた解像性能はもちろんだが、大きな明暗差も破綻させることなく描写するダイナミックレンジの広さにも驚いた。スペック的にはα7R IVを踏襲している部分も多いが、描写力は間違いなく、格段の進化を遂げている。 そして今回も、列車から見えた鉄塔を探して、深山に分け入るアドベンチャーを決行。かなりハードな俯瞰撮影だったが、まるで肉眼で風景を見ているような臨場感とともに、秋の飛水峡とひだ号の最後の勇姿を確実に捉えることができた。 AF性能、8.0段の手ブレ補正、4軸マルチアングル液晶モニターなど、枚挙すればキリがないほどの進化を見せてくれたα7R X。高画素機だからとあきらめていた性能・機能はもう1つもない。α1とともに、新しい相棒として活躍してくれそうだ。

<PHOTO TECHNIQUE> α7R XはAIが自動で列車に ピントを合わせてくれる

α7R Xはシリーズ初のAIプロセッシングユニットを搭載している。被写体認識の認識対象に「車/列車」が加わったので試してみた。列車が現れるとAIが瞬時に列車を認識し、緑の大きな枠で列車を追従した。被写体の動きが単純な鉄道写真の場合、従来のAF-C+トラッキングAFでもAF追従できていたが、リアルタイム認識AFは設定するだけで、画面内の列車を自動認識してピント追従してくれる。列車を撮り慣れていない人には非常に心強い機能と言える。

α7R V,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 70mm,F3.5,1/1000秒,ISO400 おそらく最後になるであろう、紅葉とキハ85の勇姿。電柱の位置でシャッターチャンスが限られるシーンだが、AF/AE追従で約10コマ/秒連写のおかげで快適に撮影できる
α7R V,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 200mm,F4,1/640秒,ISO400 深い山に分け入り、飛水峡を行くキハ85系ひだ号を俯瞰で撮影した。僕のプロデビューとほぼ同時期に登場したこの車両への思い入れは強かったので、大満足のカットになった
α7R V,FE 24-70mm F2.8 GM II 42mm,F2.8,1/2000秒,ISO400 ナナカマドを前ボケさせたら、まるで天然のイルミネーション。風景の奥行きを実感させるような立体感のある描写に大満足!
α7R V,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 400mm,F6.3,1/640秒,ISO800 飛騨小坂駅を見下ろす大銀杏。その鮮烈な色彩に思わず見惚れる。ハイライトからシャドウまで、粘りのある描写力に助けられた
α7R V,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 80mm,F8,1/640秒,ISO800 強烈な陰影が、飛騨川が長い年月かけて削り上げた飛水峡の造形を浮かび上がらせる。その場で眺めているような、α7R Xの立体的な描写力は圧巻だ

<ADVENTURE EPISODE> 流し撮り時は「MODE2」に設定

α7R V,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 95mm,F5.6,1/30秒,ISO400

α7R Xの手ブレ補正は約8.0段分と大きく進化。流し撮りをするときはレンズの手ブレ補正モードスイッチを流し撮り用の「MODE2」に設定しよう。強力なブレ補正で驚くほど流し撮りの成功率がアップする!

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